今年読んだ本ベスト10とかを世の読書人たちはやっておるらしいので、わたくしもやってみるのである。もちろん、本当に面白かった本は特定秘密として保護されました。
1、押見修造『悪の華』……夢に出た。よって一位。
2、埴谷雄高『死霊』……幽霊は実在する。よって二位。
3、永野護『敗戦真相記』……はいはい。みんなちゃんと敗戦の事実を認めましょうね。
4、加藤智大『解』……《解》脱かと思った。
5、佐藤友哉『世界の終わりの終わり』……わたくしの時間を返せ。
6、ミラン・クンデラ『裏切られた遺言』……ちょっと言っておきたいのだが、あなたの小説の映画は嫌いだ。
7、ジャン=ジャック・ナティエ『レヴィ=ストロースと音楽』……夢を見させる思想家。レヴィ・ストロース。
8、矢作直樹『人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-』……いや、その、なんでしょう……
9、與那覇潤『中国化する日本――日中「文明の衝突」一千年史』……山川教科書の改訂を急げ。
10、『吉川英治全集』……わたくしの時間を返せ。
11、そにしけんじ『猫ラーメン』……最近、ラーメンを食べると胃がもたれるんですが……
12、田島正樹『古代ギリシアの精神』……哲学者は常に希臘哲学を上演している。
13、濱野 智史『前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48』……忠告します。わたくしの時間をただちに返しなさい。
14、小谷野敦『悲望』……正直者の大学院生の悲しみ(正直)
15、壺井栄『二十四の瞳』……世の中に絶望あり。
16-1、『里見全集』……全集じゃないじゃないか、選集じゃないか。
16ー2、『黒島傳治全集』……意外とおしゃれだね。