人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

終わりなき戦い

2016-07-30 00:01:25 | 独語
”矛盾、穢れ、不調和に満ちた世の中を何とかしたい
多くの苦しみ悩むものの救いのため
世界の平和のため、聖戦にまい進しよう…”

ある人は言った…
”世の中で最もキケンな人間とは、いつも自分が正しいと思いこんでいる人間である…”と。
かかる人は自分の中の悪、醜さに気付くことが出来ず、気付こうともしない
自分の本当の素晴らしさ、他と比べる事の出来ないユニークさにも気付けない
彼の頭の中にはどっかから流入してきた、借りてきた
”こうでなければならない”正しい観念ばかりで構築された城が立っている
それは、正しく一段一段、上へ上ヘと積み上げられていくもの
しかし、その城は大地という本当の基礎に根差してはいない
全てが抽象的観念の中で作られているから…
大地に連なる土壌はコンクリートでフタをされ、固められ、
その上に基礎らしきものが据えられるらしい…
そこには触れても確かな手ごたえ、ぬくもりというものは感じられない
生きた土壌には役に立ちそうにない雑草もはびこるが、かりんな花も咲く
美しさも、醜さもそこに混在している…
美しさ、正しさばかりがそこで主張されている訳じゃない
図図しい、業深き雑草は駆遂されねばならないのか…
しかし…抜いても抜いても次から次にコイツははびこってくる…
一体、コイツの根っこというのは、地中でどんなことになっているのか?
どんな見えない、ブキミなネットワークで絡まっているのだろう…
そして…あの美しい花ときたら…
このにっくき雑草から咲き出ているのだ!
これが、あるがままの土壌、持ち前…
花が咲くときは花が咲き、雑草がはびこる時は雑草がはびこる
これで平和は保たれる…いやこの営みこそが平和なのだ
バカな自分、ダメな自分、ヘンテコな自分…こんなヘンなヤツは認める訳にゃいかない…
だが、それは畢竟、他に代えることの出来ないユニークな自分の裏返しではないか…
デキアイの宗教、思想は、一列一様に悪しきを挫いて、愛と真実と正義の世界の樹立を叫ぶ
地に足の付かないアセンションはただ中有を漂う…
フタ閉めされ、行き場の無くなった悪や醜さは、飽和状態からついに暴流となって周囲に溢れ出す
聖戦の進軍ラッパはなり続ける…
いつも正しい人間の戦いは終わらない…
それはこの世の終わりか…
長い長い白昼夢から覚めるまで続くのだろうか…

























コメント
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