人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

放映されなかったUFO

2016-07-24 15:05:12 | 回想
私は一度だけUFOらしきものを見た事が有ります。
少なくとも、周りは”あれは間違いなくUFOだ!”と騒いでいました。
ことにそこにいた、自称宇宙考古学者K氏のノリ様は大変なものが有りましたが…
私には、ずっと未確認のままです!…あれは間違いなく”未確認”飛行物体なんです!
私の人生で濃厚なエーテルのような霧に覆われていた、昭和53年夏頃のことでした。
確かK氏から”何にも働かなくても、いいバイトが有るんだが、来ないか…”と誘われたんだと思いました。所は建てられて間もない池袋サンシャイン60の屋上。
東京12チャンネル(現テレビ東京〉のテレビカメラが何台もあり、そのスタッフも何人も来ていました。
そうなのです。それはテレビの中継だったのです。毎週水曜日だったかに放映されていた番組でしたが、題名は忘れました。そのUFO特番です。全国から自称UFOコンタクターを呼んで、その場でUFOに来て頂こうという趣向です。私はそのエキストラとして参加したのです。
これは多分、私の記憶では我が国初の試みじゃなかったかと思います。
番組の司会は故児玉清さん。この人は俳優やってる時も、司会やってる時も同じあの折り目正しい感じですが、普段の時は…やはり同じだった(笑)
アシスタントは松岡きっこさん。今で言うグラビアアイドルのハシリです。俳優(キイ・ハンターとか)もしてたからマルチタレントのハシリとも言えるかも知れません。11PMで巨泉さんにイビられていた時と違って、ものすごーくクールに見えました。
収録前ロケバスの中で、児玉さんがあの落ち着いた表情で、コンタクターの一人に「どうですか、今日はUFO出ますかね?」と訊いているのをその隣で「ウフフ…」とやや冷笑気味のきっこさん。
そして、いよいよ本番スタート! 私はただエキストラとして西の暮れゆく空にずっとUFO出現を見守るのみで、番組がどう進行していたのかはサッパリ分かりません。児玉さんと誰かがずっと談笑していましたが、矢追さんはテレビ系列が違うのか、ギャラが高いのか、来てませんでした。
30分くらい経過した頃でしょうか、明らかに旅客機の軌道とは違う上空で、明らかに旅客機とは違う光り方をしている(大きくなったり、小さくなったりを繰り返している)オレンジ色の物体が出現したのです!
ただし、それは決まってテレビカメラが回っていないCMの時間などに限られていたのでした。
こういう展開が何度となく繰り返されました。時間をズラして撮影しても同じなのです。
まるで外宇宙からのゲストさん、”ギャラもくれないくせに、テレビなんかに映ってやるもんか!”と言いたげでした。
そして本当のクライマックスは番組終了直後に起きたのでした!
それまで以上にギラギラと鮮やかに、そして長くそのオレンジの光は収縮を繰り返していたのです!
しかし、それはアダムスキー型とも葉巻型とも、いかなる形状を表していた訳でもなく、何処までもオレンジ色に光っているだけで、あの突拍子のない動き方で飛行していた訳でもありません。
私には限りなく未確認な飛行物体なのでした。そして後日確認しましたが、テレビ放映ではその光も、私のどうでもいい姿も移らなかったのでした。
仮にもしそのいかにもな様相で、その物体が出現したらどう私に映っただろうか?
やはり変わった形をした、変わった飛行をする未確認飛行物体というだけではないか?
そんな事を考えながら、ビンボー学生には不相応なギャラをせしめ、そこの階上レストランの打ち上げ?で、数々のUFO目撃談、同乗記、異星人との未知との遭遇談、脳内チップ挿入談?などを拝聴しました。夜景が実に鮮やかでしたが、私の脳内は一層濃厚なミストがかかっていたようなのでした…。


コメント
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