判断の裏側

人は各々その生き方を、いつもある判断により処して行くものだ、とフツーに考えられているようです。
頭で考えているのだ、と。
しかし、実際には無意識の内に行われている部分も大きいのではないでしょうか？
それも"無意識に判断している"と感じているようです。
これに多く"好き、嫌い"の感情が左右されているようにも...
"もっと理性的な判断を"と考えてても、どうしたってそう感じてしまうのだからしょうがないですね。
そこにどうしても、こうしてもそっちに赴かざるを得ないものがあるのです。
私はある時から、無意識というもので流されてしまう、このような状況でふと意識的になることがあります。
別にそうしようとしなくとも、自ずとそうなってしまうのです。ただ、このようにふと意識が向いちゃうようなことで...
何度も言っているように、それは意志的な人為的なハタラキとは違うのです。
これが"じんじんしてくる感じ"などと言っているものです。
意識的になるとは、そのようにさせる意識の焦点がもたらされるということです。
そうなることで、あたかも本来の自分に帰ったように感じられます。
とにかく、ふと意識を向けることで、それまで気付けなかった人生の裏側が開かれる...
意識に惹き付けられるようなものが臨んでくる...現臨。
"見えない導き"と言っているものも、こういう意識の有り様と結び付いているのです。
この意識的な動きで対照的に、意識が散漫になり、分裂しそうで落ち着かなくなる状態のものもあります。
よく邪霊に憑かれる話とか、地獄的な話、現実遊離させるオカルト話だとかを読んだり聞かされている場合などにあるもので、これを"ざわざわしてくる感じ"と言っています。
当然のことながら、ざわざわするようなものには、わざわざ赴くことはありません。
そうすると、本来の自分から離れてしまう感じがします。
フツーに自分の判断で決めていることの裏側には、こうしたものが存しているのではないでしょうか?

こういうようなことって、当たり前のことなんじゃないですか? 誰しもが人生の様々な局面でしている、やらされていることなのでは? ちんぷんかんぷんな話なのかしら?
無意識ということで片付けられ、流してしまうので無意識のままのことになってるんじゃないですか？(ややこしいですが...)
こういう感じのことは、どうしたって言葉で伝えるには無理があります。感じてもらうしかありません。
少し意識的になることで感じられてきます。かつて"その感じ"によって導かれたことを回想してみることからでも、"その感じ"が現在によみがってきたりする...かもしれない。
この意識が集められる(回帰すると言うべきか...)という、その感じこそが大切なことで、表層的思考による判断に頼り過ぎないことが肝心です。損得とか善し悪し、もっともらしい理屈などが介在すれば、それは曇り、歪められてしまうでしょう。
一度でもその感じをアリアリと感じたことがあれば、身に覚えているようにその感覚がよみがえってきたりします。
そういう原体験というものがあり、我々の内に本来からあるものだからこそ、身に覚えられるということがあるのでしょう。