人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

セミとアブラムシ

2022-07-31 09:32:23 | 詩的文章
この夏はセミの声があまり聞こえないらしい...
多くのセミは地中に埋もれたままなんだろうか?
こないだ、羽化する途中で息絶えてしまったセミの画像を見た
可哀想!
やっと日の当たる世界に出られるところだったのに...
あと半分だったのに...
その奇しき調べを奏でることなく
自由に宙を飛び回ること無く
天命を果たせないまま...昇天...
亡骸を残して...
半分抜け殻が亡骸なのか、半分成虫態なのがそうなのか?
セミの天命?、昇天?
土に帰るだけではないのか?
ただの虫ではないのか?
でもあの姿はやっぱり...
すべての被造物の悲哀が映し出されているみたいだった...

夜、いつもの衝動に駆られる!
おのれ、生かしておくものか!
“シュ、シューッ!”、毒霧攻撃!
えーい、まだくたばらんのか!
わっ!、飛びやがったぞ!
アブラゼミみたいな色しやがって
そう、お前はアブラムシ!
古い?、ゴキ...ああ、名前呼ぶのもイヤだ!
もはや禁句の四文字!
にっくき、ゴキ...
何で生まれてきやがったんだ!
お前も、ガサゴソしないで、柱で”ジイジイ“鳴いてたらよかったんだ!
羽化の助けもしてあげられたのに...
全く...悲しくなってしまうよ!
愛深そうなのか、残忍なのか分からないこの性格が...
でもしょうがないよ!
生まれてきてしまったんだからな!...

コメント
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