人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

霊感でない霊感

2022-12-20 09:53:20 | ガイダンス
初めて現臨感覚が芽生えてきた、40数年前頃はあまり自覚してませんでしたが、今ではハッキリ感じられるものがあります。
現臨感というものは、実存感覚を呼び覚まさずにおれないものだ、ということを!
何度でもいいたい!...”超越的なものと実存的なものは切り離すことは出来ない!“
ただ、感じ方として当時と今では違うところもあります。
その感覚は約1年生半続いたのですが、必ずと言っていいほど、(これは身体感覚と言っていい)耳下腺から後頭部の辺りにある種の膨張する感じを覚えたのです。
同時に何だか頭がボーっとして、えも言われぬ意識の高揚感ももたらされていました。その間何も考えられない感じになります。
要するに思いを超えたものがハタライたということです。後年なりを潜めてしまう、この一寸神がかった感じがこの時の大きな特徴だったのです。
これは、特にある傾向を持った書物を読んでいる時などに顕著に現れました。
宗教、スピ関連のものがほとんどでしたが、どういう傾向のものかは、今思い起こせばハッキリ分かります。小池辰雄先生関連、マクドナルド.ベインの「解脱の真理」、又それまで読むのに困難を感じていた、「大調和協会」関連のものが、突然スラスラと読めるようになったのもこのことと関係しているのでしょう。これらはいずれも実存感覚を呼び覚ます傾向を有していて、それに感応したということです。
それから約半年後、それまでロクに読んだことも無い哲学の本に出会いました。ベルジャーエフのものでしたが、そこで書かれている“実存“の意味などサッパリ分からないにも関わらず、私はそれを通して、ガタガタと魂が震えるようにも実存的なものに触れていたのです!
逆に言えば、そういうガツーンとなることを欠いて、実存の意味が分かっても“意味など無い“でしょう!
立て続けにこうした本と出会うこと自体も不思議なことですが、当時はある種の霊感みたいなものがあったのでしょうか?...そうかもしれませんが、私自身そういう自覚はありませんでした。
それは、見えない導きの為せるものということに意識が向けられていたからでしょう。
そういう霊感を開発するとか増強させるとか、霊界の実相についての知識(特殊な人間以外、フツーに知識によってしか知る手立ては無いはず)を教示するとかの本も出回っていましたが、それらには全く反応することは無かったのです。
これ自体が見えない導きと言うべきでしょう!
それは、私の内なるものを揺さぶり、実存に目覚ませることが本筋であったのです!
私を超えたものと、内なるものはそこで一つとならざるを得ない!
《巷では、神、霊なるものを現実から遊離したものとして描かれ、又そのような幻想へと誘導するものが数多あります。しかし、リアルな神、霊なるものは、自己の現実、“霊的実存”と切り離すことは出来ないことを知るべきでしょう!》
もう、こうなると私は脇目も振らずに一直線に、あの大いなる神秘の冥合の道を突き進んで行くはずだったのですが...何故か、半年後突如消滅してしまうのでした...。



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