簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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バリ島旅行記 アヤナ リゾート&スパへ

2009-09-04 | Weblog
バリは乾季らしいが、湿気の多そうな夜気が肌にまとわり付いてくる。
日本で言う熱帯夜のような感じがする。恐らく気温は25度を越えているであろう。

胡散臭そうに見えた出迎えの現地ガイドの中から、やっと旅行会社のプラカードを
見つけ、滞在先のホテル名を告げると、男は大きな声を出して少し先にいる同じ柄の
服を着た男を呼んだ。
走り寄った男が、「ホテルはアヤナリゾートアンドスパですか?」と日本語で聞いてきた。
「そうだ」と答えると、付いて来いと先を歩き出した。

余り広くない空港の駐車場には、人と車がごった返していた。
日付が変わった深夜にも関わらず、まだこれだけの旅行客が蠢いているのに驚かされる。
空港で現地ガイドらの出迎えを受けた旅行者は、それぞれの滞在先に向って迎えの車に
乗り込み、思い思いの方向に散っていく。

車は、滞在ホテル「アヤナリゾートアンドスパ」に向って動き出した。
助手席に座った男が、振り返りざま笑顔で「自分は○○(旅行会社名)の△△(男の名前)
です」と名乗り、「旅行中の案内をする。日本語は勉強中で余り上手くないので間違った事を
言うかもしれないが宜しく・・・」と多少の訛りは有るものの、聞き取りやすい、流暢な日本語で
挨拶をしてきた。

思わず「こちらこそ宜しく・・・」と答える。
とこの瞬間に今まで、張り詰めていた緊張感のようなものが一気に緩むのが解った。
行き成り悪質ポーターに引っかかり、その後は、出迎えの現地ガイドのどの顔もが胡散臭く思え、
この先どうなる事かと緊張感も結構高まっていただけに、これでやっと心が解放され、重石が
取れた気がした。

 【写真:車窓より】

ホテルまでは20分ほどかかるという。
ラヤ・ウルワツ通りは、余り明るくは無いが、それでも車とバイクが行き交い、深夜にも関わらず
込み合っていた。
こんな時間でも移動する旅行者が多い性か、道の両側には、商う店が切れ目なく、まだ灯りを
灯している。
この頃には、始めて見る異国の風景を楽しむ余裕も生れていた。(続)









 【写真:アヤナ リゾート&スパ】
コメント (1)
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