簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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食べたまま、書いてます。

バリ島旅行記 バリの犬

2009-09-18 | Weblog
現地ガイドがこんな事を言った。
「バリの犬、金持ちはデカイ。貧乏人のは・・・小さい」と。
到着の日見た夥しい数の野良犬の話題を出すと、こんな風に話し始めたのだ。

「あれは野良犬ではない、全部飼い犬だ。バリでは、どこの家でも犬を飼っているが、
繋いでいるところは無い」と言う。
理由は「牛は家畜だから、エサを与え大きくして後で人間が食べるが、犬は食べない
から大きくならなくても良い。だからエサは与えない」のだそうな。
なるほど、理に適っている。

エサをもらえない犬たちは、日がな一日エサを求めて町中を彷徨っているらしい。
そして、夜になり寝るときだけは自分の飼い家に戻って寝るのだそうだ。
しかし、そうして、一日中町を彷徨ってみても、充分なエサにありつけないと、ああして
夜中でもエサを探し回っているのだと言う。
だからバリの犬はエサが充分では無いので「小さい」、すなわち痩せていると言う事に
なるらしい。
確かに街中を彷徨っている犬たちは、もともとの小型か中型犬が多いようだが、どの
犬も一様に、異様なぐらい痩せ細っている。
そして、皮膚病でも罹っているのか、毛がまだらに抜けた犬も結構多いのだ。
ゴア・ガジャで見た子犬は可哀想なくらい毛が抜けていた。







 【写真:ゴア・ガジャ】

今朝、ホテルのエントランスには、ポリスの制服を着た屈強な男の脇にラブラドール
レトリーバが座っていた。
聞けば麻薬犬だという。任務中らしい。
犬好きな私にはたまらなくその逞しい姿が愛おしい。
写真は「駄目だ」とポリスに、断られた。
変わりに「触って良いか」と尋ねたら、「OK」と答えたので、前に回って体ごと抱え
込んでやった。
おとなしい犬はされるがまま目を細めている。
毛並みもよく色艶も良い。何よりも栄養が行き渡っているのかふっくらとしている。
そう言えば、昨夜見たシェパードも黒く艶々と輝いていたように見えた。
「金持ちはデカイ」とはこのことだったのか。(続)
コメント
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