現地ガイドがこんな事を言った。
「バリの犬、金持ちはデカイ。貧乏人のは・・・小さい」と。
到着の日見た夥しい数の野良犬の話題を出すと、こんな風に話し始めたのだ。
「あれは野良犬ではない、全部飼い犬だ。バリでは、どこの家でも犬を飼っているが、
繋いでいるところは無い」と言う。
理由は「牛は家畜だから、エサを与え大きくして後で人間が食べるが、犬は食べない
から大きくならなくても良い。だからエサは与えない」のだそうな。
なるほど、理に適っている。
エサをもらえない犬たちは、日がな一日エサを求めて町中を彷徨っているらしい。
そして、夜になり寝るときだけは自分の飼い家に戻って寝るのだそうだ。
しかし、そうして、一日中町を彷徨ってみても、充分なエサにありつけないと、ああして
夜中でもエサを探し回っているのだと言う。
だからバリの犬はエサが充分では無いので「小さい」、すなわち痩せていると言う事に
なるらしい。
確かに街中を彷徨っている犬たちは、もともとの小型か中型犬が多いようだが、どの
犬も一様に、異様なぐらい痩せ細っている。
そして、皮膚病でも罹っているのか、毛がまだらに抜けた犬も結構多いのだ。
ゴア・ガジャで見た子犬は可哀想なくらい毛が抜けていた。



【写真:ゴア・ガジャ】
今朝、ホテルのエントランスには、ポリスの制服を着た屈強な男の脇にラブラドール
レトリーバが座っていた。
聞けば麻薬犬だという。任務中らしい。
犬好きな私にはたまらなくその逞しい姿が愛おしい。
写真は「駄目だ」とポリスに、断られた。
変わりに「触って良いか」と尋ねたら、「OK」と答えたので、前に回って体ごと抱え
込んでやった。
おとなしい犬はされるがまま目を細めている。
毛並みもよく色艶も良い。何よりも栄養が行き渡っているのかふっくらとしている。
そう言えば、昨夜見たシェパードも黒く艶々と輝いていたように見えた。
「金持ちはデカイ」とはこのことだったのか。(続)
「バリの犬、金持ちはデカイ。貧乏人のは・・・小さい」と。
到着の日見た夥しい数の野良犬の話題を出すと、こんな風に話し始めたのだ。
「あれは野良犬ではない、全部飼い犬だ。バリでは、どこの家でも犬を飼っているが、
繋いでいるところは無い」と言う。
理由は「牛は家畜だから、エサを与え大きくして後で人間が食べるが、犬は食べない
から大きくならなくても良い。だからエサは与えない」のだそうな。
なるほど、理に適っている。
エサをもらえない犬たちは、日がな一日エサを求めて町中を彷徨っているらしい。
そして、夜になり寝るときだけは自分の飼い家に戻って寝るのだそうだ。
しかし、そうして、一日中町を彷徨ってみても、充分なエサにありつけないと、ああして
夜中でもエサを探し回っているのだと言う。
だからバリの犬はエサが充分では無いので「小さい」、すなわち痩せていると言う事に
なるらしい。
確かに街中を彷徨っている犬たちは、もともとの小型か中型犬が多いようだが、どの
犬も一様に、異様なぐらい痩せ細っている。
そして、皮膚病でも罹っているのか、毛がまだらに抜けた犬も結構多いのだ。
ゴア・ガジャで見た子犬は可哀想なくらい毛が抜けていた。




今朝、ホテルのエントランスには、ポリスの制服を着た屈強な男の脇にラブラドール
レトリーバが座っていた。
聞けば麻薬犬だという。任務中らしい。
犬好きな私にはたまらなくその逞しい姿が愛おしい。
写真は「駄目だ」とポリスに、断られた。
変わりに「触って良いか」と尋ねたら、「OK」と答えたので、前に回って体ごと抱え
込んでやった。
おとなしい犬はされるがまま目を細めている。
毛並みもよく色艶も良い。何よりも栄養が行き渡っているのかふっくらとしている。
そう言えば、昨夜見たシェパードも黒く艶々と輝いていたように見えた。
「金持ちはデカイ」とはこのことだったのか。(続)