簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

バリ島旅行記 「アヤナ」の朝

2009-09-15 | Weblog
「アヤナ」の朝は、庭を流れる水音と、小鳥たちのさえずりで始まる。



昨夜、と言うより日付の変わった今日の午前1時過ぎにこの部屋に入り、荷物も
放り投げたまま手早くシャワーを済ませ、冷蔵庫の“ビンタン・ビール”を一気に開け、
ベッドに入ったところまでは覚えている。
それからの記憶は残ってはいないのだから、直ぐに眠りに落ちてしまったのだろう。

分厚いカーテンの隙間から明るい朝の光が、鋭く細い筋となって差し込んでいる。
どうやら外は良い天気らしい。
コネクティング・ルームからはまだ物音一つ聞こえない。
もう少し、このままベッドでゆっくりしたい気がするが、時計は既に8時を大きく過ぎている。
そろそろ起き出して、朝の食事に行かなければならない時間だ。

カーテンを勢いよく開け放つと眩しいほどの陽光が差し込んできた。
目の前に広がる庭には、せせらぎが流れ、大きな亜熱帯植物が生い茂り、赤や白や
薄ピンクの花々が木々の間で揺れている。
小鳥たちは、忙しそうに飛び回り朝食に余念が無い。
木々の隙間から遠くに目を遣るとそこには真っ青な海が広がっている。インド洋だ。
生れて始めて目にする海は、キラキラと輝いていた。





朝食は、「Sami Sami Restaurant」での多国籍料理、バイキングだ。
木々の植わる広大な庭の一角に、草葺の東屋が点在し、その中に数組のテーブルが
置かれている。
もう直ぐ10時になろうとするのに、まだ多くの人達がテーブルを囲んで食事をしている。
リゾートの朝は、ガムランの生音と小鳥たちのさえずりをBGMに、ゆったりと「ブランチ」を
楽しんでいる風情だ。



 【写真:アヤナの朝】

見れば、皆随分とリラックスした服装をしている。
男たちは殆どが、Tシャツに短パン、サンダル履き。
女性は大きく肌を露出させ、いかにも涼しげなワンピースか、これまたTシャツに短パン、
サンダル履き。

それに比べ我が家の四人は・・・。
よく解らなかったのだ。ホテルのレストランと言う事で、有る程度はちゃんとした服装で
ないと不味いだろうと、それなりの格好をしてきたものだから、全く場違いに浮いて
しまっている。
明日はもっとラフになり、リラックスしよう。(続)
コメント
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