簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 瀬戸大橋

2009-11-03 | Weblog
今年は9月に5連休が有る。
春のゴールデンウイークに対してシルバーウイークと言うらしい。
そんな連休の初日、区切り打ちの三回目、歩き遍路の旅に出た。
旅の初日、岡山駅の瀬戸大橋線のホームは随分と込み合っていた。



15分ほど前、高知行きの特急がほぼ満席、自由席には立つ人も見られる状態で
出て行った。
電車が発つとホームは、潮が引いたように人がいなくなっていた。
快速マリンライナーも混むだろうと、思ったがその通りで、出発時刻が迫る頃には
ほぼ満席になっていた。



 【写真:快速マリンライナー】

瀬戸大橋線は、本州と四国を結ぶ。
岡山駅を出ると電車は市街地を高架で駆け抜け、30分余りで児島に到着する。
ここは国産ジーンズ発祥の地として特に最近人気の高い街だ。
駅を過ぎると風光明媚な鷲羽山をトンネルで抜ける。
これを抜けると視界は一気に開け、いよいよこの線のハイライト、瀬戸大橋を渡る。

瀬戸大橋は道路と鉄道の「併用橋」だ。
鉄道の上を瀬戸中央自動車道が走っている。
瀬戸内海に浮かぶ大小五つの島を、総延長9.4キロの六つの橋で結んでいる。
岡山からは、高松、徳島、高知、松山へ直行する特急があり、また、人気の快速マリン
ライナーは、1時間に2本運行し、高松と岡山を1時間余りで結んでいる。
現在では、一日に約2万2千人もの人が通勤・通学や観光で利用していると言う。





 【写真:瀬戸大橋】

そんな瀬戸大橋線の利用客数が9月末にも2億人を突破する公算が大きくなったと新聞が
報じていた。
それを記念して岡山・香川の在来線が一日乗り放題となる記念切符も発売されるらしい。

思えばこの橋が出来る前は、岡山からは宇野線で宇野まで行き、そこから高松まで、1時間
の船旅を余儀なくされていた。所謂「宇高連絡船」だ。
何回もこの船にはお世話になった。
デッキでうどんを食べながら、潮風に吹かれた頃が今更ながら懐かしく思い出される。

1988年4月にこの橋が開通すると、長い間本四間の大動脈として親しまれた連絡船はその
役目をJR瀬戸大橋線と瀬戸中央自動車道にバトンタッチし、ひっそりと姿を消して行った。
今では、快速マリンライナーが、轟音を轟かせ、15分足らずで駆け抜けていく。



     (瀬戸大橋線の利用客は、「10月22日、2億人を突破した」と新聞が報じている。
       開業から21年半余り、7866日目の達成と言う。)(続)
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