簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

第46番札所・浄瑠璃寺(四国遍路)

2012-07-06 | Weblog
 坂本屋から浄瑠璃寺までは、残り6.5キロ、まだまだ道は下って行く。
山道が終わったとは言えアスファルト道の下り勾配は急で、太もものあたりに可なりの
負担がかかるし、ひざも諤諤と笑い始めている。
 何よりの靴の中の爪を痛めないように細心の注意を払いながらの下山で、下を向きっ
ぱなしで歩いているものだから、荷を背負った肩も凝ってくる。



 途中弘法大師伝説の残る”網掛大師”を経て、久谷集落の出口橋を渡るあたりで、
ようやく道は平坦になり、細い旧道を寺に向かって進むことになる。



 商店街らしきところに小さなお店が有ったので、アイスクリームを買い求め、休憩
がてら店先で後少しのエネルギーを充電していると、寺が近いせいか、どこからとも
なく現れた自転車の遍路が、「お先でーす」と言って追い越していく。

 やがて左手に、丸石を乱積みした石垣の上から、鮮やかな緑の木々が生い茂って
いる小さな森が見えてくる。


 その森の切れ目に、門前の通りからいきなり境内へ続く20段余りの石段が伸びて
いて、それを上がると、大きな木立の緑に包まれた、落ち着いた雰囲気の境内が
広がっていた。第46番札所・浄瑠璃寺だ。



 正面に本堂、右手に大師堂、左手に納経所があり、その中央に “伊吹ビャクシン”と
言う巨木が聳えている。



 この樹齢およそ千年の巨木は、日本には珍しい木で、その数も少なく天然記念物に
指定されていると言う。(続)





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