駅中の観光案内所で、「40年前に来た時には、与の字橋のたもとの
“わんこや”と言う店で食べた記憶が有る」と話すと「その店はもうなく
なった」と言う。
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当時、その店では一杯食べるごとにマッチの軸をテーブルに並べていた
事を俄かに思い出した。
案内所で列車の待ち時間でも行ける近場のお店を教えてもらった。
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その店は駅の向かいに建つビルの二階にあった。
盛岡では有名な店の出店らしい。
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和風のいかにもお蕎麦屋さん風の玄関を入ると、広い座敷が目に入る。
テーブルに並ぶ赤い座布団がいかにもそれらしい雰囲気を醸し出している。
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お椀をかさねるわんこそばは3,150円、早速それを注文する。
初めにお刺身や鶏そぼろ、なめこおろしなどの薬味が運ばれてくる。
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空のお椀を差し出すと、赤い前掛けをしたお姉さんが「ハイ、ジャンジャン」
と軽妙な掛け声と共に、お椀の中にそばを投げ入れてくれる。
それを間髪入れず「ズルズル」と喉に流し込む。
空に成ったお椀を差し出す。そばが投げ込まれる・・・・この繰り返しである。
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一杯食べたら空のお椀を重ね、積み上げて行くので、今どれほど食べた
かがすぐに解る。
50杯位までは苦も無く啜り込む事が出来たが、その後は次第にそのペース
は落ちて来る。時には「ふーっ」とため息も漏れる。
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救いはお姉さんの持っている大きなお盆にそば椀が無くなった時だ。
厨房へ新たなそばを取りに行く、その僅かな時間でほっと一息つく事が
出来るのだ。
そば椀一杯のそば玉の大きさは不揃いだから、少ない時には「よしよし・・」
と苦も無く啜りこむことができるが、時に「何これ!」と言うほどの大玉に出会
うと、こんな時は一口では啜りこめない。(続)
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「国内の旅行・憧れのローカル線」更新しました。
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なった」と言う。
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当時、その店では一杯食べるごとにマッチの軸をテーブルに並べていた
事を俄かに思い出した。
案内所で列車の待ち時間でも行ける近場のお店を教えてもらった。
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その店は駅の向かいに建つビルの二階にあった。
盛岡では有名な店の出店らしい。
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和風のいかにもお蕎麦屋さん風の玄関を入ると、広い座敷が目に入る。
テーブルに並ぶ赤い座布団がいかにもそれらしい雰囲気を醸し出している。
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お椀をかさねるわんこそばは3,150円、早速それを注文する。
初めにお刺身や鶏そぼろ、なめこおろしなどの薬味が運ばれてくる。
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空のお椀を差し出すと、赤い前掛けをしたお姉さんが「ハイ、ジャンジャン」
と軽妙な掛け声と共に、お椀の中にそばを投げ入れてくれる。
それを間髪入れず「ズルズル」と喉に流し込む。
空に成ったお椀を差し出す。そばが投げ込まれる・・・・この繰り返しである。
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一杯食べたら空のお椀を重ね、積み上げて行くので、今どれほど食べた
かがすぐに解る。
50杯位までは苦も無く啜り込む事が出来たが、その後は次第にそのペース
は落ちて来る。時には「ふーっ」とため息も漏れる。
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救いはお姉さんの持っている大きなお盆にそば椀が無くなった時だ。
厨房へ新たなそばを取りに行く、その僅かな時間でほっと一息つく事が
出来るのだ。
そば椀一杯のそば玉の大きさは不揃いだから、少ない時には「よしよし・・」
と苦も無く啜りこむことができるが、時に「何これ!」と言うほどの大玉に出会
うと、こんな時は一口では啜りこめない。(続)
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