簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

積善館 (JR全線乗潰しの旅)

2015-08-05 | Weblog
 「河原の湯」のある萩橋を渡り、暫く進むと赤い橋の向こうに古風な佇まいを見せ
る旅館が見えてくる。温泉街を代表する見所の一つ、「積善館」で有る。



 江戸は元禄の時代に開業した湯治宿は、300年の歴史を誇る、現存する日本最
古の湯宿でもある。
その昔は、一階部分を家族が使用し、二階を湯治客に貸していたので、その名残
の外から直接二階に上がることのできる階段も今に残されている。



 館内の立ち寄りのできる「元禄の湯」は、昭和5年に建てられた大正浪漫を感じさ
せる洋風な建物で、前に架かる赤い慶雲橋と共に、映画「千と千尋の神隠し」のモ
デルにされたものだ。





 木造の扉を押し開けて中に入ると一段と高いところに脱衣所が設けられていて、
仕切りも何もない、ただ棚を置いただけのシンプルな作りである。



 石段を降りるとタイル張りの洗い場が広がり、そこには石造りの5つの浴槽が掘
られ、掛け流しの湯が溢れている。
天井が高く、大きなアーチ形の窓が印象的な広い室内は、開放的で明るくてモダン
な印象である。浴室には、今で言うサウナであろうか、蒸湯も有る。



 このほかにも本館内には利根川の青石で造られた混浴の岩風呂もある。
男女別の脱衣所から入る浴室は、余り広くは無い。
少し大きな家族風呂としての利用には良いかもしれないが、他人同士の混浴とな
ると少し勇気がいるかも(?)そのせいか男女の専用時間帯も決められている。

 ここには、これらの入浴と併設のお食事処「積善や」での食事がセットになったお
得なプランも用意されている。(続)




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