簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

ヒートアイランド現象

2015-08-17 | Weblog
 熱帯夜の原因の一つに、ヒートアイランド現象が有る。
山野が開発され、田畑が埋め立てられ減少し、川や用水の護岸は石やコンク
リートで固められ、或は地中化され、周辺から緑が少なくなった。



 地のままの土地が減りアスファルト舗装や、熱をためやすいコンクリート造りの
建物が増えたことも一因だ。
大きな建物は、風の通り道を遮り、或は流れを変えてしまった。
さらに無視出来ないのが自動車やエアコンからの放熱である。
これらによってヒートアイランド現象がもたらされると言われ久しい。



 何年か前、JR岡山駅の橋上化工事の折り、その駅務室や周辺商業施設で使わ
れるエアコンの室外機を、階下の在来線ホームの隅に集めたことが有った。
本来ホームは風通しが良いから・・・との思いが有ったのであろうが、夏を迎えると
忽ちこの放熱でホームがサウナ状態に陥り、列車を利用する客から散々な苦情が
出た。



 JRは、急遽ミストクーラーや冷風機の設置で取り繕ったが、この程度では放熱の
熱さは凌げず、結局工事をやり直し、室外機を他の場所に移設したことが有った。



 公共交通機関に恵まれた地にあっても、今は完全な車中心の社会で有る。
車の排熱も無視は出来ない。
 最近のビルやマンション、建物や住居などは、当初から自然の通風よりも、エアコ
ンを使う前提で作られているものも多い。



 従って当然のことながら、エアコンは増え、結果その室外機が放熱する熱気も増
加傾向になる。こんなわけだから、今後も熱帯夜の増加・長期化傾向はますます
避けられないのかもしれない。(続)


(写真:福岡県・門司港レトロ 本文とは無関係)




にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする