簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

極秘プロジェクト(海上自衛隊呉基地見学記)

2019-08-26 | Weblog

 「大和ミュージアム」に入館して初めて目にするのが、広い吹き抜
けの「大和のひろば」に置かれた「10分の1戦艦大和」の模型で全長
は26.3mも有る。

 思わず「ワー凄い」と声が漏れてしまう程の迫力で迫ってくる。
ひろばを取り囲む壁際には、見学用のデッキが設けられていて、模型
の全体像を上から俯瞰することも出来るので、その全貌が良く解る。







 世界でも最大級の規模を誇った「戦艦大和」は、昭和16(1941)年、
この地で極秘裏のプロジェクトにより建造された。
当時既に造船の町として知られた呉の町には、数千人にも及ぶ造船技
術者が全国から参集していて、プロジェクトにはその中からも選りす
ぐられた1000人ほどの職人が集められたという。

 海軍は建造期間を4年10ヶ月と言う、無茶な要求を突きつけてきた。
1930年代頃よりアメリカとの戦争がより現実味を帯び、強力な海軍の
必要性に迫れていたから物量で劣る日本は一点豪華主義をとり、最強
の軍艦造りを目指すことになったのだ。書かれた設計図は3万枚にも及
び、314mの大屋根に覆われたドッグが用意されたという。







 造船技術が発展途上にあるとは言え、従来の一つずつ積み上げていく
工法では、工期が嵩んでしまうので、ここではブロック工法と言う方式
が取られたという。
そこには一人の天才技術者・西島亮二の姿が伝えられている。

 広大なドッグを機能的に分割した上でそこを各々の基地とし、船体
を幾つもの各パーツに分け、同時進行的に製造し、最後にそれらを合
体し完成させるやり方らしい。
その結果、当初難航が予想された工期もこれにより半年近くも短縮し
て完成させたと言われている。(続)



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コメント
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