
「大和ミュージアム」に入館すると左手にショップが有り、右手のチケット
売り場の前を通り抜け、右奥の左手に広がる常設展示コーナーに進む。
そこで最初に目にするのが、館の最大の売りである「10分の1 戦艦大和」の
展示だ。2階と3階を抜いた吹き抜けの展示スペースの中央に、威風堂々と据
えられている。

模型ながら全長26.3mはかなりでかい。
実物はこの十倍と言う「戦艦大和の」大きさは、流石に大きすぎてなかなか実
感としては掴めないが、こんな巨大な鉄の塊の軍艦が海に浮かぶことが何とも
不思議に思えてくる。

「戦艦大和」の設計図は殆ど現存していないという。
その為この模型は、様々な資料や証言に基づいて造られたそうで、今でも新た
な発見があるとそのたびに修正を加え、精度を上げているのだそうだ。
これまでにも何十回と修正を重ねて来たという。

館内にはそのほかにも、呉の町の歴史を紹介するコーナーや、零式艦上戦闘
機62型や特殊潜航艇「海龍」、あの人間魚雷「回天」、戦艦「陸奥」の主砲身、
潜水調査船「しんかい」等の実物展示も行われている。

3階は「船をつくる技術」に関する展示で、子供にも分りやすく船の浮く
仕組みや、プロペラの原理などが学べる。
ここでは操船シミュレーションの出来る体験型の展示室も用意されているの
でこちらは子供連れの家族客に大変な人気だという。
オリジナルグッズを販売するショップも併設され、特別展示室では折に触れ
企画展なども開催されるという。
こんなことも来館者増に結びついているようだ。(続)




