津山市のメインストリートを挟んで東側一帯は、「城東界隈」と呼ばれ、
旧出雲街道に沿って古い町並みが残されている地域だ。
お城を南に下ると、町中を東西に旧出雲街道が貫いていて、東には宮川が
流れ、それに架かる大橋が城下への東の出入り口に成っている。
ここから見上げれば、津山城のこんもりとした森と石垣が民家の間から覗
いていて、昔の旅人も城下に入り込んだことを実感したのであろう。
江戸時代ここには「東大番所」が置かれていてた。
これを境に城下の内町と外町として往来を行く人々を取り締まっていたと言う。
道は橋を渡るとすぐにかぎ型に曲がる。荒神曲りと言われる通りである。
城下への敵の侵入を防ぐ大曲りで、ここら辺りが「城東町並み保存地区」と
言われる一帯だ。約1.2Kmに渡り江戸後期から明治にかけて建てられた町屋
が数多く残されている。
白壁や格子窓の美しい町屋が軒を連ねるこの通りには、火の見櫓が印象的
な「作州城東屋敷」が有る。復元した江戸時代の町屋で無料休憩所に成って
いて、ここでは寅さんの最終作のロケも行われている。
江戸時代に建てられた旧梶村邸(城東むかし町屋)や、幕末期に洋学者とし
て活躍した「箕作阮甫旧宅」、「津山洋学資料館」など通りには見所が多い。
通りからは南北に、栴檀小路、関貫小路、大隅小路などとそれぞれに名前が
付けられた13本もの小路が延びていて、それらは往時の姿そのままに残されて
いると言い、見所の一つとなっている。(続)
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