簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

トンネルだ 鉄橋だ(JR乗り潰し・姫新線)

2018-03-26 | Weblog
 そのまま西進すれば最短で新見にいけそうなものを、姫新線は美作
落合を過ぎたところでまるでヘアピンカーブのように大きく進路を変
える。暫く北上、その先の久世で再び進路を西に向け、そして中国勝
山に向かう。その路線は中国山地の急な勾配を避けるため、おおよそ
旭川の蛇行に沿った低地を行くものだ。



 中国勝山を過ぎると、新庄川に沿ってやや南下、いよいよ中国山地
の懐に入り込みその係が才乢トンネルで、抜ければ今度は月田川が寄
り添って来て暫く行くと無人の月田駅だ。
駅前はるか先に小さな集落が見える。



 嘗ての2面2線の行き違いの出来た駅も今では1面の線路が外され花
壇に変わり、草の生したホームには朽ちかけた駅名標が建ち、桜の木
が植えられている。春にはいい雰囲気の駅になるのであろう。



 ここから谷はますます狭くなる。
沿線の僅かばかり開かれた田畑を車窓に見ながら、蛇行する川を何度
も小さな橋梁で跨ぐ。そんな川に迫る山裾は、幾つもの短いトンネル
で抜けながら少しずつ高度を上げて進む。



 切り通しの線路では両側から樹木が迫り、今にも当たりそうなところ
もある。電車の速度を指示する標識で有ろうか、所々に20とか25と書か
れた白い看板が立てられている。



 そのせいかスピードの落ちた列車はエンジン音だけを高め、何度も
身をくねらせながら進んで行く。
やがて前方のパラグライダー場で知られた大佐山を避けるように進路
を南に取ると小さな集落が現れ刑部駅に停車する。
ここは無人ながら2面2線の行き違いの出来る駅である。(続)





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