美作三湯とは、岡山県の北部、美作地方にある湯郷・奥津・湯原の三つの
温泉地を総称した呼び名である。何れの地も山や森に囲まれて、中心を川が
流れる鄙びた趣あるところで、風光明媚ないで湯の里として、西日本でも有
数の温泉郷を形成している。
そんな三湯の代表格が湯郷温泉である。
温泉街の周辺には緑豊かな丘陵地が広がっていて、そんな地勢を生かした
幾つものゴルフコースが有り、昼間プレーをした後、夜は温泉を楽しみ、一
大イベントの宴会が終わればコンパニオンなどと町の飲み屋に繰り出し、更
には何軒もあった劇場で思い思いにショーを楽しむ。
かつてはそんな歓楽温泉地として名を馳せ、関西方面からはマイカーや観
光バスで、中国自動車道を使って訪れる大人のおじさん客で賑わった時期が
有ったが、バブル崩壊とともにそんな喧騒はあっけなく去り、今では静かで
落ち着いた雰囲気のある、いで湯の里に生まれ変わっている。
大人のおじさんや、職場旅行の団体客で賑わった劇場も今は無く、「てつ
どう模型館&レトロおもちゃ館」「現代玩具博物館・オルゴール夢館」など
の施設が立地し、町ではこれらで町おこし、おもちゃフェスティバルを開催
し、おもちゃのまち宣言を出している。
温泉街の北部には、緑の中にジョギングロード、サッカー・ラグビー場や
野球場、グランドゴルフ場やテニスコートや体育館などの施設が集約し設け
られている。
合宿など、温泉とスポーツを組み合わせた「健康リゾート地」として売り出し
中で、ここは女子サッカーなでしこリーグ、「岡山湯郷Belle」の本拠地として
も知られている。そんな努力の甲斐あって、温泉は2017年5月には「国民温泉保
養地」の指定を受けた。(続)
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