簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

高千穂峡(高千穂ドライブ旅)

2017-08-14 | Weblog
 30万年前から大噴火を何度も繰り返した阿蘇山の、9万年前の噴火では、その
噴出物は九州の半部を覆い、火砕流台地と言われる平原を形成したと推定され
ている。



 ここ高千穂町を代表す観光地である高千穂峡は、その噴火の折り噴出した火砕
流が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れだし、その後急速に冷却され固結したものが
更に浸食によって形成されたV字渓谷である。



 地図で見ると解るように、阿蘇から高千穂までは直線距離で30キロほど離れてい
る。この距離を火砕流は流れ下った。当時の噴火のすさまじさは、このことからも容
易に推察することが出来る。



 『柱状節理の断崖が左右に屹立し、その上を覆うように樹木が繁茂する。
川はあるときは淀んで淵をなし、あるときは岩を噛んで流れ落ちる。新緑の頃と紅
葉の季節の景観はこの世のものとは思えない、すばらしいものだ。』
(高千穂伝説殺人事件・内田康夫 光文社文庫)



 このように紹介される見事な景観は、高さ100mと言われ、そんな断崖が東西7キ
ロにも及び続いている。最大の見所は、遊歩道の滝見台から見る真名井の滝で、
これは観光ポスターでも紹介されるお馴染みの景色である。



 御塩井駐車場近くにはボート乗り場が有り、ボートで滝壺まで行くことが出来る。
ここからは渓谷に沿って遊歩道も整備されていて、高千穂大橋脇の駐車場までは
およそ1キロほどであり、ここは時間が有ればゆっくりと巡りたい景勝地である。(続)





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