簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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槵觸(くしふる)神社(高千穂ドライブ旅)

2017-08-11 | Weblog
 かつて高千穂郷には500余りの神社があったと言われている。
今「高千穂」を、神々の里と言う謂れである。



 町の観光パンフレットを見ると、天岩戸神社をはじめ、高千穂神社、槵觸(くしふ
る)神社、荒立神社、秋元神社など多くの神社が観光スポットとして取り上げられ
ている。
又周辺のガイドマップにもこれらの他に、幾つかの神社の所在地が記されていて、
そうした神社の多くには、神々にまつわる伝説が残され、そのことが「高千穂」を
神話の里と言わしめている。



 高千穂のバスターミナルから左程遠くはない、市街地を抜ける県道脇に、槵觸
(くしふる)神社と言う古社がある。
ここは、日本書紀の「日向の高千穂の槵觸峯に到します」と記された、天孫ニニギ
ノミコトが天降りしたとされる、槵觸の峰の中腹に位置する神社である。



 元々はこの峯そのものがご神体として祀られていたが、元禄時代に社殿が建立
され、降臨のさい随行されたとされる神々を祀っていると言う。



 県道から僅かしか入っていないのに辺りは森閑とした静寂に包まれている。
この日訪れたのは夕方5時を少し回ったころであったが、杉などの巨木に覆われた
参道は、静謐そのもので、その静けさを、不気味なほどに薄暗い灰色のベールが
覆い始めていた。



 ここには天岩戸神社のような賑わいは無く、他に参詣者の姿を見ることも無い。
しかし何かを感じそうな気配の漂う神社であり、それをパワーと言うならば、ここは
間違いも無くパワースポットである。(続)





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