簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

球場前駅 (水島臨海鉄道に乗る)

2022-08-26 | Weblog
 距離にして2㎞、時間にして僅か4分ほどで球場前駅に到着だ。
駅は倉敷運動公園の、文字通り軟式野球場のバックネット裏に隣接して
設けられている。駅舎も無く、小さな屋根の下に待合用のベンチが置か
れただけのホームはやたらと長く、一面一線の簡素な無人駅である。



 水島本線の線路は、倉敷運動公園を横切るように敷設されている。
運動公園は市内のやや西寄りに有り、戦後間もなくから整備された。
 正面ゲートは駅とは反対側、市内を貫く国道429号線に面した南側に
あるので、駅付近が東の入口となっている。



 ホームの右手には武道館、弓道場やテニスコート、幼児プールがある。
左手に軟式野球広場が広がり、その奥にはサッカー場を兼ねた公認全天
候型トラックを有する陸上競技場が設けられていて、何れもナイター設
備が整えられている。
更にウエイトリフティング場、メイン施設であるトレーニング室を備え
た倉敷市営球場等がある。



 同駅のホームから先を見ると線路は、左に大きくカーブしながら上り
勾配で、築堤の様な上を行く。
市の中心部にも拘わらず不思議な地形と、見る度に思っていたが、調べ
てみてその疑問は氷解した。



 これは旧高梁川の堤防の上に敷設された線路であった。
元々高梁川は総社平野では、南流と東流に分かれていて、度重なる氾濫
を重ね、近世までに大きく西と東の川、二つの流れに集束されていた。



 大正年間には更なる洪水対策の治水工事として、西流を本流とする大
工事が行われ、結果東流は埋め立てられ廃川となった。
廃川となった川の堤防に鉄道が敷設されたのは、昔からの土盛りで地盤
が強固だからだという。(続)





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