近頃ではスマホの性能は格段に向上し、小さな図体に様々な機能が
盛り込まれ、その為、これが一台有れば事足りてしまい、結果廃れよ
うとするものも出始めている。
その代表的な物が、デジカメや腕時計だが、未だにこれは手放せない。
普段は着けない腕時計だが、旅には必ず腕に巻いて出かけている。
今頃は四六時中スマホの画面を見つめている人も多いようで、画面を
見れば即座に今の時刻は知れるから、時計などという物は前世の異物
的の扱を受けているようだが、そう言ったスマホを見続けると言う習
慣を持たない身では、旅行時の腕時計は外せない。
また、デジカメも軽くて嵩張らない、胸ポケットにすっぽりと収まる
薄型サイズのものを首から提げて旅に出る。
そうして旅先ではメモ代わりに、見る物見る物際限なく撮りまくる。
だから、予備カードと電源ケーブルは必ず持参する。
そうして撮り溜めた写真は、家に帰りピンボケや同じ構図の物は削除し、
パソコンのフォルダーに保存する。
こうして写し集めた写真は、思い出の宝庫である。
昔なら撮り終えると、フィルムを現像し、プリントをして、アルバムや
スクラップブックに、時には何か一言添え書きをしながら一生懸命貼っ
たものだが、何時の頃からかそういうことをやらなくなった。
今では殆どがパソコンに保存したままで、余り見返す事もないのに、
念のためと言ってバックアップだけは欠かせない。
それでも時々古いアルバムや、パソコンのフォルダーを開けてみると、
遠い日の出来事なのに、その頃のことが即座に鮮やかに蘇ってくる。
決して思い出そうとしているわけではないのに、ごく自然に心の奥深に
しまい込んだ記憶が、解き放たれたように飛び出してくる。
そんな時系列的に溜め込んだ写真の数々は、旅の記録そのもので、その
地、その時、その場所に即座に引き戻してくれる魔力が撮り溜めた写真に
は秘められている。(続)(写真:犬山城下町 本文とは無関係)
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