簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

瓢箪山の稲荷(四国遍路の旅・高野山編)

2015-11-27 | Weblog
 「東高野街道」は、右に緩やかに曲り、賑やかな町中に入り込んできた。
道路改修記念碑の建つ道路脇に、石造りのひょうたんが幾つも並べられ
ている。
アーケードの有る通りには人通りが多く、活気ある町並みを見せていて、
およそ古街道の雰囲気は感じられない道だ。



 この商店街はれっきとした国道に指定されている通りであるが、不思議な
ことに車は一切走れない。ここは「瓢箪山」と呼ばれるところである。



 この付近に双円墳があり、ひょうたんを埋めたような形に似ている事から、
瓢箪山古墳と呼ばれるようになり、それが地名の由来になっていると言う。





 賑やかなアーケードが続き、途中近鉄の瓢箪山駅を右に見て、線路を超
える。「おいしいですよ」と呼びかけるお姉さんの素敵な笑顔にひかれ、お菓
子屋さんの店先で、柏餅を頂く。
いつもながら、疲れた身体には甘いあんこが何ともうまい。
因みにこの店の一番の売りは、店名の示す通り「千鳥饅頭」だそうだ。



 その先に日本三大稲荷の一つとされる、「瓢箪山稲荷」の一の鳥居が建っ
ている。瓢箪山古墳を背に社殿が祀られていて、辻占内の総本社として知
られたところだ。
秀吉が大阪城築城の折り、その鎮護のため金の瓢を埋めさせたとの由緒が
伝えられている。



 全国の三大稲荷と言えば、伏見、祐徳、豊川は揺るぎのない所と思うの
だが、その土地の信仰心の強さの表れか、我こそはその一角と名乗る稲
荷社が全国には多いものである。ここもそんな一つであろうか。(続)




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