簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

河内長野・酒蔵通り(四国遍路の旅・高野山編)

2015-12-11 | Weblog
 アーケードの商店街を背に、車の往来の多い賑やかな交差点を渡ると、
道はすぐに閑静な古街道らしい雰囲気のいい通りへと様変わりする。
駅からは5分ほどの所だ。



 入口に立つ道標は弥生時代の「銅鐸」と寺院の「梵鐘」よりイメージして作
られたもの。
その奥の古民家が吉年邸、江戸時代の豪商で河内鋳物師(かわちいもじ)
の流れをくむ屋敷だ。「袖蔵」の建つ塀から聳え立つのが、大楠の木だ。
樹齢は500年を超すと言われる大木で、市の天然記念物に指定されている。



 ここら辺りから町並み再生プランにより再開発された高野街道が、200メー
トル程続いている。「高野街道 酒蔵通り」だ。



 この通りにあって一際目を引くのが「西条合資会社旧店舗主屋」である。
間口が11間と言う二階建て瓦葺の堂々たる建物で、表には荒格子がはめ
られている。
低い造りの二階には、白壁に虫籠窓が設けられていて、幕末から明治初
め頃の建物らしく、国の登録文化財に指定されている。
その向かいには現在の酒蔵と事務所があり、その店先では、珍しい甘酒
サイダーや酒粕アイスクリームなどが頂ける。




 古い家屋の残る通りから電柱をなくし、石畳やカラーで舗装する。
家々の門前には燈籠風の道標が置かれ、軒から吊るされた酒林などが風
情を誘う良い街道だ。



 どこも統一感を持たせた造りに、地元の人々の苦労の後が忍ばれる街道
である。この燈籠、夜には淡いオレンジ色の火が燈され、路面に埋められた
照明と共に街道を幻想的な雰囲気に誘うと言う。(続)





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