簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

名舟の御陣乗太鼓 (JR全線乗り潰しの旅)

2014-02-17 | Weblog
 再び海岸線を行く国道249号に戻り、輪島方面に向かうと戸数70余、人口
250人ほどの小さな半農半漁の集落、名舟がある。
ここは有名な「御陣乗太鼓」の伝承地として知られたところだ。





 その昔この地に攻め込んだ上杉勢と対峙することに成ったが、味方は余
りにも無力で到底太刀打ちできそうにもない。そこで古老の知恵が働いた。



 村人は鬼や般若のお面を付け、海藻や藁で飾り立てた奇怪な形相に変身
し、太鼓を打ち鳴らし敵の陣地に夜襲をかけた。
大音響とともにいきなり現れた妖怪に肝をつぶし戦わずして退散、見事敵兵
を追い返したと言う由来が有る。


(写真提供:石川旅ネット)

 随分前もう四半世紀以上も前のこと、この地の旅館で宿を取った折、確か
輪島塗の店だったと記憶しているが、その二階の大広間で「御陣乗太鼓」の
実演が有ると聞かされ、宿での夕食の後訪ねたことが有った。


(写真提供:石川旅ネット)

 その内容はもう定かに覚えてはいないが、大きく小さく繰り返し打ち鳴らす
リズム感のある太鼓の響きは強烈で、座敷の壁を打ち震わし、聞く者の腸
(はらわた)をゆするようで、その迫力満点のパホーマンスに圧倒されたこと
だけは今でも鮮明に覚えている。


(写真提供:石川旅ネット)

 そんな名舟の集落に続いて、半島での観光スポットとして人気の高い、国
指定名勝・世界農業遺産の「白米の千枚田」がこの近くにある。(続)






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