簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

水郷佐原山車会館 (JR乗り潰しの旅)

2012-02-01 | Weblog
 成田で喰いそびれたウナギの昼飯に代わって、酒まんじゅうとすずめ焼きで
お腹を満たし、街並みを眺めながら”水郷佐原山車会館”を訪ねてみる。


 
 町中を流れる小野川から離れ、通りを東に暫く歩くと八坂神社が有る。
素戔鳴命の尊をご祭神とする古社で夏の「祇園祭佐原の大祭」が知られている。
 その「佐原の大祭」で引き回される本物の山車二台が常設展示されているのが
”水郷佐原山車会館”で、ここの境内に建っている。



 山車の周囲には獅子や龍などの精巧な彫り物が施され、その上部には伝説に
因んだ人物や歴史上の人物の大人形で飾られている。
 絢爛で豪華な山車は、「江戸」を強く意識して、常に江戸に勝る文化の醸成を
目指した佐原人の心意気を今に伝えている。
 約300年にわたり脈々と受け継がれてきた祭りは、諏訪神社の秋祭りと共に
重要無形民俗文化財に指定されている。



 街を貫くメインストリートを戻る。
街中でひときわ目を引く、赤レンガ造りの洋館は、最上階のドームが印象的な
旧三菱銀行佐原支店で、内部の吹き抜部分がギャラリーとして活用されている。



 交差点の角に建つ重厚な商家は、安政2年に造られた中村屋商店の建物で、
明治の初め頃より荒物・雑貨等を商っていた。



 そんな建物群を見ながら、川に沿って柳の植わった石畳の道を行くと、その先に
”伊能忠敬記念館”が有る。(続)

(この旅行記は、「東日本大震災」発生直前に巡ったものです。)


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