簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

官兵衛ゆかりの木之本宿 (JR全線乗り潰しの旅)

2014-03-26 | Weblog
 街道筋には、480年を超えると言う造り酒屋の山地酒造や冨田酒造が軒先に、
真新しい緑色の杉玉を吊るし新酒の出来を知らせている。又、白木屋、岩根屋、
ダイコウ屋など、古い醤油の醸造元などが軒を連ねている。



 元々この地は田上山の良質な伏流水が豊富な土地らしく、昔から酒や醤油など
が盛んに作られていたらしい。
またそんな土地らしく、町中では古井戸なども良く見かける。



 中ほどには、古い薬の看板を幾つもぶら下げた本陣薬局が一際目を引いている。
明治の中頃日本で第一号の薬剤師免許を取得したのはこの店の先々代だそうだ。



 その向かい、問屋跡地に建つ「きのもと交流館」(有料)では、NHKの大河ドラマ
「黒田官兵衛」に因んだ展示で盛り上がっている。



 平入り瓦葺の軒の低い民家や商家の屋根にはうだつがあげられ、表間口には
弁柄格子が嵌り、軒下には犬矢来、柱には牛馬をつないだ繋ぎ金具なども見られ、
懐かしい佇まいを見せている。



 街道筋の食事処「すし慶」では石組みのある庭園を見ながら洋風感覚の座敷で、
自慢の名物「鯖の棒寿司」や湖北地方の旬の料理が頂ける。
また、敷地内にある蔵はギャラリーとして開放されている。



 通りには「でっちようかん」の看板を掲げたお菓子屋さんが何軒かある。
京都や滋賀県では竹の皮に包まれた蒸羊羹を丁稚羊羹と言うが、昔丁稚さんが
里帰りの折り抗菌作用のある竹皮に包まれた羊羹を土産にしたのが由来だそう
だ。(続)



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