まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

弓は立禅 (りつぜん)

2020-07-01 | 弓道
改めて今村鯉三郎先生の『弓執る心』を、読み直す。
特に「弓と心」についてのところをしみじみ読む。
「弓を引く目的は全て己の心が決めることであり、その根源はみな良心に恥じないことでなければならないと思う」と、ある。
そこから「禅」につながるのであるが、弓道は立禅と言われるように、自己との闘いと常に平常心を求められ、到底、無念無想にはなれないのである。
そこで丹田呼吸をいかに正しく行うかを考えているうちに、一体呼吸ってどうだっけ・・吐き切って離す前に酸欠になっていて、丹田はどこへ・・。
それでもひたすら「実践躬行」を、掲げていくしかないと思う。
躬行の「きゅう」は身体と弓がくっついているなあと改めてその意味をかみしめながら今日の稽古を終える。

そして、パソコンを覗くと全弓連からの会報が届いていた。
「コンプライアンス」と「ガバナンスコード」いう言葉が乱れ飛んでいた。
何だかまだ会社に勤めている心持になった。
1ページにコンプライアンスが9回、ガバナンスが6回出てきた。
弓道という白いご飯にパラパラと砂がかけられているような気持になった。
いつから「弓は慄然(りつぜん)」に、なったのだろう。



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