10月18日、壮行会を終えて加賀から乗ったバスと違うバスに乗り換えて弓道仲間全員揃って鳥取まで8時間。三朝温泉に到着。
三朝(みささ)温泉は放射能泉に分類される国内でも希少な泉質で、ラジウムが分解され生じるラドンによって新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まるとのこと。「三晩泊って、三回朝を迎えると元気になる」ということが、分厚い総合プログラムに書かれていた。
残念ながら、ここは一晩しか泊まらない。
ステロイドの薬は、19日の朝まで飲まなくてはならないので、わたしとしては夏の間ダメージを受けた身体を、ここで湯治したいものだと思った。
さて、翌朝は開会式には指定の袋以外は、次のホテルへ運ぶので、全員送り状を貼って、朝の6時までにフロントに出すようにとのこと。
遅れては大変と、風呂から上がって、必要な荷物以外を夜中に出しに行った。
フロントにはすでに、いくつものスーツケースが並んでいた。
翌朝、7時30分集合。バスに乗り開会式へ。
お任せで、一体どこへ行くのかも分からず、わいわいと遠足気分だ。
ヤマタスポーツパーク(鳥取県立布勢総合公園)到着。
ところが、降りる時に雨が降ってきた。ビニルのレインコートを、ザックの上から着る。背中に担いだままではN氏はボタンが止まらない。
各県の受付のテントへ行く。そこには、県庁の方がスタンバイしている。
大変なお仕事だ。この年寄りたちを誘導しなくてはならないのだから。
何しろ、ねんりんに出場するくらいだから、身体も口も達者だ。
雨足が強くなってきたので、開会式は中止となり、11時にお弁当が来るまでどこかで雨宿りをしなくてはならなくなった。
そこで、我らがリーダーは、開会式のグランドではない隣の野球場の屋根のあるベンチを探してくれて一旦休憩。ベンチで記念撮影。
珈琲でも飲みたいと、下へ降りてたくさんのテントを回るが、お土産と食べ物ばかりで、コーヒーが見つからない。
雨は少し小やみになった。
アトラクションの用意などされていたに違いないが、わたしたちはひたすら弁当待ちだ。
凄い人数分の弁当だろうね。と、話していた。
総合プログラムには、大会参加予定人数延べ約40万人(観客含む)
さて、そのうち開会式にいる選手は何人か?石川選手団は役員含めて162名壮行会で言われた。
各都道府県と政令都市を足して約160名を掛けると・・・
なくなってしまったセレモニーの数々。
炬火点火セレモニー
皇族御臨席
ひたすら、野球場のグランドに降る雨を眺めていたわたしたち。
コーヒーもゲットできずに戻ると、旗を振っている若者がいて、そこで交流記念写真。きっとアトラクションをする予定だったのだろう。
雨が上がって動けるようになった。
11時に引率者のK氏とIさんの3人でお弁当を取りに行くが、まだ届いていない。
各県は次々もらって去っていくのに、石川県と千葉県の弁当がまだ届かない。
12時になってようやく駐車場に届いて、それを野球場のみんなの元へ届けて「高級料亭のお弁当なので遅れました~~」と、言ってしまって、ほんとかい?と。
しかし、この大量の弁当は、いろいろなところから運ばれるので同時に到着は難しいだろう。おまけに、バスがどんどんやってくるので、たぶん渋滞していただろう。お疲れさまでしたと言いたい。
バスは、鳥取県だけでは賄えないので、広島や島根のバスもあった。
「安来(やすぎ)は島根だし、安芸(あき)って広島だよね」大変だね。
これが経済効果につながるのだろう。イベントの力。
集合時間13時に間に合うように駐車場へ再び移動したのに、そこで待っていてくださいと濡れそぼって待ちぼうけ。
すごい数のバスである。
開催地の方々は大変なことだろう。
再び雨が降り出して、おまけに風まで吹いてきてバスの間に隠れて立っていた。
「どこへ行けばいいんや!」
「雨の中、いつまで待たせるんや!」
「まだバスが到着せんて!!時間分かっとるやろ!!」
あーだこーだ。年寄りは我慢しない。県の係の人はスマホで問い合わせるが、この込み具合では、連絡も混線状態だろう。
どうどうどうと馬をたしなめる様に、まあまあまあと言ってはみたが、言うだけ言わしておかなくては収まらないのが年寄りだ。
他人事ではない。自分もそうかも・・。どうするん。弓道の仲間たち。
この時点で、競技別にバスに乗るのだが。他県の方々も待ちぼうけ。
どうなっとん。