大沢在昌作品にはまってます。
新宿鮫シリーズは気合を入れて読まないといけないので、
短めでシリーズ物でない物から攻めている。
高級クラブを経営し成功者となった加賀の元に一通の手紙が届く。
宛名と差出人を見て忘れる事の出来ない過去が蘇る。
封筒にはカセットテープが入っており、かつての同僚・牧野の
助けを求める切迫したメッセージが録音されていた。
加賀は政府機関の謀報員であったが裏切り者の濡れ衣を着せられ、
牧野と共に組織を追われていた。メッセージを聞いた加賀は、
危険を感じながらも会社を興した牧野の元を訪ねる。
牧野は自身の発明を狙われているため姿を消したと思われ、
加賀は牧野をつけ狙う謎の組織と対決していく。
堅気(引退か?)になった加賀が自分と共に組織を追われた
牧野を助けに行くのだが、命を懸けるほどの事なのか?
自分が狙われているわけでもないのにと言う疑問は確かにある。
裏切り者ではなかった事を証明するためなのか?
事業で成功しているのだし過去に捕らわれて危ない橋を渡る必要は
なかったのじゃないかな・・・とも思う。
1981年の作品なので、こう言う時代だったなぁと思った。