ジョーカーと言う名(もちろん通称名)の主人公は、
本名不詳、年齢不詳、元傭兵で殺人以外の仕事を請け負う・・・
いわばトラブルシューターである。
本名不詳、年齢不詳な所は私と同じだが(笑)。
1990年以降のシリーズ作品で、亡命者は2005年頃の
短編6作品を集めたもの。
ジョーカーは2代目で引退した先代を引きついでいる。
六本木の裏通りにあるバーをオフィス代わりにしており、
依頼者はその店を訪ねてくる。着手金は100万円。
命をかけて時には危ない橋を渡るのだから、
これじゃ合わないなぁ。
もちろん内容によって報酬を決めるのだが。
依頼者は国際的な組織の人間だったり、
個人的な人探しだったりするのだが、
暴力団や警察とも関係するし、
探偵みたいな感じでもある。
殺しは請け負わないが、非合法に銃器を携帯しているので、
相手次第では正当防衛で殺ってしまう事もある。
冷酷非道な人間ではなく情にもろい所もあり、
短編だから軽いタッチで読んでいける。
バーのマスター沢井が元ボクサーと言う設定にも、
個人的には惹かれるものがある。
シリーズの途中から読み始めてしまったが、
機会を見て初期の作品も読破したい。