大沢在昌のハードボイルドではない小説。
大沢在昌と言えば・・・ハードボイルドであるが、
それ以外の作品もあったようで・・・。(1989年出版)
タイトル通り六本木を舞台とした、6本の短編の恋愛小説である。
大沢在昌は六本木に住んでいるらしく、
その辺りの情報はたくさんあるだろうから、
さもあっただろうと思われる出来事をモチーフとしている。
自らも通ってきただろう青春の場面(シーン)を、
数十年後大人になった視点から回顧しているような感じ。
文庫本のあとがきで解説している唯川恵氏の言葉を借りると・・・
作家は嘘つきだから、
本当にあったことでなければ書けないわけではないが、
本当になかったことも書けない・・・。らしい。
確かに登場人物が本人じゃないかと思われる描写もあったが、
私なら登場人物になり切ったところを妄想して書くなぁ。笑。
私は六本木には縁がないし(行った事はあるけれど)、
雰囲気が日本離れしているし、外国人(観光客か?)多いし、
居心地悪くて落ち着かないし、空気も美味しいと思わないし、
自分にマッチしない場所と思っている。