カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「感傷の街角」大沢在昌

2021年11月08日 22時07分59秒 | 本 / BOOKS

法律事務所の疾走人調査部に席を置く、
20代中盤の若者、佐久間公が主人公である。

1982年の大沢在昌のデビュー作である。
まず思ったのは代表作である新宿鮫の主人公とも被るが、
公の彼女が女子大生だと言う事。
なくはないけど・・・まれだろう。
新宿鮫では刑事・鮫島の恋人はロックシンガーである。
作者の願望かなぁ。

デビュー作「感傷の街角」から始める短編集をまとめた物。
読み切りなので読みやすいし、公が人脈を利用しながら、
疾走人を見つけて行くのも解りやすい。

1982年の時代背景を思い出しながら、
その筋(不良とかチンピラとかやくざとか、笑)や
舞台となる街の雰囲気が蘇ってくるところも良かった。
なにしろ同じ時代に・・・と言うのが鍵である。

同じ時代を生きていないと共感できないな、きっと。
同じ時代を解る人には楽しめると思う。

コメント
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