2021年のディワリに合わせて公開されたラジニ様の作品で、
タイトルはタミル語で「大兄」。
タミル映画は家族愛をテーマとするものが多いが、
まさかまさか・・・ラジニ様の新作も家族愛だった。
世界を股にかけたようなスケールの大きい作品が多かったが、
ここへきて原点回帰のようだ。
こちらも大森キネカでのディワリの特別上映。
タミル語で英語字幕付きだったがヒンディー語とは
勝手が違うので、思い込みである可能性がある。
前半・・・不覚にも寝落ち・・・面目ない。
<ストーリー>
ムンバイ、産気づいた女性を家族が車で病院へ運ぶシーン。
子供は取り上げられたが母親は死んでしまう。
兄(推定10歳)は妹を育て上げる事を死んだ母親に誓う。
ところ変わってコルカタ。悪人達の前にアンナーッテ
(ラジニ様)が現れ、水戸黄門風に懲らしめるシーン。
コルカタに突如現れた謎の男アンナーッテは誰なのか?
街中がその噂でもちきりだった。
カーライヤン(ラジニカーント)はムンバイ近郊のとある村の
実力者となり尊敬の意味を込めてアンナーッテ(大兄)と呼ばれていた。
アンナーッテは妹のタンガ・ミーナッチ(キールティ・スレーシュ)を、
コルカタの大学へ通わせていたが、ある日、別の実力者の息子との
縁談をまとめる。
結婚式の準備は進んで行く。式の当日、タンガの姿が見えなくなる。
誘拐されてしまったかとアンナーッテが至る所を探すと、
タンガは恋人と駆け落ちしてコルカタへ向かう列車の中で見つかる。
アンナーッテは困り果てるが最終的に駆け落ちを認める。
数年後・・・コルカタでタンガ夫婦はビジネスを始めて、
軌道に乗っていたが、マノージ(アビマニュー・シン)が現れ、
タンガ夫婦を陥れ全ての資産を奪い夫を牢獄に入れてしまう。
アンナーッテは密かにコルカタに行きタンガの状況を知り、
マノージ一味を懲らしめようとする。ここで冒頭のシーンに繋がる。
アンナーッテはマノージを打ちのめし、
タンガ夫婦の資産を取り戻してハッピーエンド。
まぁこれまでのラジニ様の作品に比べると、
スケールがかなり小さいのであるが、
家族愛を描くタミル映画の根本に立ち戻ったと思えば、
それでも良いのかもしれない。
とても70歳には見えないスタイルと身のこなし。
さすがである。顔のアップでも皴もシミもないし。
(メイクと修正かもしれないが)
スーパースター健在である。