カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「ガリレオの苦悩」東野圭吾

2023年03月29日 21時38分59秒 | 本 / BOOKS

東野圭吾の推理小説。
物理学者・湯川学助教授がトリックに挑む、
2008年発行のシリーズ第4作目。全5作品。

湯川の大学時代の友人の刑事・草薙と、
新人の女性刑事・内海薫がコンビを組む。
草薙は湯川に内海を紹介する。

内海は湯川の個性に翻弄されながらも、
真摯な態度で接し信頼を得て行く。

2作品目では、湯川の恩師が犯人である。
湯川は科学や物理学を犯罪に利用される事を許さない。
(当然だが)恩師であったとしても。

トリックを暴いて行く事が恩師の知られざる部分を、
知ってしまうのだが、なんだか愛を感じるのだった。

5作品目は、湯川に挑戦状をたたきつける犯人が現れ、
湯川は不本意ながらも事件にかかわっていく。

いつも思うのだが・・・・
湯川は警察の人間ではないし、
たまたま草薙刑事と同級生だっただけにすぎない。
探偵と言う稼業でもないし大学助教授と言う、
善意の一般人である。

本人は自分の知識と経験が犯罪を暴くのが楽しいわけではなく、
無駄な実験はないと言う考え方からそうしているだけ、
なのであるが・・・・。

警察にも鑑識や科捜研があるが、
天才的でかたくなな(堅物だけども)研究者の性が、
違った切り口となっていて新しい。

仕事ではない(お金をもらっていない)と言うのも、
あるのかもしれない。

湯川のキャラクターも面白くなってきた。
草薙と相対する内海も女性と言う考え方や、
カンも鋭い所をついているし。

コメント
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