カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

ジェイソン・モロニーVS那須川天心

2025年02月26日 21時11分59秒 | デリーNCR / DELHI NCR

前WBO世界バンタム級チャンピオン        WBO世界バンタム級3位
ジェイソン・モロニー (オーストラリア)      那須川 天心 (帝拳)   
     27勝(19KO)3敗                5勝(2KO)       

                 

現在のランキングでは那須川選手が上だが前チャンピオンに敬意を表する。
6戦目で前世界チャピオンとの対戦と言うのはチャレンジだと思うが、
天下の帝拳が負けるカードを組むとも考えられない。
最後まで立っている事ができれば判定で勝つだろう。 

当初、バンタム級(53.52Kg)の10回戦と発表されており、
誰もがそう思っていたのだが前日計量の際に53.9Kgとの発表。
その場に居合わせた人々が驚くという事態・・・。
個人的にはタイトルマッチではないので
両者が納得しているのであればいいと思う。
ただ、体重が落ちなかったので、
そういう事にしたに違いないという疑惑は残る。

計量当日に400gオーバーだったので、
話し合って契約ウェイトにしたという発表であれば納得したけど。
どうしても計量失敗と言われたくなかったんだろう。

 

写右右側:緑色のサイドラインのトランクスがモロニー選手。
写真左側:銀色のトランクスが那須川選手。

                 

1ラウンド:モロニー選手が左ジャブで前進、那須川選手はワンツー。
モロニー選手の前進に那須川選手は右アッパー。モロニー選手のワンツーで
那須川選手の腰がくだけ後ろによろめくが踏ん張る。
  (モロニー選手:10-9:那須川選手)

2ラウンド:モロニー選手が前進して左ジャブ、那須川選手のワンツー。
モロニー選手のワンツーに那須川選手は左ボディアッパー、ワンツー。
モロニー選手はガードを固めて前進しワンツー、那須川選手の左ボディ。
モロニー選手は前進してワンツー、左フック。那須川選手は左ボディ。
  (モロニー選手:10-9:那須川選手)

3ラウンド:モロニー選手の前進に那須川選手は下がりながらワンツーを放つが
モロニー選手は難なくブロックし前進して左ジャブ。那須川選手の左ストレート、
右ボディ、モロニー選手は前に出て左フックから右アッパー。那須川選手の
左ストレート、モロニー選手のワンツーに那須川選手は左アッパーと
プレッシャーに慣れてきた感じが見える。
  (モロニー選手:9-10:那須川選手)

4ラウンド:モロニー選手がガードを高く固めて前進、那須川選手は下がりながら
左アッパー、左フック。モロニー選手はワンツー、左フック、那須川選手の
左ストレート。モロニー選手は右ストレートを伸ばす、那須川選手は右フックから
左フックを当てる。
  (モロニー選手:9-10:那須川選手)

5ラウンド:モロニー選手が前進するが那須川選手が左ストレート、左ボディ。
モロニー選手は右フックから左フックを返し、左ジャブで前進。那須川選手は
左ボディ、右ジャブから左ボディと攻める。モロニー選手が前に出て行くが、
那須川選手はフットワークを使う。
  (モロニー選手:9-10:那須川選手)

6ラウンド:モロニー選手がガードを固めて前進し右ストレートを当てると、
那須川選手が腰を落とす。左右アッパーからロープに詰めて連打、左右フック。
那須川選手の左ボディアッパー、モロニー選手の右ボディ、那須川選手は
左ストレート、左ボディ、左アッパーを返す。モロニー選手は右アッパーから
左フック、ワンツーで追う。那須川選手は左ボディ。
  (モロニー選手:10-9:那須川選手)

7ラウンド:モロニー選手の前進し右ストレート、左フック。那須川選手は、
左ストレート、右フック。モロニー選手が前進してワンツー。那須川選手は、
下がりながら右アッパー、ワンツー、左ボディ。モロニー選手はワンツー、
右フックからワンツー。前に出て攻撃するモロニー選手、下がりながら手を出す
那須川選手の構図が続く。
  (モロニー選手:10-9:那須川選手)

8ラウンド:モロニー選手は前進して左フックから右ストレート、那須川選手は、
下がりながら左アッパー。モロニー選手が左ジャブで追うと那須川選手は左ボディ。
モロニー選手はガードを固めて前進するが那須川選手は左ストレートを当てる。
モロニー選手のワンツー、那須川選手は右フックから左ストレートを当てて
フットワークを使って回る。
  (モロニー選手:9-10:那須川選手)

9ラウンド:モロニー選手がワンツーから前進し左フック、右ボディ、連打で前進。
那須川選手は右アッパーから左ストレート。モロニー選手の右フック、
那須川選手は右アッパーからワンツー。モロニー選手が追って行くと那須川選手は
右フック。モロニー選手は右アッパーからワンツー、那須川選手はフットワークで
かわしていく。
  (マロニー選手:10-9:那須川選手)

10ラウンド:前に出るマロニー選手に那須川選手の右アッパー。モロニー選手は
ワンツー、左フック、右ボディで追って行く。那須川選手はフットワークを使い逃げる。
モロニー選手のワンツー、左フックから右ストレート。那須川選手は左ボディ、
モロニー選手の左右フック。
  (マロニー選手:10-9:那須川選手)

終始、前に出て連打したモロニー選手と下がりながら左ボディ中心に攻撃した
那須川選手。私の採点は96-94でモロニー選手の勝利。
公式採点は97-93が2者、98-92が1者、3-0の判定で那須川選手が勝った。

会場で観戦していた友人の話では、周囲の反応はモロニー選手の勝ちもあり、
那須川選手の勝ちもあり、ドローもありと言う見解だったそうだ。
採点ほど差がないという意見は一致していた。

モロニー選手は歴戦の強者でアウェーでの経験もあり、
敵地では倒さなければ勝てないという事は判っていただろう。
ボクシングだけでなくオリンピックでもそうだが、
ホームタウン・デシジョン(地元に有利な判定)はよくある。

今回の試合で分かった事は、那須川選手はフットワークを使い、
下がりながら当てて行く試合運びになるだろう。
試合の中で戦い方を調整して行くボクシングIQは高いと思うし、
センスもスピードもある。
しかし世界レベルのボクサーを一発で倒せるパンチはない。

また、この日の2つのタイトルマッチのように、
激闘することで観衆を熱狂させ感動させたり、
大きなインパクトを残すボクシングはできない。

誰と戦う事になるのか解らないが、
その前にウエイトは落とさないといけない。

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