2023年刊行の大沢在昌のハードボイルド小説。
いろいろ魅力的な主人公が多いけれど、
ボディガード・キリのシリーズ第3弾。
ちなみに発行順に「獣眼」「爆身」「予幻」。
年齢不詳であるが恐らく30代、
名前もキリとしかわかってないけど、
この3作目で公安の刑事に明かされてしまった。
キリ〇〇〇〇と言う名前だった。
今回の警護対象者は紅火(べにか)と言う女子大学院生で、
死去した香港人の父親が遺作として残した予言書を所持している。
この予言書(通称ホワイトペーパー)が
ものの見事に世界情勢を言い当てているために、
中国や各国の国の機関を始め、お金になると考えた人間が、
入手しようと紅火と紅火の母親を追う。
紅火が予言書を預けた人物が恋人と言うのが、
どうも納得できないんだけど。
そんな重要な物、しかもお金にしようとする人物は、
普通の人間でないはずなのに。
1人の若者が守れるはずもないと思うけどなぁ。
予言書を手に入れるために殺人を犯すような人間達だし、
国家機関のような所の諜報部員だったら、
事を闇に葬りさることなど朝飯前だと思うけど。
本来、ボディガードのキリは紅火を守るために、
予言書を奪った犯人を探偵のように捜していく。
最終的に、あっと言うような人物が犯人であるのは、
この手の小説の筋書きである。
まぁ久々の大沢作品と言う事で面白く読めたけどね。
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