本日はジャズ・ベスト・コレクション・シリーズから、カウント・ベイシー楽団がリプリーズに残した傑作「ジス・タイム・バイ・ベイシー」を紹介します。ビッグバンドジャズにおいてデューク・エリントン楽団と共に横綱の位置を占めるベイシー楽団ですが、個人的な好みを言えばベイシー楽団の方がより黒人らしい躍動感があって好きですね。特に50年代後半から60年代前半にかけてはまさに黄金時代で、この頃の彼らの作品はどれを聴いてもハズレなしと言っても過言ではないでしょう。1963年発表の本作ももちろん例外ではありません。

メンバーは計18人。全員は列挙しませんが、トランペットのサド・ジョーンズ&アル・アーロンズ、テナーのフランク・フォスター、テナー兼フルートのフランク・ウェス&エリック・ディクソン、アルトのマーシャル・ロイヤルら名だたる名手達で構成される重厚なホーンセクションはまさに絢爛豪華の一言。もちろんリズムギターの“ミスター・リズム”ことフレディ・グリーン、ベースのバディ・カトレット、ドラムのソニー・ペイン、そしてピアノの御大ベイシーから成るお馴染みのリズム・セクションも強力ですし、かてて加えて編曲がクインシー・ジョーンズですから文句のつけようがないラインナップですね。
そんなオールスター軍団が演奏するのは副題“Hits Of The 50s & 60s”のとおり当時のヒット曲ばかり。トニー・ベネットの名唱で知られる“I Left My Heart In San Francisco”、レイ・チャールズの“I Can't Stop Loving You”、映画「ティファニーで朝食を」で有名な“Moon River”、ヴェンチャーズ“Walk, Don't Run”などジャズファン以外にもお馴染みのオールディーズナンバーがずらりと揃っています。ただ、それらのナンバーは正直ベタ過ぎてやや面映ゆい気も。個人的にはそれ以外の曲の方が好きですね。ホーンセクションが炸裂するオープニングの“This Could Be The Start Of Something”、ウェス&ディクソンのフルートが印象的なスローテンポの“The Swingin' Shepherd Blues”、マーシャル・ロイヤルのアルトが美しい名バラード“What Kind Of Fool Am I”、シナトラのヒット曲を見事にアレンジした“Nice 'N' Easy”などがお薦めです。

メンバーは計18人。全員は列挙しませんが、トランペットのサド・ジョーンズ&アル・アーロンズ、テナーのフランク・フォスター、テナー兼フルートのフランク・ウェス&エリック・ディクソン、アルトのマーシャル・ロイヤルら名だたる名手達で構成される重厚なホーンセクションはまさに絢爛豪華の一言。もちろんリズムギターの“ミスター・リズム”ことフレディ・グリーン、ベースのバディ・カトレット、ドラムのソニー・ペイン、そしてピアノの御大ベイシーから成るお馴染みのリズム・セクションも強力ですし、かてて加えて編曲がクインシー・ジョーンズですから文句のつけようがないラインナップですね。
そんなオールスター軍団が演奏するのは副題“Hits Of The 50s & 60s”のとおり当時のヒット曲ばかり。トニー・ベネットの名唱で知られる“I Left My Heart In San Francisco”、レイ・チャールズの“I Can't Stop Loving You”、映画「ティファニーで朝食を」で有名な“Moon River”、ヴェンチャーズ“Walk, Don't Run”などジャズファン以外にもお馴染みのオールディーズナンバーがずらりと揃っています。ただ、それらのナンバーは正直ベタ過ぎてやや面映ゆい気も。個人的にはそれ以外の曲の方が好きですね。ホーンセクションが炸裂するオープニングの“This Could Be The Start Of Something”、ウェス&ディクソンのフルートが印象的なスローテンポの“The Swingin' Shepherd Blues”、マーシャル・ロイヤルのアルトが美しい名バラード“What Kind Of Fool Am I”、シナトラのヒット曲を見事にアレンジした“Nice 'N' Easy”などがお薦めです。