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広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ハタハタ館

2008-12-05 21:13:48 | 秋田のいろいろ
五能線の旅ウェスパ椿山に続いて、個人的にはウェスパ椿山と混同しがちだった、秋田県八峰町(はっぽうちょう・旧八森町)のあきた白神駅近くの「八森いさりび温泉 ハタハタ館」をご紹介したい。
※「五能線パス」が2日間有効なので、イチョウと椿山を訪れた翌日に行きました。

施設の開業年は調べられなったが、10年前くらいではないかと思う。ウェスパ椿山駅と同様、第3セクター経営で、国道101号をはさんだ真向かいに1997年にあきた白神駅が開業し、リゾートしらかみも停車する。ウェスパ椿山と比べて、隣の岩館止まりの普通列車もあるほか、1日2~3本だが能代と岩館を結ぶバスも通るので、いくらかは便がいい。そんなわけで温泉に来たのか、周辺に住んでいる人なのか、年配の女性など地元の人の乗降がいくらかあった。施設の管理事務所にきっぷ販売を委託(簡易委託)していて、乗車券やリゾートしらかみの指定席券も購入できるようだ(遅い時間は閉まっているかも)。


東能代から50分ほどで到着。簡易委託駅では、基本的に集札業務はしないので、降り方は無人駅と同じ。ワンマン列車だったので、バスのように車内で運転士にきっぷを提示して下車。
駅は、五能線標準の1本だけのホームだが、目の前を国道が走り、交通量もそれなりにあるので、周りに観光施設しかないウェスパ椿山とは違い、ごく普通の田舎の無人駅のたたずまいだ。

列車のすぐ向こうがハタハタ館だが、駅のホームと出口は、施設や国道とは線路をはさんだ反対側にあるため、歩道橋を渡らなければならない。あいにく雨が激しく降ってきた。
歩道橋は両側とも変な位置に階段があって、遠回りになる。橋の部分はちゃんと屋根がついているが、駅から駅側の階段の上り口にかけては、遊園地の日よけのような中途半端なものがついている。雨よけの目的ではない製品らしく、つなぎ目部分に隙間があって、直接雨が降り注いでいるので傘をさして歩く。


手前が産直所「直売所ぶりこ」。奥左が施設本体の入口。中には温泉やレストラン、お土産の売店がある。2007年のリニューアルで宿泊施設もできたらしく、上の階がそれだろうか。さらに周辺にはきりたんぽや白神酵母パン作りなどができる体験施設、キャンプ場、野球場、テニスコートなどがあり、「ハタハタの里」というらしい。産直・温泉・宿泊・食事の施設だけを指して「ハタハタ館」と呼んでいて、道の駅(ではないが)っぽいものと考えてもらえばいいだろう。だから、車で立ち寄って食事や買い物、入浴していく人が多い。

八森といえば、民謡秋田音頭に「八森ハタハタ」と歌われる、魚のハタハタの水揚げの本場。ちょうど漁が始まった時期で、施設の入口では、

1箱3kg1000円で売られていた。本来であれば産直部門で売るべきではないかと思うが、書き入れ時なので、本体の方でも扱っているのだろうか。

日帰り入浴は400円だが、恒例の「北東北の日帰り温泉」の特典で100円引き。
広い脱衣所・浴室でよくある新しい日帰り温泉の構造。普通の浴槽、泡風呂、寝湯、サウナ、露天風呂がある。浴室は木と岩をコンセプトにしたものがあり、週替わりで男女が入れ替わる。この日の男湯は岩。露天風呂はどこにでもありそうな岩で固めた浴槽だったが、木の方では、ハタハタ漁の船をモチーフにした浴槽とのことなので見てみたかった。
泉質はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、ややしょっぱく、薄く緑色がかったお湯に見えたが、クセがない。浴槽が広くて気持ちいい。露天風呂からの景色はただ海しか見えない。アクセントになる岬が見えたウェスパ椿山の方が風景では上。
ハタハタ館隣のキャンプ場から

風呂から出て、外の八峰町農林水産直売所「ぶりこ」へ。ぶりことはハタハタの卵のこと。魚介類や惣菜から野菜(青森産リンゴもあった)を中心に、地元のお菓子も少し置いていた。軽食コーナーにはオリジナルソフトクリームあり。
薄緑色できれい
さるなしソフトクリーム」250円。バニラとミックスもあり。
サルナシはマタタビ科の野生植物で、キウイと近縁。ドリカムの歌に出てきた「コクワ」のこと。
生の果実を食べたことがあるが、キウイよりずっと小さくて表面に毛がなく、キウイを少し青臭くしたような味だった、はず。
ソフトの方の味は、キウイのような味で、酸味は少し。ヨーグルトっぽい味もした。すっきりした味でなかなかイケる。僕はキウイは酸っぱすぎて少し苦手だけど、このソフトは酸味がほどよくて好き。
ほのかに酸っぱくて、さわやかな味という点では、秋田の岩城のプラムソフト、青森の碇ヶ関のマルメロソフトと似た系統だと思う(さるなしがミルク分は多いか?)。岩手や長野にもさるなしソフトクリームがあるようだが、ユニークな素材を使って、かつおいしいと思うので、お試しあれ。

お菓子は地元八森のお菓子屋さんのものをバラ売りしたのが多かった。ハタハタをモチーフにしたものが数種類あり、これを購入。

ぶりっ子最中」よしや製菓舗・105円
子持ちのハタハタをかたどったもなか。ハタハタの形がきれい。もなかとしては珍しい卵の黄身あんが入っているが、原材料には「割栗」とあるので、栗も入っているのか? もなかには、たまにあんこがものすごく甘いのがあるけれど、これは甘さがきつくなくておいしい。もう何匹か買ってくればよかった・・・

ロケーションでは断然ウェスパ椿山、でも、泉質やオリジナルソフトクリーム、手軽さを考えるとハタハタ館かな。
五能線方面へおいでの方は、リゾートしらかみを乗り通して通過するだけでなく、ご紹介したどちらも交通の便・食事などの環境がいいので、1泊してみるのもいいと思います。
コメント (6)
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