広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

正月恒例

2009-01-01 14:38:43 | 秋田のいろいろ
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

さて、正月名物といえばいろいろあるけれど、元日に限りJR東日本エリア(とプラスアルファ)が乗り放題の「正月パス」もその1つ。昔は僕も使って旅行したことがあったが、最近はご無沙汰。
関東地方から東北地方に多くの利用客が訪れ、各ターミナル駅の土産屋や飲食店では、ちょっとした書き入れ時になるようだ。また、例えば新潟→秋田→青森→八戸などと一回りする人も多くいて、秋田-青森間の特急「かもしか」は通常の3両編成ではさばき切れなくなる。

その対処として、例年、1往復は通常の3両編成どうし2本を連結した6両で運転し、1往復は別の車両を使って運転している(残り1往復は3両のまま)。その「別の車両」というのは、現在では数少なくなった、「583系電車」という車両。むしろこの車両目当てで、正月パスで秋田に乗りに来るという人もいるはずだ。

昔の特急電車は赤と肌色の塗装だったが、それの色違いの青と薄めの肌色の塗装。この国鉄時代のままの塗装で現役なのは、秋田と仙台に1本ずつしかない(他は塗り替えられて京都にある)。秋田では、TDL行き「わくわくドリーム号」などの団体ツアー列車や修学旅行や甲子園応援団の貸切列車、今回のような多客期対応に使われている。
この電車の最大の特徴は、「昼は座席車、夜は寝台車として有効に使える」ということ。効率を優先した、高度経済成長期の国鉄らしい発想に基づいている。それだけに今では、昼は特急なのにリクライニングしない、4人掛けシート、夜は着替えもままならない3段式寝台とまったくの時代遅れ。
ただし、僕は昼も夜も乗ったことがあるが、昼はリクライニングしないとはいえ、普通列車とは違うふっくらとした座り心地と充分な足元空間、夜は中・上段は別として、下段はA寝台並みの横幅と大きな窓を独占できる、そして、静かで穏やかな走り、と現在の列車とはまた違う意味で快適で、決して「悪い車両」と決め付けたくはない電車でもある。

いつもの3両編成の「485系電車」も似たり寄ったりだけど、この583系電車は、正月のような「イベント用」として走るのが、最後の活躍の場なのかもしれない。


今日の秋田は寒くて、雨・みぞれ・雪で時々陽が差す複雑な天気。風もやや強い。いっそ雪の方が傘がいらないからいい。
ただ鉄道のダイヤを乱すほどの悪天候ではなく、青森から秋田へ来て、再び青森へ向かう583系かもしかはほぼ定刻。
シャッター優先 F6.3 1/200 トリミング
正面が明るすぎた。露出をマイナスにすればよかった。
この塗装に見覚えのある方は多いと思う。普段は楢山の車両基地でよくお休みしてます。
今日はきれいに磨かれていて、美しい。

シャッター優先 F4 1/200 トリミング
「特急」として走るのは久しぶりだが、この車両の本来の役目にふさわしい堂々とした姿!
(かつては12両や9両だったが)6両の長さは迫力もある。

団体列車としては月に1度以上走っているが、一般客が乗れる次の機会は、ゴールデンウイーク(弘前のさくらまつり対応)の「かもしか」があるかどうか、それがなければ来年の正月かもしれない。
コメント (8)
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