間が空きましたが、鶴田の道の駅や弘前訪問時の風景を今回もご覧ください。
海沿いの風景が素晴らしい五能線は、弘前側のリンゴ畑の中を走る風景も捨てがたい。
弘前発の列車は川部駅で奥羽本線と別れ、五能線に入るやいなや、こんな風景が続く。
岩木山とリンゴ畑
いかにも「津軽」の風景。
最近は、縦長に仕立てた木を密植する「矮化栽培」が多いが、この辺りは昔ながらの横に枝を伸ばした木がまだ多く残っている感じがする。
所々に、リンゴの貯蔵庫や集荷場がある。
赤っぽく見える箱が積まれているが、拡大すると、
全部リンゴ!
おそらく、落ちたり傷ついたりして、ジュースなどの加工用に回される果実だと思う。
今年は、傷んだリンゴが多く、ダブつき気味と聞いた覚えがあるが、この時期にこんなに野積みされいるのもそのためだろうか。
川部の次が藤崎。秋田支社標準、青森バージョンのリンゴの駅名板(上の写真)。
藤崎町は今日の日本のリンゴにとって重要な場所。町内にあった、農水省の果樹試験場(現在の弘前大学農学生命科学部附属農場)で「ふじ」が作り出されたのだ。日本一の富士山、当時人気の山本富士子、そして藤崎町の3つの「ふじ」が込められた品種名だ。
次の林崎は、周りをリンゴ畑に囲まれた無人駅。同じくリンゴ産地の板柳を過ぎると道の駅のある鶴泊。
道の駅で買物を済ませ、弘前に戻るが、最寄の鶴泊駅では1時間待たなければいけない。そこで、1つ手前の陸奥鶴田駅まで歩いて先回りし、ついでに鶴田町の中心部を見ることにする。事前の調べでは、道はそんなに複雑でなく、30分もあれば着きそう。
道の駅からは10分ほど国道を歩く。この区間が不安だったが、防風柵があったり、路肩に雪が積もったりで歩きやすくはないが、車の量があまり多くなく、天気もまあまあなので、心配はいらなかった。最初の信号を左折する。案内標識も出ている。
「胡桃館」という地名が珍しい
この標識、問題あり! 「鶴田駅Tsuruta Sta.」は間違い。
自治体名は「鶴田(つるた)町」だが、駅名は「“陸奥”鶴田(つる“だ”)」で一致していないのが現状。地元の人や、多くの他地域の人も理解はするだろうが、中には混乱する人もいるはず。案内標識にはやはり正式名称を記載するべきだと思う。ましてここは青森県管理とはいえ、国道なのだから。もっとも青森に限ったことでなく、こんな地元民感覚の標識は各地にある。
まもなく踏切を渡り後は町の中。駅への近道がありそうだが、「急がば回れ」大通りを歩くと、右折すれば駅に着きそうなバス通りとの交差点に出た。よくある寂れ気味の町の商店街といった感じだが、神社がある。角地なので2方向の参道があり、それぞれに鳥居があった。まだ初詣をしていなかったので、ここでお参りすることにした。「犬も歩けば棒に当たる」?
弘南バスのバス停は「鶴田神社前」だが、正式には「鶴田八幡宮」。「村社」とあるから村の鎮守の神様なのかもしれないが、社殿は小さ目ながら立派。
そして、鳥居に付けられた飾りがすごい。こんなの見たことがない。米俵や藁ののれんのようなのが付いているし、その上に絵が付いている。
特に正面の参道の鳥居の絵が不思議。
拡大 豆で描かれている?
米・豆・菜種など11種の種子で描く、200年以上前から鶴田に伝わる「弥生画」だそうだ。今年は弁財天がテーマで、1月末まで飾られるとのこと。
もう一方の鳥居は、牛の絵(大きさや藁の飾りは正面と同じ)。
緑が鮮やかで、牛がかわいらしい。
役場周辺や岩木川、温泉など見たい場所が近くにあるが、列車の時間が迫っているので、また今度。商店街を進み、右折すると妙にきれいな通りになって駅。寄り道しても約30分。吹雪や真夏は嫌だけど、こんな天候なら歩いてもまったく苦にならない。
陸奥鶴田の駅舎はまだ新しく、鶴が羽を広げた形のようで、頭の部分が赤い。内部は木をふんだんに使っており、待合スペースが広い。簡易委託のようだった。
手前左の植栽に鶴のオブジェが
とにかく「鶴」にこだわっている町で、車止めや側溝のフタ、駅前の街灯の飾りやオブジェなどが鶴の絵やデザインだった。ポストの上にも・・・
後ろが駅の入口
駅前の植栽の中のオブジェと同デザインで小さいものが乗っている。
旧東北郵政局が積極的なせいもあるかとは思うが、有名観光地でなく、この規模の町でポストの上にオブジェが置かれているのは珍しいと思う。
駅のホーム。
柵にもはばたく鶴。この手の柵に絵を描くのは10年ほど前の新駅(井川さくら)や国道などでよく見かけたが、最近はあまり見ない。流行らなくなったのか。
柵の外に駅の反対側への地下道の出入口が写っているが、名前が「丹頂地下道」。
かつては鶴が飛来したという鶴田町。現在は、町内の公園で飼育されているそうだ。
海沿いの風景が素晴らしい五能線は、弘前側のリンゴ畑の中を走る風景も捨てがたい。
弘前発の列車は川部駅で奥羽本線と別れ、五能線に入るやいなや、こんな風景が続く。
岩木山とリンゴ畑
いかにも「津軽」の風景。
最近は、縦長に仕立てた木を密植する「矮化栽培」が多いが、この辺りは昔ながらの横に枝を伸ばした木がまだ多く残っている感じがする。
所々に、リンゴの貯蔵庫や集荷場がある。
赤っぽく見える箱が積まれているが、拡大すると、
全部リンゴ!
おそらく、落ちたり傷ついたりして、ジュースなどの加工用に回される果実だと思う。
今年は、傷んだリンゴが多く、ダブつき気味と聞いた覚えがあるが、この時期にこんなに野積みされいるのもそのためだろうか。
川部の次が藤崎。秋田支社標準、青森バージョンのリンゴの駅名板(上の写真)。
藤崎町は今日の日本のリンゴにとって重要な場所。町内にあった、農水省の果樹試験場(現在の弘前大学農学生命科学部附属農場)で「ふじ」が作り出されたのだ。日本一の富士山、当時人気の山本富士子、そして藤崎町の3つの「ふじ」が込められた品種名だ。
次の林崎は、周りをリンゴ畑に囲まれた無人駅。同じくリンゴ産地の板柳を過ぎると道の駅のある鶴泊。
道の駅で買物を済ませ、弘前に戻るが、最寄の鶴泊駅では1時間待たなければいけない。そこで、1つ手前の陸奥鶴田駅まで歩いて先回りし、ついでに鶴田町の中心部を見ることにする。事前の調べでは、道はそんなに複雑でなく、30分もあれば着きそう。
道の駅からは10分ほど国道を歩く。この区間が不安だったが、防風柵があったり、路肩に雪が積もったりで歩きやすくはないが、車の量があまり多くなく、天気もまあまあなので、心配はいらなかった。最初の信号を左折する。案内標識も出ている。
「胡桃館」という地名が珍しい
この標識、問題あり! 「鶴田駅Tsuruta Sta.」は間違い。
自治体名は「鶴田(つるた)町」だが、駅名は「“陸奥”鶴田(つる“だ”)」で一致していないのが現状。地元の人や、多くの他地域の人も理解はするだろうが、中には混乱する人もいるはず。案内標識にはやはり正式名称を記載するべきだと思う。ましてここは青森県管理とはいえ、国道なのだから。もっとも青森に限ったことでなく、こんな地元民感覚の標識は各地にある。
まもなく踏切を渡り後は町の中。駅への近道がありそうだが、「急がば回れ」大通りを歩くと、右折すれば駅に着きそうなバス通りとの交差点に出た。よくある寂れ気味の町の商店街といった感じだが、神社がある。角地なので2方向の参道があり、それぞれに鳥居があった。まだ初詣をしていなかったので、ここでお参りすることにした。「犬も歩けば棒に当たる」?
弘南バスのバス停は「鶴田神社前」だが、正式には「鶴田八幡宮」。「村社」とあるから村の鎮守の神様なのかもしれないが、社殿は小さ目ながら立派。
そして、鳥居に付けられた飾りがすごい。こんなの見たことがない。米俵や藁ののれんのようなのが付いているし、その上に絵が付いている。
特に正面の参道の鳥居の絵が不思議。
拡大 豆で描かれている?
米・豆・菜種など11種の種子で描く、200年以上前から鶴田に伝わる「弥生画」だそうだ。今年は弁財天がテーマで、1月末まで飾られるとのこと。
もう一方の鳥居は、牛の絵(大きさや藁の飾りは正面と同じ)。
緑が鮮やかで、牛がかわいらしい。
役場周辺や岩木川、温泉など見たい場所が近くにあるが、列車の時間が迫っているので、また今度。商店街を進み、右折すると妙にきれいな通りになって駅。寄り道しても約30分。吹雪や真夏は嫌だけど、こんな天候なら歩いてもまったく苦にならない。
陸奥鶴田の駅舎はまだ新しく、鶴が羽を広げた形のようで、頭の部分が赤い。内部は木をふんだんに使っており、待合スペースが広い。簡易委託のようだった。
手前左の植栽に鶴のオブジェが
とにかく「鶴」にこだわっている町で、車止めや側溝のフタ、駅前の街灯の飾りやオブジェなどが鶴の絵やデザインだった。ポストの上にも・・・
後ろが駅の入口
駅前の植栽の中のオブジェと同デザインで小さいものが乗っている。
旧東北郵政局が積極的なせいもあるかとは思うが、有名観光地でなく、この規模の町でポストの上にオブジェが置かれているのは珍しいと思う。
駅のホーム。
柵にもはばたく鶴。この手の柵に絵を描くのは10年ほど前の新駅(井川さくら)や国道などでよく見かけたが、最近はあまり見ない。流行らなくなったのか。
柵の外に駅の反対側への地下道の出入口が写っているが、名前が「丹頂地下道」。
かつては鶴が飛来したという鶴田町。現在は、町内の公園で飼育されているそうだ。