秋田県知事選挙が明日3月26日に告示される。投票日の4月12日には市町村長や議会議員選挙などと同日選挙になる自治体も多く、北秋田市は4重選挙になるという。秋田市でも市長と県議会議員補欠選挙が行われるので、3つの選挙が重なる。
選挙期間中といえば選挙カーの音とともにポスター掲示が街の風景の定番。秋田市内でもいつもの掲示場(掲示板)設置工事が始まり、そろそろ3枚が揃った。
秋田市以外の方は、この掲示板に違和感を覚えるのではないだろうか。
googleで「選挙ポスター掲示板」などで画像検索すれば、多くの画像は白く塗装した掲示板だ。このように木目が見える無塗装の掲示板は少数派。弘前市も確か白かったし、テレビで見た北秋田市も白だった。最近は金属(アルミ)製のものもあるらしい。
中央の県議選用は板を継ぎ足したのが分かる
ポスター掲示場は知事選のような複数市町村にまたがる選挙でも各市町村選挙管理委員会が設置するそうで、材質や表面加工もそれぞれの判断次第のようだ。
秋田市の無塗装の板が普通だと思ってきた僕にとっては、わざわざ白く塗装するのが無駄に思えてしまう。
秋田市の掲示場には秘密があった。
秋田県のサイトの県民からの意見を紹介するコーナー(http://www.pref.akita.jp/pref_voice/show_detailpage.htm?serial_no=644)で、県の回答の中に「(前回の2005年)4月に行われた知事選挙においては、横手市、鹿角市、山本町、美郷町でアルミの材質で掲示板を作成しました。また、秋田市においては、県産品利用の観点から秋田スギの間伐材の合板を利用して掲示板を作成しています。(中略)木材を使用した場合もチップにして圧縮の上、再度合板を作成するなど基本的には再利用されております。また、近年は、市町村によっては、発注にあたり、再利用を図るための条件を付すなど、再利用に努めております。」とある。
先日、駅前のバス乗り場を秋田杉で装飾する事業を紹介したが、こんなところでも秋田杉が活用されているとは知らなかった。秋田市でリサイクルがされているかは分からないが、無塗装だとリサイクルしやすそう。
それを知って掲示場を見ると、板の感じが違い、いかにも合板らしいものから木目が美しいものまで差がある。
市長選。赤っぽい
知事選。木目が鮮やか
材料や製造時期の違いなのだろうが、今回見た数か所では、先に設置された知事選は黄色っぽくて木目がきれいで市長選や県議選は白っぽかったり赤っぽく木目があまり出ていない傾向がある。改めて見るときれいだ。
掲示場の裏を見られる場所があった。
エコマーク付き。秋田市内に工場のある製材会社が作っているようだ。
「秋田県産優良木材」マーク。何だかよく分からないが、品質は良さそう。
わざわざお金を出してバス停に装飾するのもいいけど、どうしても必要な選挙掲示場に地元産のしかも間伐材を有効利用するというのはとてもいいことだ。ただ、まったくPRしていなくて市民でも知らない。市外の人には「塗装もしないで秋田市はケチだ」と思われてしまいそうだ。
秋田杉の間伐材を使っていることと使用後のリサイクルについて掲示板面に記載できないのだろうか。選挙に関係ないことは表示できない決まりなのかもしれないが、何らかの方法で告知すればいいのに。秋田杉という秋田の象徴的なモノを使っているのに、裏面でしかそれが分からないなんて、もったいない。
※続きはこちらの記事で。
旭川沿いの橋のたもとの傾斜になっている道路に面した掲示場。(真ん中が開いているのは県議選の掲示場が未設置なため)
裏から見ると、足の長さをうまく調整して水平にしている。プロの仕事だ!
掲示場同士のすき間に注目
多くの掲示場は3つの掲示場の間隔を調整し、等間隔に設置しているが、ここは県議選と市長選の間にビミョーなすき間…
先日の秋田テレビのニュースによれば「掲示場は各市町村の有権者数や面積で市町村ごとの枚数を割り当て、今回の知事選では最多は秋田市の662基、最少は大潟村の9基」とのこと。秋田市内では、前の選挙では掲示場があったと記憶している場所に今回はなかった所がある。毎回見直しをしているんだろうか。
ちなみに今回紹介したように掲示場は学校・保育所・児童公園など公共施設の前が多いが、民間所有の土地に設置する場合は、選管から所有者に土地借用のお礼があるのだとか。石けんの詰め合わせ程度のギフトらしいけど。
選挙期間中といえば選挙カーの音とともにポスター掲示が街の風景の定番。秋田市内でもいつもの掲示場(掲示板)設置工事が始まり、そろそろ3枚が揃った。
秋田市以外の方は、この掲示板に違和感を覚えるのではないだろうか。
googleで「選挙ポスター掲示板」などで画像検索すれば、多くの画像は白く塗装した掲示板だ。このように木目が見える無塗装の掲示板は少数派。弘前市も確か白かったし、テレビで見た北秋田市も白だった。最近は金属(アルミ)製のものもあるらしい。
中央の県議選用は板を継ぎ足したのが分かる
ポスター掲示場は知事選のような複数市町村にまたがる選挙でも各市町村選挙管理委員会が設置するそうで、材質や表面加工もそれぞれの判断次第のようだ。
秋田市の無塗装の板が普通だと思ってきた僕にとっては、わざわざ白く塗装するのが無駄に思えてしまう。
秋田市の掲示場には秘密があった。
秋田県のサイトの県民からの意見を紹介するコーナー(http://www.pref.akita.jp/pref_voice/show_detailpage.htm?serial_no=644)で、県の回答の中に「(前回の2005年)4月に行われた知事選挙においては、横手市、鹿角市、山本町、美郷町でアルミの材質で掲示板を作成しました。また、秋田市においては、県産品利用の観点から秋田スギの間伐材の合板を利用して掲示板を作成しています。(中略)木材を使用した場合もチップにして圧縮の上、再度合板を作成するなど基本的には再利用されております。また、近年は、市町村によっては、発注にあたり、再利用を図るための条件を付すなど、再利用に努めております。」とある。
先日、駅前のバス乗り場を秋田杉で装飾する事業を紹介したが、こんなところでも秋田杉が活用されているとは知らなかった。秋田市でリサイクルがされているかは分からないが、無塗装だとリサイクルしやすそう。
それを知って掲示場を見ると、板の感じが違い、いかにも合板らしいものから木目が美しいものまで差がある。
市長選。赤っぽい
知事選。木目が鮮やか
材料や製造時期の違いなのだろうが、今回見た数か所では、先に設置された知事選は黄色っぽくて木目がきれいで市長選や県議選は白っぽかったり赤っぽく木目があまり出ていない傾向がある。改めて見るときれいだ。
掲示場の裏を見られる場所があった。
エコマーク付き。秋田市内に工場のある製材会社が作っているようだ。
「秋田県産優良木材」マーク。何だかよく分からないが、品質は良さそう。
わざわざお金を出してバス停に装飾するのもいいけど、どうしても必要な選挙掲示場に地元産のしかも間伐材を有効利用するというのはとてもいいことだ。ただ、まったくPRしていなくて市民でも知らない。市外の人には「塗装もしないで秋田市はケチだ」と思われてしまいそうだ。
秋田杉の間伐材を使っていることと使用後のリサイクルについて掲示板面に記載できないのだろうか。選挙に関係ないことは表示できない決まりなのかもしれないが、何らかの方法で告知すればいいのに。秋田杉という秋田の象徴的なモノを使っているのに、裏面でしかそれが分からないなんて、もったいない。
※続きはこちらの記事で。
旭川沿いの橋のたもとの傾斜になっている道路に面した掲示場。(真ん中が開いているのは県議選の掲示場が未設置なため)
裏から見ると、足の長さをうまく調整して水平にしている。プロの仕事だ!
掲示場同士のすき間に注目
多くの掲示場は3つの掲示場の間隔を調整し、等間隔に設置しているが、ここは県議選と市長選の間にビミョーなすき間…
先日の秋田テレビのニュースによれば「掲示場は各市町村の有権者数や面積で市町村ごとの枚数を割り当て、今回の知事選では最多は秋田市の662基、最少は大潟村の9基」とのこと。秋田市内では、前の選挙では掲示場があったと記憶している場所に今回はなかった所がある。毎回見直しをしているんだろうか。
ちなみに今回紹介したように掲示場は学校・保育所・児童公園など公共施設の前が多いが、民間所有の土地に設置する場合は、選管から所有者に土地借用のお礼があるのだとか。石けんの詰め合わせ程度のギフトらしいけど。