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北海道旅行最終日は、時間調整・お土産購入も兼ねて札幌市で過ごし夕方の列車で本州へ向かう。午前中は行ってみたかった札幌市円山動物園へ行くことにした。
昨日までの最北の街と久々の大都市のギャップに戸惑いながら、札幌駅のコインロッカーに荷物を預け、カメラだけ持って地下鉄さっぽろ駅へ。南北線・東豊線どちらかで隣の大通駅まで乗って、東西線に乗り換えて3つ目の円山公園駅で降りる。さっぽろから240円、大通からだと200円。
札幌市営地下鉄に乗ったのは、中学校の修学旅行以来18年ぶり。当時は開業時の古い車両だったが、更新されていた。低騒音、加減速のスムーズさはレールでなくゴムタイヤ走行ならでは。新たに転落防止のホームドアが設置されたようだし、車両の幅が広く込み合わないので余裕があり、東京の地下鉄みたいにせかせかごみごみしていなくていい。
駅から円山公園までバスが出ているらしいが、徒歩15分だそうなので歩いたところ、やや分かりづらかった。動物園のサイトに徒歩での詳しい道案内が出ているので、事前に見たほうがよかった。
「バスセンター・円山公園」との表示に従い、かなり地下道を進むと、左右両方の矢印に「動物園・野球場」と書かれていて紛らわしい。左は神社の裏参道を通るらしいが、遠回りの気がしたのと除雪が心配だったので、右へ行く。さらに進むとバスセンターへ出る(出口は複数)。町中でどちらに進めばいいか分からない。何とか道路標識を頼りに大通りを横断。
公園の入口から振り返れば大都市札幌
すると突如、突き当たりに木が茂った大きな公園が現れた。園内に入ると山らしくなり、落葉樹の林の道もある。夏は気持ち良さそう。「円山原始林」という原生林もあって、ちゃんとした“山”だ。大都市と大自然が隣り合った札幌らしい環境。
北海道神宮という神社を右に見て、緩い上り坂の道路に出る。ジャンプ場のある大倉山方面へ行く道らしいが、車は結構通る。歩行者向けの園内の林道も道路の歩道もどちらも幅は狭いが除雪されていた。ただし融雪ではないので雪が残っているし、それなりの運動になるので覚悟は必要。
右に野球場、左に動物園が見えてくる。これらの総称が「円山公園」のようだ。僕は歩くのは速いが、表示どおり駅からほぼ15分かかった。
正面入口(奥にもう1つ門があるらしいけど冬は閉鎖?)
入園料600円。年間パスポートが1000円で2回来れば元がとれ、窓口でも勧められてちょっと迷うが、1年以内に再来園するかは分からない。同時に「ホッキョクグマが育児中なので、クマの展示施設(他のクマ類もいる)に入れない」旨の説明がある。チケットを切る職員は「入ってすぐの所に今日のイベント案内を掲示しています」と教えてくれた。
でもこの日の午前中はエサやりくらいしかない。
雪が積もっていて、通行止めの通路もあって正確に概要はつかめないが、広いとはいえ思ったほど大きくはない感じがした。名古屋の東山よりは狭くて、秋田の大森山よりは広い気がする。
山の中腹にあり、傾斜を生かした構造になっているのは、大森山に似ている。
遊園地(冬は休園)とレストハウスが2つくらいあるほか、コンビニまである!
昨年7月開店の「セブンイレブン札幌円山動物園店」
日本初の動物園内のコンビニで、24時間営業で酒もタバコもATMもあり、園外(さっき通った道路)からも出入りできるそうだ。入園者とそうでないお客の区別はどうしているんだろう?【追記】パンフレットに書いていた。園内からの入店時に札を取って入店し、退店(再入園)時に提示することで入園者のお客を区別しているようだ。
看板類を小さくしたり夜間は園内側を遮光したりして、環境や動物へ配慮しているそうだ。
時折吹雪く平日ながら、幼稚園の団体や出張風のサラリーマン、地元の人などがいて、それなりに賑やか。飲食・物販は暇そうだけど。除雪の手間・費用も大変そう。
最初にオオワシ・オジロワシなど猛禽類がいた。檻近くにいて、なんとなく見やすい。
イヌワシ のはず
冬の対策もあるのだろうが、○○館という屋内展示が多い。
「熱帯動物館」 マサイキリン
おそらく園内でいちばん古い建物(昭和41年築)で、薄暗い体育館のよう。キリンなど暑い地方の草食動物やガラス張りでネコ科猛獣のエサやりが行われる。
キリンは10前後の亜種に分類され、旭山・大森山・多摩など東日本の動物園は「アミメキリン」という、ブチが大きくて明るい毛色の亜種を飼育している。西日本では「マサイキリン」が多い傾向があるのだが、なぜか札幌でもマサイが飼育されていた。入り組んだブチで地味な色。
アムールトラ・ライオン・ユキヒョウは雪の屋外に出ていた。
円山ではかなりの繁殖実績があるユキヒョウ。大森山のようなダイナミックな展示施設ではないが、多少の高低差はある。大森山のユキヒョウはかなりのご高齢だが、こちらは5歳前後のつがい。元気良く歩いていた。顔立ちも若々しくてネコっぽい。
ライオン。母と2007年生まれの子2頭のようだ。ちなみに大森山の子ライオンも2007年生まれ。
腹減ったぁ~
1頭が屋内へのドアにじゃれついている。どうやら食事の時間が近いのを察知して待っているらしい。
でも開いたのは別のドアでした。
「こども動物園」という柵で区切られた場所がある。ヤギとかニワトリだろうと素通りするところだったけど、スペースの関係か「ビーバーの森」「ドサンコの森」も併設(昨年新設)されていて、ここがよかった。大人も入った方がいい!
ドサンコの森は、馬の道産子ではなくて、北海道に生息する野生動物の展示場。
エゾタヌキ
大森山のアライグマ展示場みたいな造り。
エゾユキウサギ。毛は白い(冬毛)のに目が黒い。
臆病なので物陰(穴のあいた板)から隠れるように観察するのが楽しい。
柵もない落ち葉の山も展示場。
「この中にはエゾリスが現在1頭います」と札が立つが見つけられない。見つけられたら楽しいだろう。
ほかにも小さなネズミ類が穴の中にいる様子が観察できた。
場所が分かりにくい、カンガルー館の外にはレッサーパンダ。
飼育員さんがいて、名前を呼んで立ち上がらせてくれた。オスのセイタ(2005年生まれ)。
ここまで紹介しただけでも予想以上におもしろく、来てよかった。どこの園も工夫している。
園内のさらに奥には、アザラシなどの海獣舎と昨年できたシンリンオオカミの展示場があって、ここもおもしろかったので、後で紹介します。
北海道旅行最終日は、時間調整・お土産購入も兼ねて札幌市で過ごし夕方の列車で本州へ向かう。午前中は行ってみたかった札幌市円山動物園へ行くことにした。
昨日までの最北の街と久々の大都市のギャップに戸惑いながら、札幌駅のコインロッカーに荷物を預け、カメラだけ持って地下鉄さっぽろ駅へ。南北線・東豊線どちらかで隣の大通駅まで乗って、東西線に乗り換えて3つ目の円山公園駅で降りる。さっぽろから240円、大通からだと200円。
札幌市営地下鉄に乗ったのは、中学校の修学旅行以来18年ぶり。当時は開業時の古い車両だったが、更新されていた。低騒音、加減速のスムーズさはレールでなくゴムタイヤ走行ならでは。新たに転落防止のホームドアが設置されたようだし、車両の幅が広く込み合わないので余裕があり、東京の地下鉄みたいにせかせかごみごみしていなくていい。
駅から円山公園までバスが出ているらしいが、徒歩15分だそうなので歩いたところ、やや分かりづらかった。動物園のサイトに徒歩での詳しい道案内が出ているので、事前に見たほうがよかった。
「バスセンター・円山公園」との表示に従い、かなり地下道を進むと、左右両方の矢印に「動物園・野球場」と書かれていて紛らわしい。左は神社の裏参道を通るらしいが、遠回りの気がしたのと除雪が心配だったので、右へ行く。さらに進むとバスセンターへ出る(出口は複数)。町中でどちらに進めばいいか分からない。何とか道路標識を頼りに大通りを横断。
公園の入口から振り返れば大都市札幌
すると突如、突き当たりに木が茂った大きな公園が現れた。園内に入ると山らしくなり、落葉樹の林の道もある。夏は気持ち良さそう。「円山原始林」という原生林もあって、ちゃんとした“山”だ。大都市と大自然が隣り合った札幌らしい環境。
北海道神宮という神社を右に見て、緩い上り坂の道路に出る。ジャンプ場のある大倉山方面へ行く道らしいが、車は結構通る。歩行者向けの園内の林道も道路の歩道もどちらも幅は狭いが除雪されていた。ただし融雪ではないので雪が残っているし、それなりの運動になるので覚悟は必要。
右に野球場、左に動物園が見えてくる。これらの総称が「円山公園」のようだ。僕は歩くのは速いが、表示どおり駅からほぼ15分かかった。
正面入口(奥にもう1つ門があるらしいけど冬は閉鎖?)
入園料600円。年間パスポートが1000円で2回来れば元がとれ、窓口でも勧められてちょっと迷うが、1年以内に再来園するかは分からない。同時に「ホッキョクグマが育児中なので、クマの展示施設(他のクマ類もいる)に入れない」旨の説明がある。チケットを切る職員は「入ってすぐの所に今日のイベント案内を掲示しています」と教えてくれた。
でもこの日の午前中はエサやりくらいしかない。
雪が積もっていて、通行止めの通路もあって正確に概要はつかめないが、広いとはいえ思ったほど大きくはない感じがした。名古屋の東山よりは狭くて、秋田の大森山よりは広い気がする。
山の中腹にあり、傾斜を生かした構造になっているのは、大森山に似ている。
遊園地(冬は休園)とレストハウスが2つくらいあるほか、コンビニまである!
昨年7月開店の「セブンイレブン札幌円山動物園店」
日本初の動物園内のコンビニで、24時間営業で酒もタバコもATMもあり、園外(さっき通った道路)からも出入りできるそうだ。
看板類を小さくしたり夜間は園内側を遮光したりして、環境や動物へ配慮しているそうだ。
時折吹雪く平日ながら、幼稚園の団体や出張風のサラリーマン、地元の人などがいて、それなりに賑やか。飲食・物販は暇そうだけど。除雪の手間・費用も大変そう。
最初にオオワシ・オジロワシなど猛禽類がいた。檻近くにいて、なんとなく見やすい。
イヌワシ のはず
冬の対策もあるのだろうが、○○館という屋内展示が多い。
「熱帯動物館」 マサイキリン
おそらく園内でいちばん古い建物(昭和41年築)で、薄暗い体育館のよう。キリンなど暑い地方の草食動物やガラス張りでネコ科猛獣のエサやりが行われる。
キリンは10前後の亜種に分類され、旭山・大森山・多摩など東日本の動物園は「アミメキリン」という、ブチが大きくて明るい毛色の亜種を飼育している。西日本では「マサイキリン」が多い傾向があるのだが、なぜか札幌でもマサイが飼育されていた。入り組んだブチで地味な色。
アムールトラ・ライオン・ユキヒョウは雪の屋外に出ていた。
円山ではかなりの繁殖実績があるユキヒョウ。大森山のようなダイナミックな展示施設ではないが、多少の高低差はある。大森山のユキヒョウはかなりのご高齢だが、こちらは5歳前後のつがい。元気良く歩いていた。顔立ちも若々しくてネコっぽい。
ライオン。母と2007年生まれの子2頭のようだ。ちなみに大森山の子ライオンも2007年生まれ。
腹減ったぁ~
1頭が屋内へのドアにじゃれついている。どうやら食事の時間が近いのを察知して待っているらしい。
でも開いたのは別のドアでした。
「こども動物園」という柵で区切られた場所がある。ヤギとかニワトリだろうと素通りするところだったけど、スペースの関係か「ビーバーの森」「ドサンコの森」も併設(昨年新設)されていて、ここがよかった。大人も入った方がいい!
ドサンコの森は、馬の道産子ではなくて、北海道に生息する野生動物の展示場。
エゾタヌキ
大森山のアライグマ展示場みたいな造り。
エゾユキウサギ。毛は白い(冬毛)のに目が黒い。
臆病なので物陰(穴のあいた板)から隠れるように観察するのが楽しい。
柵もない落ち葉の山も展示場。
「この中にはエゾリスが現在1頭います」と札が立つが見つけられない。見つけられたら楽しいだろう。
ほかにも小さなネズミ類が穴の中にいる様子が観察できた。
場所が分かりにくい、カンガルー館の外にはレッサーパンダ。
飼育員さんがいて、名前を呼んで立ち上がらせてくれた。オスのセイタ(2005年生まれ)。
ここまで紹介しただけでも予想以上におもしろく、来てよかった。どこの園も工夫している。
園内のさらに奥には、アザラシなどの海獣舎と昨年できたシンリンオオカミの展示場があって、ここもおもしろかったので、後で紹介します。