広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

パソコン購入

2009-03-11 20:29:54 | 機械モノ(デジカメ以外)
パソコンが壊れかけた頃、新しいパソコンを何にしようか考えた。壊れたのはアナログテレビチューナー付きのWindowsXPのデスクトップ。でも今度はチューナーはいらないと思った。地デジは録画に関する制限(ダビングや編集の制限・パソコンへの負荷)が多く、テレビ自体への興味もなくなってきたから。ノートかデスクトップかはこだわらないが、デスクトップの融通の良さ(キーボードやモニタの選択が利く)はいいと思っていた。性能としては一眼レフの画像処理とネットがストレスなくできればいい。というのが希望だった。

ミニノートとかネットブックと呼ばれる低価格の小型ノートパソコンが出てきたので、それも考えたが、性能面と画面の小ささから画像処理には難がありそうで、メインで使うパソコンではないと思い候補から外れた。各社のウィンドウズのパソコンを調べるが、いまいちピンとくる機種がない。安いものは図体がでかく、カッコイイのは高すぎる気がした。今までWindowsに振り回されてきた感じもして、飽きてきた。

そこで候補に入ったのがアップル社のMacintosh。実は僕が13年前最初に使ったパソコンはMac。その後Windowsに転向したわけだが、随分変わったようだなと思いながら、常にMacへの憧れは持ち続けていたので、抵抗感はない。どうしてもWindowsを使う必要があれば、家族のを借りられる。
今のMacは液晶一体型デスクトップのiMacとノートのMacBookが一般向けの主力。プロ向けデスクトップのMac Proもあるが高くて巨大。昔からあまり変わらないラインナップだが、僕の知らぬ間にMac Miniという小型デスクトップが登場していた。ディスプレイもキーボードやマウスさえも付属しない、今時珍しいパソコンだが、Windowsユーザーの乗り換えを狙った商品のようで、「手持ちの機器をつないで使ってね」ということらしい。家電量販店に見に行ったら、白い弁当箱というか重箱みたいでなかなかスタイリッシュかつコンパクト。価格は10万円しない。
昔のMacは周辺機器やネットの対応において、Windowsとの間に大きな壁があった。操作方法よりもこの壁が大きかったと思う。でも今はUSBなど共通規格で、アップルとマイクロソフトの歩み寄りもあり、それほどでもないと感じているので、再びMacユーザーになることにした。

情報収集すると、Mac Miniは2007年8月以降新製品が出ておらず、「間もなく新型が出る」「いや、もう製造中止だ」と噂が飛び交っていた。今年1月のイベントで発表されるのではと雑誌に記事が載ったこともあったが、実際はノートだけ。パソコンが本格的に壊れたこともあり、心配しながら様子を見ていると、「3月下旬のイベントで発表か」という情報に混じって、「3月3日に発売」というのが出てきた。またかと、期待せずに3月3日夜にアップルのオンラインショップを見ると「back soon」で開けない。これは!
かくして数時間後、新しいMac Miniの販売が突然に始まった。事前のリリースなしに、世界一斉に売り出すやり方をするようだ。詳しくは判断できないが、性能的にも充分だと思うので、さっそく注文する。

Mac Miniのラインナップは2種類。ハードディスクとメモリの容量が違う69800円(120GB/1GB)と89800円(320GB/2GB)だが、カスタマイズで増やすこともできる。僕は安い方にメモリだけを最大の4GBへ増量(プラス15120円)。多すぎるかと思ったが、今までのパソコンはメモリ不足で苦労したので豪勢に。逆にハードディスクは最小の120GBでも多すぎるほど。容量が多いと、データバックアップを怠ってしまいそうで怖い。しめて税込み84920円。

リンゴマーク付きの24インチのディスプレイが98800円。キーボードとマウスのセットが約1万円で買えたけど、これは高いので遠慮。壊れたパソコンに最初から付属のキーボードと後で買ったマウスが使いやすいので使い回すとして、ディスプレイも壊れたパソコンのものが使えるはずだが明るさや反応速度の面で時代遅れ。一部シミみたいなのが出ている。そこでこれも買うことにした。周辺機器メーカーI-Oデータの21.6インチワイド地デジチューナー内蔵というのを同社オンラインショップのアウトレットで49980円訂正:39980円 で購入(詳細は別記事で)。

合わせると134900円訂正:124900円。実はiMacの20インチのメモリを4GBにすれば138880円だから、そんなに安い訳じゃない。でも自分の好みにカスタマイズできて満足。

ディスプレイは金沢の会社だから、すぐに到着。Mac Miniはどうも中国で製造されたらしく、カスタマイズしたこともあり、6日ほどで到着した。

液晶ディスプレイの箱が薄いのはいいとして、Macの箱が小さくて軽くて簡素な無地の箱なので、中身は別のモノじゃないかと思ってしまう。
開封するとそれらしき箱、でも本当に小さい。
両側にあるのは厚紙の衝撃吸収材(たまに卵パックで使われる材質)。これ以外の緩衝材はなかった。
本体と説明書
「このMac Miniはあなたに出遭うために作られたのです。」とはニクイ。
先に底面。全面が滑り止めのゴムでリンゴマーク入り。

本体とACアダプタ
アダプターが大きくて本体が小さいので並べるとバランスがおかしいけど、ものすごく本体が小さい(一辺約16.5cm、高さ5cm)。電気製品は自宅で見ると店より大きく感じるのが普通だが、これは逆。重箱にしては小さくまさに大きめの弁当箱サイズ。アダプタは透明感はないが白くてリンゴマーク入り。
右の青いのはマウス。
本体は周囲がつや消しアルミ、上面が半透明風の光沢のあるプラスチック。正面の切れ込みはDVDドライブの挿入口。

ディスプレイ、キーボード、マウスを接続して電源をいれると、「じゃーん」という昔と変わらない起動音。ディスプレイのスピーカーからではなく、本体から鳴る仕様のようだ。昔は最初に笑顔のMacや起動時に読み込んでいるシステムファイルのアイコンが整列していたものだが、今はなくなったようで、大きなグレーのリンゴが出ただけで、30秒もしないうちに起動完了する。
最初はキーボードの識別やユーザー登録を指示通りに進めるが、アップルのオンラインストアのIDをそのまま引き継げるので楽。Vistaは分からないが、昔のWindowsより時間がかからずスムーズ。しばらくお待ちくださいとか再起動は求められなかった。
おお! 広くてきれい。
ディスプレイの性能もあるだろうが、文字も見やすいし、画像もMac独特の明るい色合い。純正ディスプレイでなくても充分だ。

使ってみる。これはMac OS X(テン)のバージョン10.5。OS Xでは、コードネームにPumaとかTigerとかネコ科動物のコードネームが付けられ、今はそのまま愛称となっている。10.5は「Leopard」(ヒョウ)。ちなみに今年アップデート予定の次期10.6は「Snow Leopard」。大森山動物園にもいる「ユキヒョウ」だ。
ソフトの起動や最小化したウインドウの復元は、デスクトップ下にアイコンが並んだ「Dock(ドック)」という場所から行うらしい。ゴミ箱もデスクトップでなくドックにあった。昔のパソコンで一時流行った「ランチャー」とWindowsのタスクバーを合わせたようなもの、と理解した。

初めての大画面&ワイド画面は持て余し気味。今まではウインドウを「最大化」して使うクセがついていたが、この画面では最大化すると左右の余白ができて無意味。適当な大きさのウインドウを複数並べて使うべきなのだが、慣れないので画面の半分しか使えていない。でも今後、写真の比較などで威力を発揮するだろう。

マウスはマイクロソフトの4ボタン・ホイール付きを接続。そのままでも右クリックやスクロールはできるが、メーカーからMac用ドライバをダウンロードして2つのボタンに、戻る・進むの機能を割り当てた。こうすれば、ネットサーフィン時にとても便利。本当は進むの代わりに「Enter」を割り当てたかったのだが、Mac用ドライバではできないようだ。

キーボードはつなぐだけで使えた。ただし、MacとWindowsでは一部配列が違うので、頭に入れておかなければいけない。キーボードショートカットで使うリンゴマークがついた「command」キーの代わりは旗のマークの「Windows」キー。日本語入力と英数入力を切り替えるのは、WindowsではTabの上の「全角/半角」だが、このキーボードではTabの下の「Caps Lock」。
なぜか、前のパソコン用のボリューム調整ボタンは使えてしまった。それとたまにキーボードの入力を全く受け付けなくなってしまう。再起動かキーボードを外して再度つながないと解決しない。

パスワードをまとめて管理するツールがあるようなのだが、それが分かりづらくて苦労した。

ウインドウを全部閉じればソフトも終了するWindowsと違い、昔のMacは「アプリケーションを終了」しないとソフトが起動したままだったが、今はWindows同様ウインドウを閉じれば終了するようで【3月30日追記・やっぱり「終了」しないといけないみたい】、昔ほど「Mac独特の作法」に縛られていない印象を受けた(中のシステムとかでなく操作に限れば)。だから、基本的な操作に関してはWindowsから移行した元Macユーザーとしては当然だけど、そんなに戸惑うことはなかった。

いくつか使ってみたOS付属のソフトに関して。
「Mail」というメールソフト。僕はOutlook Express以外のメーラーを使うのは初めてで、かつプロバイダの設定説明がOS X向けでなく、最初の設定と機能の理解は苦労した。普段の送受信は普通。
「Safari」はタブ式webブラウザ。僕は初めてネットを使った大学の指定ブラウザだったネットスケープを長らく愛用し、最近はその流れを汲むFirefoxを使っていた。Safariも使った感じは似ているが、細かい操作(例えばタブを閉じるボタンの位置とか閉じてしまったタブを復活できないとか)がなじめず、使い慣れたFirefoxをダウンロードして使うことにした。おかげで、ネットサーフィンはWindows時代と違和感なく、高速になって非常に快適。ちなみにFirefoxとはレッサーパンダのことらしい。
「iLife」という動画や音楽などを扱う統合ソフトが現在のMacには付属し、その1つ「iPhoto」で写真の加工をしてみた。トリミング、傾き補正などが簡単に分かりやすくできた。使い込めば新たにソフトを買わなくても済みそう。

無線LANが内蔵されていて便利。暖かい居間でネットができる。高速な次世代のFireWire 800やBluetooth、DVD±RWも搭載するので、これから役立つだろう。
本体のデザインや小ささもさることながら、静粛性がすばらしい。ファンレスだから排気音はせず、ハードディスクの音もうるさくない。また電源を入れて何もしない状態で13W、最大110Wと驚異的な低消費電力のためか、連続使用しても発熱は感じない。真夏にどうなるかは分からないが、聞いただけで体感温度が上昇しそうな前のパソコンの排気音がない快適な夏になりそう。

小さくて高性能なMac Miniを買ってよかった。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする