広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

いとく新店/CNA北都移転

2014-01-12 20:15:10 | 秋田の地理
●いとく川尻店
秋田県大館市に本社があり、秋田県中央部(秋田市)~青森県津軽地方で店舗展開する食品スーパー「いとく」。(以前の記事)※企業名としては「伊徳」。店舗ブランドが「いとく」。

秋田市へは1970年に進出し、1992年にかけて住宅地を中心に小型の7店舗(楢山登町、手形、将軍野、港北、泉、広面、仁井田の各店)が開店した。
それらは2000年代にかけて次々と閉店して、最終的に将軍野店が唯一の店舗になり、秋田市におけるいとくの存在感は薄れていった。

その後、2008年になると、いとくが秋田市で積極的な店舗展開を再開した。
2008年に高陽幸町に新国道店、2009年に広面の手形陸橋の通りに秋田東店、そして2013年6月27日に秋田臨港警察署隣に土崎みなと店を開店。
いずれも幹線道路近くに大きな駐車場を備え、店内も広くてやや高級感がある店構え。(価格もあまり安くはない)
幹線道路沿いであっても完全な郊外形というよりは、住宅地にも近い立地で、特に新国道店や秋田東店は以前いとくがあった場所の近くということもあり、近隣のお年寄りなどは「いとくが戻ってきてくれた」と喜ぶ人もいる。車で来店しやすいことと品揃えも受けがいいようで、かなり賑わっている。

この度、秋田市内に5店舗目(いとく全体では25店舗目か?)となるいとくができることが分かった。
昨年12月27日付で秋田市へ大規模小売店舗立地法に基づく新設の届出が出された。(ちなみに土崎みなと店はその1年前の12月28日に出されている)

秋田市川尻みよし町329番地に「いとく川尻店」として、2014年8月28日開店予定。【7月6日追記】その後、7月10日・木曜日開店となった。
店舗面積1581平方メートル、駐車場84台。秋田東店が2159.88平方メートル、115台、土崎みなと店が2342平方メートル、115台なので、それらよりはやや小さいのかな。

※以下の画像は一部を除き2012年秋撮影のGoogleストリートビューより
場所は、おそらく秋田刑務所の向かい。国道13号線(通称臨海バイパス)の若葉町交差点から100メートルほど。
かつては、アパート形式の刑務所(と秋田地検も?)職員官舎「みよし町宿舎」があった所で、いつの間にか更地になっていた。
南東側の総社通りから。左が刑務所、奥が若葉町交差点、右折すれば川尻小へ

北西側の裏道から。右が国道方向

近くの他のスーパーといえば、13号線を越えて秋田運河(新川橋)を渡った500メートルほど先に「ナイス割山店」。あとは道のりで1キロ弱に老舗ディスカウント系の「ドジャース(昔は市民生協→マックスバリュだった所)」、1キロに「ジェイ・マルエー旭南店」、1キロ強にイオン秋田中央店(旧秋田サティ)やドン・キホーテくらいか。
昔は、ナイスの少し先にタカヤナギのグランマート、逆方向に500メートルほど進んだ川尻十字路近くにト一屋などもあった。

車はともかく徒歩や自転車で買い物する人にとっては、川尻近辺はスーパーなくはないものの、大きな道路の横断が必要だったりしてあまり便利な場所ではなかったかもしれないから、そこにできるのは悪い立地ではないと思う。
また、刑務所前の川尻総社通りは、割山(勝平)や新屋方面への路線バスの便が比較的良く、割山のナイスで買い物して新屋へバスで帰るお年寄りを見かけたことがある。高齢者は100円でバスに乗れるから、そういう人の選択肢が増えることになる。

店から右方向国道13号線方面へ車で出るときは、事故(特に横切る歩道を歩く歩行者との)や渋滞につながりそう。
あと、伊徳からの公式発表はまだないようだが、同社ホームページ「新卒採用TOP」の「仕事紹介」で紹介されている3名の写真のトップが「川尻店 店長(http://www.itoku.co.jp/recruit/newly/work/field1.html)」なのはなんだか…
中身に「(※川尻店 今夏オープン予定)」とあるものの、他を見ただけでは、既に川尻店が営業していて、そこで店長としての業務をこなしているように受け取れてしまう。
「自分の考えた方針が店舗の運営に反映され、それによっていい結果が出ると、店長としてのやりがいを感じます。」なんてあるけれど、まだ「結果」なんて何1つ出てないでしょ! 店ができてないんだから。
「お客様から「ありがとう」「美味しかったよ」と声をかけていただくと」なんてあるけれど、何がおいしかったの? 店ができてないのに。
※もちろん、この方は今は他店に在籍して店長に準ずる役目を担う社員なんだろう。だったらそのことを書いて「これからは川尻店開店準備に向けて、全力を尽くしています」とか書いたほうがいいのではないでしょうか?


いとくはがんばっているようだけど、他のスーパーは? ※以下、この記事参照
秋田市に本社があるマックスバリュ東北の「泉店(仮称)」は相変わらずいっこうにできる気配はないようだけど、これは外旭川のイオンタウン計画との絡みだろう。企業としては昨年に新潟県進出、今年3月で岩手の「マックスバリュ北東北」を吸収するなど、勢力拡大中。
いとく以外の地元スーパーは、ナイスが昨年飯島店を開店したものの、以前から話がある新国道沿いの新店は気配なし。他の各社は完全に守りの姿勢に入ってしまっている。
【13日訂正】ナイス飯島店は、実際にはまだ開店して(できて)いないとのコメントをいただきました。訂正します。
2013年6月12日に土崎港北三丁目に開店するという届け出が2012年10月11日に出てはおり、従業員の募集も行われてはいたのですが…

【25日追記】その後、1月22日付秋田魁新報経済面で、いとく川尻店の計画が報道された。


●CNAと北都銀行と秋田日産コンプレックス
1月10日付秋田魁新報経済面によれば、秋田ケーブルテレビ(CNA)の本社が、今年6月から秋田市八橋南一丁目(おそらく1番1号【2021年4月6日追記・実際には1番3号になった】)の「秋田県小児療育センター」が移転した空き施設に移転するという。
山王大通り西寄りの秋田県児童会館の向かい。県立体育館、県立図書館もある角だが、センター跡の角はガソリンスタンドなので、センター自体は角地ではないものの2面が道路に面し、両方の通りから出入りできた。
東側の市道から。駐車場は使われている模様
1983年にできて2010年3月から空いていた鉄骨造4階建ての建物と敷地を県からCNAが今年度から5年間・賃料1200万円/年で借り受けて(今年度は途中からってこと?)、1階を中心にCNAが約4億円で改修して使う。
CNAでは本社と制作拠点が分散しており、集約して効率化するのが狙いらしい。

たしか保戸野千代田町の住宅街の一軒家の中に、CNAの看板を出した建物があったりした(今はない?)。
秋田ケーブルテレビは会社設立は1984年ながら、いろいろあって開局・放送開始は1997年。少なくともその時から、本社は八橋鯲沼町(やばせどじょうぬまちょう)の新国道沿い「日産ラ・カージュ」内にあった。
「八橋鯲沼町」交差点角。右側奥のほうがCNA部分らしい
新旧本社どちらも八橋という地名ではあるものの、その北東端から南西端へ移動するような感じなので、直線で1.6キロ離れている。

現本社がある建物名は、正式には「日産ラ・カージュ」ではなく「秋田日産コンプレックス」という秋田日産自動車の本社を兼ねた複合施設で、1990年に「早川邦彦建築研究室」設計で竣工した。
現在は「秋田新国道郵便局」や「北都銀行新国道支店」も入居している(レストランがあったとかいう話もあるけれど、他のテナントは知りません)。

交差点(南)寄りから北都銀行、郵便局、CNA、日産ラ・カージュ店。郵便局の上に道路情報Live用のカメラが見える

と思っていたら、その北都銀行新国道支店が、連休明けの1月14日に泉北一丁目へ新築移転オープンするそうだ。
現店舗から土崎方向へ550メートルほど新国道を進んで向かい側。オートバックスの向かいで、昨秋オープンした紳士服の「AOKI新国道店」と駐車場を共有。

現店舗の向かいには「秋田銀行泉中央支店」もあって、金融機関のハシゴには便利だったのが、北都銀行移転によってちょっと不便になってしまう。
そして、「秋田日産コンプレックス」にとっては、CNAと北都銀行と2つのテナントが抜けてしまうことになる。
ストリートビューで北側から。ABSのラジPALが走っている


そういえば、交差点向かいの角にあった厨房用品「日北工業」が、昨年秋辺りに解体された。今は駐車場になったようで、CNAの営業用の日産マーチが何台か駐まっていた。
日産コンプレックス南西側の市道から。裏手にも車がびっしりで手狭そう
秋田日産コンプレックスの裏手には、大小6つのパラボラアンテナが並んでいる。これで受信した映像が、CNAのケーブルを通って加入者宅へ届くのだろう。
このアンテナ群も移転かな

※6月10日・火曜日に移転記念式典が開かれた。県知事、商工会議所会頭、同日に包括的連携協定を締結した秋田公立美術大学学長などが出席。(秋田市長は出なかった)
延べ床面積5300平方メートルのうち、改修して使うのは3000平方メートルほどで、残りの活用は検討中。
窓口など本社業務は13日・金曜日から移転。
※旧本社に設置されていた、道路情報のライブカメラは、移転後もそのまま引き続き機能。「八橋鯲沼町交差点」と表示される。(2015年2月現在)
※裏手のパラボラアンテナ群も移転後も残されている。(2015年2月現在)
※秋田日産コンプレックスのその後はこちらさらにその後(2018年)
コメント (19)
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