広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

フラット型2題

2014-01-15 23:43:15 | 秋田の季節・風景
カプセル型とともに増殖中である、信号機の着雪対策の1つフラット型について。

●集約式でも
狭い道で柱を立てるスペースが少ない交差点に信号機を設置する場合、4方向分をまとめて1か所から吊り下げるタイプの信号機が設置されることがある。
「集約(式)灯器」または「懸垂(式)灯器」と呼ばれる。
※ただし懸垂式にはワイヤーで吊るす別のタイプを指すことがあってまぎらわしいので、ここでは集約式と呼ぶことにします。

秋田市内では八橋地区の狭い道に設置されているのを以前紹介していた。
(再掲)

それが昨年末、更新された。
こうなりました
長いフード付きの電球式からフードなし・薄型ボディのコイト電工製のフラット型に更新された。
柱・アームは従来のものを引き続き使っている
集約という設置方法自体が珍しいところに、さらに珍しいフラット型が設置された。その2つの“相乗効果”で、初めて見た人は驚くか、あるいは(3色に光るとはいえ)信号機だとは思えないかもしれない。

フードのない薄型になった上、うつむいて設置されるので、更新前に比べてだいぶスカスカした感じ。
(再掲)更新前 更新後
うつむいているので、歩行者としてはやや見やすくなった。かな?
ケーブルが余ってぐるぐる巻かれてる?
撮影時は吹雪いていたものの4方向ともまったく着雪しておらず、とりあえず効果は発揮していそう。条件次第でしょうけど。

近くにもう1つある集約式は、更新されていないと思われる。


●競合製品
新興信号機メーカー「信号電材」。西日対策や視覚制限など特徴的な製品を製造してきて、秋田県警でも大手メーカーと同等に導入されていた。
ところが、大手メーカーによるカプセル型とフラット型が登場してからは、信号電材製の信号機はあまり採用されなくなってしまった。(信号柱は今年度も多数設置されている)
九州の企業だからというわけではないだろうけれど、着雪対策ではおくれをとってしまったのか…
そんな中、
新国道の「野村」交差点の1つ隣、セブン-イレブンができた小さい交差点に1台だけ変わった信号機が設置された。
新国道を山王方向に進む時に正面になる信号(写真で青になっているもの)

 
背中合わせの裏側は電球式のまま。他の柱でも従来型のLED式で、交差点内でこの1台だけ。
コイト電工のフラット型に似ているものの、それよりはやや厚ぼったく見える。
これは信号電材製。「信号電材版フラット型」ということらしい(正式な名称は不明)。
同じ形の茶色いものが、山王大通り「運動公園前」交差点(秋田市文化会館前)にも、やはり交差点内で1台だけ設置された。
県庁方向車線の正面

信号電材のフラット型を観察。
 真横から
電球式と比べるととても薄い。茶色いほうは裏面もLEDなので、本体の厚さは同じくらい。だから、コイトのフラット型よりは厚そう。
再掲・青森県警の設置例)コイト製の取付角度
コイト製のフラット型よりは、うつむいている角度が浅いようだ。

信号機本体に注目
コイト電工のものは、点灯する部分はほんのわずかに凹んでいて全面的に平らだったが、信号電材のものは凸レンズのように中央部がわずかに出っ張っている。そのふくらみが、カプセル型的な役目(雪を滑りやすくする)も果たしているのか?
ボディの全体的な造作はコイトよりは凹凸があって、従来型の信号機のボディとさほど違わない気もする。だから、コイトのものほど、斬新な印象がしないのかな。
 
点灯する部分の網状の模様は、コイトと似ている。
上が黄灯、下が青灯
しかし、網目の模様が色によって違うようだ。(黄色だけ違う)

ちょうつがいが大きくて無着色なので、茶色ボディだと目立ってしまう。信号電材は歩行者用ではデザイン性も考慮した信号機を製造しているくらいなんだから、もうちょっと配慮してもいいのでは?

設置方法からすれば本格採用ではなさそうではあるが、茶色ボディでの設置もあるのなら、ある程度継続して使うつもりではあるのかもしれない。
その効果は、
手前右は短いフードの従来型LED
上の写真では、明らかに奥のフラット型のほうが着雪していない。条件次第でしょうけど。

※この信号機のその後はこの記事後半
コメント (24)
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