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広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

久々の“動こう通”

2008-12-16 12:45:05 | 秋田のいろいろ
「使うほどおバカになる」というMS-IME(バージョン2003)で「うごこうつう」と入力し変換キーを押すと「動こう/通」と変換され、「羽後/交通」を覚えてくれない・・・
秋田県南部の広範囲で路線・貸切バスを運行しているのが、横手市に本社のある「羽後交通」。秋田市内には高速・急行バスが乗り入れるくらいで、なじみが薄い。僕も今まで数度しか利用したことがなく、最後に乗ったのは20年ほど前だったと思う。

【湯沢駅に行ったけど】
所用で内陸南部の湯沢市へ行った帰り、1時間に1本のJR奥羽本線の普通列車に乗ろうと湯沢駅に行ってみる。
僕はJRを利用するときは、ポイント目当てでJR東日本のクレジットカードで決済している。そのためには、1.みどりの窓口またはクレジット対応券売機、2.びゅうプラザ、3.事前に(クレジットで)買ったオレンジカードを使い近距離券売機、のいずれかできっぷを購入すれば目的を達成できる。

以前秋田市内の駅の状況に触れたが、湯沢駅の場合、一時問題になったようにみどりの窓口がなくなり、代わりに遠隔操作・対話型券売機「もしもし券売機Kaeruくん」が設置され、びゅうプラザもない。券売機も近距離用のものしかなく、それで使えるオレンジカードの手持ちを切らしていた。
こういうタイプの駅ではオレンジカードは買えないというので、かつてのみどりの窓口跡にあるKaeruくんに行ってみると、先客が決済方法で手間取っているようで、案内の駅員が「十文字駅か横手駅に行ってもらえれば出来るのですが・・・」とか言っている。
つまり対面窓口のある駅なら可能な処理が、Kaeruくんではできない。そのために(お客は車で来ているのだろうが)数駅先の十文字や横手に行けということらしい。さらに、横手は別として、十文字は湯沢より小さな駅。秋田市の羽後牛島・新屋駅と同様、JR秋田支社の子会社に業務を委託しているため、窓口廃止の対象外なので窓口が存続していて、湯沢と逆転現象が起きている。現場を無視した行き過ぎた効率化で、支社と本社の連携ができていない。
次の列車まで時間があるので、まだきっぷを買わず、湯沢の街を歩く。

【高速バスがあった】
駅から数分の所に羽後交通の湯沢営業所がある。秋田行きの高速バスがあったのを思い出し、入ってみるとJRとほぼ同時刻発の便があり、運賃がJRより安い! 急がないし、湯沢駅できっぷを買うのもさっきの一件を見て面倒になり、バスで帰ることにした。

秋田-湯沢間の高速バス(羽後交通では秋田線、共同運行の秋田中央交通では湯沢線と呼ぶようだ)は数年前に増発と値下げを行い、1日8往復だが、半分は手前の横手止まり。羽後交通と中央交通が半分ずつ担当している。所要時間は横手も湯沢もJRより30分強ほど多くかかる。羽後交通は先日、一部区間の運賃値上げを行い、この路線も100円上がった(中央交通便も含む)が、それでも秋田から横手までは1000円、湯沢まで1100円。JRよりもそれぞれ280円、350円安い。

湯沢営業所には窓口と小さな待合室がある。周辺地区へ向かう一般路線バスがたまに前の道路に停車しては、運転士が降りてきて「秋の宮行きでーす」などと声を掛けて迎えに来てくれるシステムがアットホーム。
乗ろうとするバスは羽後交通の担当便。秋田市内で見る羽後交通のバスといえば、以前は貸切バスを格下げした車両で、長距離の路線ならではと思っていたが、最近は、一般路線バスタイプの車両も増えている。やって来た車両も路線型の日野の大型車ブルーリボンの古めの車。路上でなく、車庫内の屋根つきの場所に停車した。

秋田市内を走る羽後交通の路線タイプ車両(今回乗車した車両ではありません)。小田急バスに塗装が似ているらしい。

羽後交通は前のドアから乗って、同じドアから降りる「前乗り前降り」。弘前の弘南バスもこの方式だから、豪雪地帯での積雪時の乗降を考慮して前ドアのみを使うのだろう。でもこのバスは真ん中にもドアが付いているので、どこかの中古車のようだ。
車内は、2人掛け座席が並び、国鉄の列車のような濃い青の布地。ヘッドレスト風のものがあり、白い布カバーも付いているが、あまり座り心地がいいとは言えないし、座席間隔が狭くリクライニングもしない。
つり革がなくて通路に補助椅子があり、補助席を含めてシートベルトがあるのが高速バスらしい。改装されたのが最近なのか、手入れが行き届いているのか、古くても座席や車内はきれいなのは気持ちいい。
降車合図ボタンは珍しく「オージ」でなく「レシップ」というメーカー製なので見慣れぬ形。窓の上のクーラー吹出口の横にあって押しづらいが、弱視でも見つけやすい黄色の目立つボタンだから、ボタンだけを交換したのだろうか。運賃表示機もデジタル式よりも新しい、液晶式で、古い車内で浮いている。

【乗車記】
湯沢営業所から乗ったのは5人ほど、湯沢市内から横手までは乗車のみを扱う。十文字や横手駅前から乗車してきて10人以上になった。横手までが思いのほか時間がかかった。
このバスの運転士はバス停を出るときに必ずクラクションを鳴らしていた。昔はよく見かけたが、最近では珍しい。会社の方針なのか、運転士個人の判断なのか。

僕は高速バスの乗車経験は少ないが、いずれも貸切タイプの車だったので、こんな路線型の古いバスで高速に乗るのは変な気分でちょっと不安。でもETCを搭載していたので、普段から走っている車なのだろう。
制限速度以上は出さないが、スピードに乗ってしまえば、段差を越える時にやや振動があるくらいで快調だった。
高速道路上にも停留所(平鹿・旭・角間川・南外)があり、乗車も降車もできるが、今回は利用者なし。PAやJCTなどの高速道路会社の施設名称の1つに、本線上のバス停を指す「バスストップ」がある。それがこの路線のバス停名にそのまま使われている。例えば「角間川バスストップ」というバス停名がアナウンスされ、運賃表示機に表示されるわけだ。バス停に「バス停」という意味の言葉が重なって付いているのが面白い。おまけに平浩二の歌(古いっ!)を連想してしまう。

上の画像は旭バスストップの運賃。整理券0番の湯沢からはすでに1100円。旭がどの辺なのか分からないが、横手の近くらしい。こんなに手前の地点で、乗車前に見た秋田市内までの運賃と同額なので見まちがえかと不安になった。

新幹線や高速道路は風景に変化がなく、どこを走っているのが見当をつけにくく、つまらない。停留所名は秋田県民として地名を聞いたことはあっても場所を知らない所ばかりで、「大曲」に停まらないのが理解できなかった。帰ってから地図を見ると、秋田道は大曲市街や奥羽本線・国道13号とは雄物川を隔てた対岸を走っているので、なじみの薄い場所が出てくるのだった。
中央交通担当便とすれ違う。貸切バス型でリクライニングシートだった。
「西仙北パーキングエリア」でトイレを利用したい人は降車ボタンで知らせるようにと放送が入るが、希望者はなく通過。やっとなじみのある地名が出てくるが、もう西仙北まで来たのか。まもなく秋田南インターで一般道へ。ETCゲートには「2550円」と表示されていた。

乗降両方扱うのは、秋田市最初の停留所「御所野ジャスコ前」まで。以降は降車のみ。つまり、イオンモール秋田と秋田市内への行き来にも利用できる。運賃は中央交通の市内線と同額で所要時間が短そうだが、この便は利用者なし。乗り場が専門店側の「新都市交通広場」でなく、ジャスコ側の路上の停留所なので乗りにくいのかもしれない。
以後、国道13号で仁井田を通り、茨島交差点から新国道へ。長崎屋バスターミナルで数人が下車、秋田駅前に寄って、逆戻りして県庁前、八橋市民広場前が終点。

長崎屋バスターミナルまでの運賃。0番は相変わらず1100円。見間違えでなく安心するが、ずいぶん大雑把な運賃だ。8番の御所野から以外の運賃は、秋田市内どこまで乗っても同額。

秋田市内に入ると、運賃表示機の液晶画面に「秋田市発行の高齢者用割引回数券は秋田市内の利用にのみ有効」という旨の案内が表示された。それを見て、ネットで「羽後交通の秋田市内に乗り入れる路線では秋田中央交通発行の回数券が利用できる」という話を目にしたのを思い出した。中央交通の回数券はかつての秋田市営バスとは相互利用できたが、羽後交通で使えるとは券面にも公式サイトにも記載がなく、半信半疑でいた。ところが、ちょうど長崎屋で降りた乗客が、中央交通の買物回数券を手にしていて、運転士に使えるか確認したようで、「大丈夫ですよ」と返事をしたのがマイクを通して聞こえた。どうも本当に使用できるらしい。
この路線は共同運行しているから納得できるが、羽後交通単独運行の本荘方面や角館方面の路線でも使えるとすればどういう理屈なのか分からないが、中央交通利用者としてはうれしい。
中央交通の買物回数券は1000円で1400円分の金額券がセットで、土曜休日の終日と平日10~16時に降車する場合使える。これを使えば実質800円で湯沢まで行ける計算になり、格安じゃないか!(注・実際の利用時は窓口や乗務員に確認してください)

【高速バスのススメ】
比較すると、JRは所要時間、本数、トイレ設置という点では有利だが、バスは秋田市内各所で乗降でき、運賃が安く、高速経由だから立ち席があり得ない。座席は空いていれば足を伸ばせるが窓を背にするロングシートのJRか、進行方向向きに座れるが車両によってグレード差がありシートベルトが必要なバスかは好みだろう。
秋田-湯沢の高速バスは、もっと宣伝に力を入れれば、乗客が増えてもいい路線ではないだろうか。そうすれば、JRも快速を増発したり、いい座席の車両を入れたり、湯沢駅の窓口を再開したりという相乗効果も出てくるかもしれない。

僕は今まで高速バスを安いだけだと食わず嫌いしていた。でも、仙台や東京ならともかく、県内各地程度なら、JRと互角な交通手段となることを今回の移動で知った。僕は横手・湯沢に行くことはほとんどないが、もし単純に秋田市と行き来するのであれば、今後は時間帯が合えばバスを使う。

車を持っている人の多くは自分で高速を運転して行くのだろうが、秋田市から横手や湯沢、北の能代への高速バスは本数・料金的に好条件なので、安全性・環境面・地方交通の維持へのささやかな貢献、ちょっとした好奇心、なんでもいいから、高速バスでの移動をたまには考えてもいいんじゃないかと思う。

県内都市間高速バスを見直した約2時間の湯沢からの帰り道だった。

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駅名板

2008-12-13 10:43:04 | 旅行記
 
左は秋田県、右は青森津軽地方のJR駅にある駅名板(?正式名称が分からないので仮称。両隣の駅名を書いた横書きの看板は「駅名標」というのだけど・・・)。
JR東日本のイメージカラーのつもりなのか緑色で、下のJRマークの背景が秋田県内の駅は秋田蕗、青森県内はリンゴのシルエットになっている。
JRに民営化された直後から設置され、子供の頃、奥羽本線を北上していて、蕗からリンゴにマークが変わって、青森へ来たんだと実感したのを思い出す。
【だいぶ経った2022年1月11日追記】アップ当時のコメント欄でも話題になっていたが、秋田版のマークが秋田蕗だということを分かってもらえない場合が少なくないようだ。我々秋田県民は、秋田名物の1つで県外でも知名度が高いと思いこんでしまっているようだ。リンゴと比べると、デザインの都合やそもそも蕗という植物をよく知らない人が多いこともあるだろう。
秋田では一般に「あきたふき」と呼ぶが、植物学上の和名は「アキタブキ」。写真等は、この記事後半参照。


では、例えば岩手県や宮城県は何のマークなのか気になるが、知る限りでは、秋田・青森・山形以外には、このタイプの駅名板は存在しない。民営化後、JR各社ごとに駅名板のデザインが統一された所もあるが、JR東日本の場合、駅名板のデザインは各支社に裁量が任されているようだ。つまり、この駅名標は秋田支社管轄である秋田県(花輪・北上線を除く)、青森県の西側、山形県の秋田寄りにしかない。ちなみに山形県の秋田支社管轄の駅では、山形独自のものでなく、秋田蕗のマークが使われているようだ(羽越本線の吹浦・遊佐など)。

考えてみれば、比較的最近新設されたウェスパ椿山やあきた白神のような駅には設置されていなかった気がするし、大きな駅でも以前より設置数が減っている感じがする。(上の写真の東能代駅の目に付きにくい場所には、色あせて、フォントが違う古い駅名板もあったから、現在も必要な箇所については、交換が行われているようだ)昔のような長い編成の長距離列車が少なくなり、駅構内の端にまで設置する必要性がなくなっているということかもしれない。
【2009年8月23日追記】秋田支社の駅で新しいタイプが登場した。こちら

この機会に、今まで旅先で撮った写真から、各地の駅名板をご紹介したいと思う。

車両は新しいが、木造のホーム屋根や駅名板の書体やデザインが「国鉄」を思わせる懐かしい雰囲気。下に天竜川の川下りの広告が付いているがやや色あせ気味。
ここはJRではなく、国鉄から第3セクターに転換した、静岡の「天竜浜名湖鉄道」の天竜二俣駅。駅名板はきれいに手入れされていて、光沢がある。

以下は駅名板以外がメインの画像からトリミングしたため、写りが悪いです。縮尺は同一ではありません。かなり以前に撮影したものもあり、現在も同じものが設置されているとは限りません。
   
はすだ(蓮田・埼玉県・東北本線)、うみしばうら(海芝浦・横浜市・鶴見線):関東でよく見るJR東日本全体で考えれば主流のタイプ。上に路線ごとのカラー。文字は太めの今風のゴシック体で下にローマ字が入っている。
とまこまい(苫小牧):JR北海道では、おそらく全駅でこのタイプが採用されている。地色・フォントに国鉄時代の面影を強く残している。下に「本場の味サッポロビール」とあるのが北海道らしいが、おそらく、全部の駅名板の広告がこれだと思う。広告料どれくらいかかってるんだろう。
とおとうみいちのみや(遠江一宮・天竜浜名湖鉄道・静岡県):上の天竜二俣と同じ路線。写真は下部が空白だが、リコーの古めかしい広告が入ったのもあった。北海道のに似ていて、同社もこのタイプで統一されているようだ。オレンジ(黄色)の枠で囲まれているのも国鉄時代の名残なのだろうか。ただし似たフォントだが「い」の文字が苫小牧とは微妙に違うのがおもしろい。それにしても、“遠江”は言いにくい。

以下4つはJR東日本盛岡支社管内(岩手全域・青森東側・秋田の一部)のもの。
   
すえひろ(末広・花輪線・秋田県鹿角市):おそらく国鉄時代のものそのままではないだろうか。ホーローの板、紺色の地色、独特のフォント、どれも味がある。
おおじや(おおじゃ大蛇・八戸線・青森県):小さな「ゃ」を大きく「や」と書いていて、国鉄時代のものに間違いなさそう。この手のものは秋田支社エリアにはないと思う。
ほんはちのへ(本八戸・八戸線・青森県):東能代と能代の関係のように、本線上の八戸駅よりも市街地に近いのが、ローカル線の本八戸。1977年に高架駅になったようだが、その時取り付けられたままなのだろうか。国鉄タイプのもの。屋根の下なので、錆などはなく、きれい。
この国鉄タイプ3駅のものを比べてみると、フォントが微妙に異なる。大蛇がいちばん丸っこく本八戸は角張った字体だ。設置時期や書き手の違いによるものなのだろう。
はるきば(春木場・田沢湖線・岩手県):田沢湖線内の盛岡支社管轄駅や常磐線(仙台支社か水戸支社管轄)でわりと見かけるタイプ。デザイン的には面白味に欠けるが、オーソドックスなゴシック体で若干サイズが大きい。中に蛍光灯が入っていて、光るのだと思う。田沢湖駅から岩手県境に入ると、秋田支社から盛岡支社に代わり、「志度内(しどない)」「大地沢(おおちさわ)」という2つの信号場があり(列車によっては「こまち」も停車する)、作業員用に短いホームがあるのだが、そこにも同じ形の駅名板(駅じゃないけど)が付いている。

秋田支社のものは、平面でなく、1つで2面(上や下から見るとL字型)になっているが、全国的には珍しいようだ。緑色なのも珍しい。
隣の盛岡支社では、国鉄のものが残る駅がある一方、信号場に立派なものを付けてギャップが激しい。こんなところにも同じ会社内の各支社の方針の違いが現れている。

今まで、駅名板にはあまり関心がなかったが、なかなか個性があって楽しい。これから旅先で気をつけて見ることにしよう。
こちらの記事もご覧ください。
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クリスマス間近

2008-12-12 23:05:36 | 秋田の季節・風景
前の記事で、寂しい秋田の街の様子を取り上げたが、クリスマスらしい明るい街の様子もご紹介したい。

日赤病院跡地の暗い空き地の先に、明るく輝くのが明徳館ビル。ガラス張りの階段に装飾がされている。
プログラムオート F3.5 1/10 露出-0.7

秋田駅に向かう自由通路「ぽぽろーど」の端、イトーヨーカドー前のエスカレーターを上った所には、例年通りの大きなツリー。これを見ると年末だと感じる。
プログラムオート F3.5 1/15 露出-0.3
写真の右端にシートが写っているが、毎年冬になると設置される気がする。隣に建物がなくて駐車場なので、風除けなのだろうか。それならもう少し見栄えのいいものにしてほしい。駅側の景色が見えなくなるし、せっかくのツリーの背景が台無しだ。

道路を渡ってから通路の下に降りる。JR秋田支社方向への遊歩道のケヤキに電球が付いている。
プログラムオート F4.1 1/6
木1本1本で見るとチャチな感じもしなくはないが、秋田駅舎・自由通路の明かりを背景にするとなかなかきれい。LEDの青や白の光でなく、電球色なので温かみがある。

再び自由通路へ。この週末に「AKITAリースフェスティバル2008」というイベントがあるらしい。その1つとして、リースコンテスト出展作品の展示が行われていた。
プログラムオート F3.5 1/25 露出-0.7

看板代わりなのか、会場の両端には大きなリースがある。小さなリースはかわいいが、大きいのは迫力がある。
秋田駅側のリースと看板。
プログラムオート F3.5 1/15

ヨーカドー側。真っ赤で大きなリースなので目を引く。ポインセチアと小さなリンゴがたくさん使われていて、クリスマスらしい。
プログラムオート F3.8 1/40 露出-0.3

秋田駅周辺では「光のテラス」として、さまざまなイルミネーションが行われているし、他の地区でもきれいなものがあるので、またご紹介したい。
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寂しい街

2008-12-12 20:35:36 | 秋田のいろいろ
※本記事作成時点では、ヤマトが撤退する情報しかありませんでしたが、その後、近くに移転することが決まりました。本記事はこのままにし、移転に関しては別記事にしています。

以前紹介した「幻のクリームパン」の製造・販売元、秋田市大町の秋田ニューシティに入居するスーパー「スーパーランドヤマト」が、来春、ニューシティから撤退するという記事が今朝の新聞にあった。移転開業当初から、赤字だったらしい。確かに、あまりお客が多いとは思えず、苦戦している印象はあった。ダイエー亡き後、2年半で撤退したマックスバリュ東北に続いて、3年半で撤退することになる。
秋田市中心部の衰退ぶりを見せ付けられる思いがする。ダイエー・マックスバリュ撤退直後同様、近くに住むお年寄りは買い物する場所がなくなって大変だろう。車があり、駅前などへ歩いて行く足腰のある我々にとっても、コンビニや冷蔵庫代わりのちょっとした買い物に行く場所がなくなる。
ヤマトは新しい入居先を探すようだが、スーパー部門は継続するだろうが書店部門・ファストフード部門はどうなるのだろう。ファストフードで製造する「幻のクリームパン」が本当に幻になってしまうかもしれない。
ニューシティも撤退後の空きフロアに入るテナントがあるのだろうか。
プログラムオート F3.5 1/5 露出-1.0
ちょっと暗い気分になって夜の秋田市中心部を歩くと、街に彩りを添えるイルミネーションにも浮かれていられなくなるような気分になってしまい、見方が変わってしまう。

ニューシティの向かいにある「ファッションアベニューAD」とワシントンホテルの跡に入った「イーホテル秋田」。ニューシティとは反対の旭川に架かる大町公園橋から見る。
プログラムオート F3.5 1/10 露出-0.7

ここを5年前、2003年の今の時期に撮影した画像がある(向かいの広小路から撮影)。

以前はクリスマスの装飾をしていたのに、やめてしまったらしい。


大町から秋田駅に向かう、仲小路という通りがある。2005年に単位制県立高校などが入る「明徳館ビル」ができ、もともとガラス張りで明るいが、ここにもクリスマスの飾りがされている。
ただ、その斜め向かいが、今再開発が取りざたされている旧日赤病院跡地。広大な空き地越しに見る明るいビルがむなしい。
プログラムオート F5 1/4 露出-2.0

秋田駅前。
左のイオン系の「フォーラス」には外壁にツリー状の装飾があるが、右のJR系列の「アルス」「ホテルメトロポリタン秋田」には特になし。
プログラムオート F3.5 1/6 露出-0.3

アルスも以前は壁面に電飾がされ、なかなかセンスがよかった。手前に写る待機中の秋田市営バスが懐かしい2003年撮影。

ADやアルスでイルミネーションをやめてしまったのも景気悪化のためなのだろうか。

暗い記事になりましたが、例年通り、あるいは新たなイルミネーションで華やかな場所もたくさんあります。そういったものを今後紹介していきます
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蓮住寺と前の道

2008-12-10 18:09:33 | 秋田の地理
秋田市内、通町と秋田中央郵便局の間、保戸野鉄砲町の裏通りにお寺が3つ並んでいるが、その西端が「蓮住寺(れんじゅうじ)」。西暦1590年頃の開山で佐竹藩とも関わりのある由緒あるお寺で、境内には大黒様にごま油をひしゃくで掛けて願掛けする珍しい「油掛大黒天」もある。

2006年の春まだ浅い頃、このお寺が全焼してしまった(大黒様は無事だったはず)。個人的に思い出のある場所でもあるのでショックだったが、新しいお寺(本堂・位牌堂・寺務所)の新築工事が始まり、数か月前には、赤く輝く銅版が屋根に葺かれていた。
現場の看板によれば、青森県むつ市の業者の施工、昨年6月末着手、今年4月10日着工、11月30日完成とあり、建物としてはもう出来上がったようだ。完成の式典というか法要を今後行うのだろうか。

以前と同じ位置にほぼ同じ規模のようだが、銅葺き屋根が美しい。(寒冷地の秋田では瓦葺きはほとんどなく、トタン葺きが多い)

お寺の前の道路は、秋田駅・通町方向から来ると、地口灯篭祭りが有名な勝平神社付近の新国道(という名の県道)まで約350メートルの一直線だが、途中の蓮住寺を過ぎた通町側から約200メートル地点で不規則な形で道が分岐している。

新国道へまっすぐの道は幅が急に狭くなり、一方通行になる。右にカーブする道はほとんど幅が変わらず、すぐに保戸野保育所、そこを左折して中央郵便局へ至る。

直進して一方通行部分に入り、通町方向を振り返る。

お寺の前の道路はかなり広い。分かりにくいが、通町側の末端近くでは再び少し道幅が狭くなっている。

子供の頃から、この道幅の変化と裏道としては異様に広い部分があるのが、何か不思議な雰囲気をかもし出す道だと思っていた。

数年前、この理由が分かった。
かつてお寺の前付近に路面電車(市電)の電停(電車停留所)があったらしいのだ。秋田の市電といえば、旧秋田市交通局が1965年末まで秋田駅-土崎間で運行していたものだけだと思いがちだが、この事情を説明するには、それ以外の少し込み入った経緯がからんでくる。

簡単に説明すると、
1889(明治22年)市電のルーツである民営の馬車鉄道として、秋田-土崎間が開業したが、その当時の「秋田」は秋田駅前でなく、ここが起点―つまりここがターミナルだったらしい。
その後、1922年の電車化、昭和初期から終戦直後にかけて、秋田駅前までの延長(今でいう鉄砲町-山王十字路-二丁目橋-広小路-秋田駅)、秋田市への事業譲渡などを経て、ここは「新大工町」という停留所名になったようだ。しかし、線路の配線上、新大工町から秋田駅へは直通運転ができず、現在の新国道にあると思われる表鉄砲町から新大工町までの短い区間は1951年に支線扱いになってしまい、本線に先立って1959年に廃止されてしまった。
そしてその支線の跡が、現在のお寺の前から右折する保育所付近までの道路ということのようだ。(※間違いがあればご指摘ください)

現在の保戸野保育所・中央郵便局のある場所は、電車廃止後の1980年代まで交通局の庁舎やバスの車庫があり(その後寺内に移転。現在の中央交通臨海営業所)、僕にもおぼろげながら記憶があるが、さらにさかのぼれば、このお寺の周辺=新大工町電停付近に車庫があった時代もあるらしい。

そんな経緯を知れば、道路の線形や幅の不自然さもなんとなく理解できる。
それにしても、この道に線路が敷かれていて、大きな電車がカーブを曲がってやって来てお寺の前をかすめて行き交っていて、土崎からの大勢の乗客が乗り降りしていたというのは、現在の静かな裏通りからはちょっと信じられないが、さぞかしにぎやかだったのだろう。
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総社神社

2008-12-09 19:42:00 | 秋田の季節・風景
秋田市内、県庁・市役所のある山王地区の南から秋田運河(旧雄物川)あたりを川尻地区という。住宅地だが、酒の醸造元から市上下水道局の庁舎、市立病院、刑務所まである。水泳選手の長崎宏子の出身地でもある。
市立病院の裏側のバス通りをはさんだ向かいが川尻総社町で、通りから少し入った所に総社神社がある(「そうじゃ」ではなく「そうしゃ」と濁らない)。川尻地区では親しまれていて、川尻小学校の校歌の歌い出しが「総社の森に~」だそうだ。
余談だが、僕が中学生の頃、川尻小出身の同級生が「総社の森にクマが出た」という替え歌を歌っていた。周りに山はないから、熊が出没する環境ではないけど。

鳥居をくぐって社殿を見る。

ケヤキの大木が何十本もうっそうと茂っている。鎮守の森の面積も広い。起伏がなくて平坦だが、秋田市街地にこれだけの森があるのは珍しい。そして神社のすぐ隣には民家が続くというギャップが不思議。
参道の手前左端に写っているものに注目していただきたい。

この神社名物の大絵馬。
10年以上前から毎年、年末に翌年の干支の大絵馬を奉納しているらしいが、ここ数年は報道でも取り上げられている。実際に見たのは初めて(総社神社に来たのも2回目)。


畳6枚分だというが、広い境内ではそんなに大きく感じない。背後が駐車場や民家なのが興ざめ。

秋田市の画家が毎年描いており、テレビで見たときは「連筆」という、筆を一列に5本くらいつなげたもので揮毫していた。
福岡の太宰府天満宮にある丑の像がモチーフで、学問の神・菅原道真の使いである牛に、全国学力テストが好成績だった秋田の子どもたちの来年のさらなるがんばりへの期待が込められているようだ。「太宰府の橋くぐる鯉水冴える」という句も画家の作。

気がつけばもう12月中旬。ここが初詣客で賑わう日も近い。
※翌年、2009年の絵馬はこちら
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東能代駅

2008-12-07 12:03:09 | 秋田のいろいろ
弘前駅大館駅に続く駅シリーズとして、奥羽本線東能代駅を取り上げます。

秋田県北部、米代川の河口の人口6万人の能代(のしろ)市は秋田杉とバスケットボールの街。奥羽本線から五能線が分岐し、車掌や運転士の基地がある。ところが、駅舎は思いのほか小さく、みどりの窓口はあるがびゅうプラザ(旅行センター)はない。駅の周りも閑散としている。
実は、東能代駅は市内の外れにあり、中心部は五能線で1駅の能代駅にある。そのため、通勤・通学・通院などで能代を訪れる乗客の多くが東能代で五能線に乗り換える。能代駅もあまり大きくはないが、びゅうプラザがあり、待合室も東能代よりは広い。五能線といえば、1日数本しか列車の走らない閑散線区だが、東能代-能代間の1駅だけをピストン輸送する列車が多数設定されていて、1時間に1本(ほとんどが奥羽本線の列車に接続)は移動手段が確保されている。

JR東日本発表の2007年の駅別1日平均乗車人数では、能代が青森の五所川原とほぼ同じ845人なのに対し、東能代は622人。鷹ノ巣・角館・湯沢・秋田市内の羽後牛島・男鹿の船越・岩手の雫石などが能代と東能代の間に入る700人前後だが、それらの駅より東能代が少ないのが意外だ。このデータはおそらく「駅の改札を入った人数」だと思われるので、「能代から乗って、東能代で途中下車せずにすぐに奥羽本線に乗り換える人数」がカウントされないのだろう。

とはいっても、東能代駅には大館の有名駅弁花善の鶏めしがキオスク(改札外・数量限定)にあったり、本線上の特急停車駅としての風格はある。駅構内にもいろんなものがある。
改札口に面した奥羽本線上りの1番線。
左の改札口の透明板は雪と風よけ。
ホームの天井にバスケのゴールがある。ボールがリングにうまく乗っかっているが、針金で固定されているので、あくまでもオブジェ。
なお、隣の能代駅にもホームにバスケのゴールがあり、「リゾートしらかみ」停車時間にはそれを使ったフリースロー大会が行われ、ゴールした乗客は記念品がもらえる。さすがに、貨物列車なども通り、2万ボルトで電化されている本線上にある東能代ではフリースローはできないだろう。

階段と逆方向で気づきにくい(かえって車内から目立つ)が、立派なものがある。

秋田杉をそのまま背もたれにしたベンチの背後には、民謡「秋田音頭」の歌詞が書かれている。1番だけだが、改めて見ると、男鹿ぶりこと大館曲げわっぱ以外の3点がこの能代山本エリアの産物がうたわれている。
歌詞の文字も木でできている。近づいて見ると、注目は地元の3点の産物の歌詞の部分が、文字でなく、オブジェ? になっている点。
八森「ハタハタ」

能代「春慶(塗り物)」、桧山「納豆」
春慶塗りの皿は1つがなくなってしまっているし、納豆は包装が色あせて、外れかかっているような・・・
これでは秋田音頭の歌詞を知っている人なら理解できるが、知らない人には分からない。納豆なんてゴミがくっ付いているようにも見えるかもしれない。「八森」「桧山」がこの近くだということも分からないから、もう少し補足が必要に思える。

以上2点は、業界団体などが駅に寄贈したものらしいが、今度は、JRオリジナルのもの。
下校時刻などは、広くはない駅に多くの人があふれかえるので、整列乗車を案内する矢印が足元に表示されている。

が、矢印でなく、よく見ると杉の木。

1番線から向かい側の2・3番線(奥羽本線下り・五能線)を見てみる。

左端に少し写っているのは3番線に停まる五能線の車両。中央にはオレンジ色の「リゾートしらかみ」3兄弟の末っ子「くまげら編成」―に見えるが、停まっている場所がおかしい。線路上でなくホームの上にいる!

向かいに渡って正面から見ると。
左が3番線、右が2番線。
正体はくまげら編成そっくりに塗られた「待合室」だった。
現場では気づかなかったが、頭の上のトサカのようなヘッドライトは本物そっくりだし、正面のオレンジから黄色へのグラデーションもうまい(実物はもっと繊細だけど)。
昔は普通の箱型の白っぽい待合室だったが、“先頭”部分を付け足したて塗り替えたらしい。中も木製のベンチが置かれ、五能線の観光紹介ビデオが流れ、廃車になった気動車の運転席が展示されるなど、力が入っている。

首都圏では、昔の“湘南電車”や常磐線の「フレッシュひたち」を模したキオスクがホーム上にある。あちらはもっと大掛かりな改造を加えている感じがしたし、先頭車部分は単なる飾りで、出入口の機能はなかった。こちらは先頭車正面のガラスを出入口にしてしまう発想が斬新だし、コストも低く抑えているのではないだろうか。

駅ネタ、また時々お送りします。
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ハタハタ館

2008-12-05 21:13:48 | 秋田のいろいろ
五能線の旅ウェスパ椿山に続いて、個人的にはウェスパ椿山と混同しがちだった、秋田県八峰町(はっぽうちょう・旧八森町)のあきた白神駅近くの「八森いさりび温泉 ハタハタ館」をご紹介したい。
※「五能線パス」が2日間有効なので、イチョウと椿山を訪れた翌日に行きました。

施設の開業年は調べられなったが、10年前くらいではないかと思う。ウェスパ椿山駅と同様、第3セクター経営で、国道101号をはさんだ真向かいに1997年にあきた白神駅が開業し、リゾートしらかみも停車する。ウェスパ椿山と比べて、隣の岩館止まりの普通列車もあるほか、1日2~3本だが能代と岩館を結ぶバスも通るので、いくらかは便がいい。そんなわけで温泉に来たのか、周辺に住んでいる人なのか、年配の女性など地元の人の乗降がいくらかあった。施設の管理事務所にきっぷ販売を委託(簡易委託)していて、乗車券やリゾートしらかみの指定席券も購入できるようだ(遅い時間は閉まっているかも)。


東能代から50分ほどで到着。簡易委託駅では、基本的に集札業務はしないので、降り方は無人駅と同じ。ワンマン列車だったので、バスのように車内で運転士にきっぷを提示して下車。
駅は、五能線標準の1本だけのホームだが、目の前を国道が走り、交通量もそれなりにあるので、周りに観光施設しかないウェスパ椿山とは違い、ごく普通の田舎の無人駅のたたずまいだ。

列車のすぐ向こうがハタハタ館だが、駅のホームと出口は、施設や国道とは線路をはさんだ反対側にあるため、歩道橋を渡らなければならない。あいにく雨が激しく降ってきた。
歩道橋は両側とも変な位置に階段があって、遠回りになる。橋の部分はちゃんと屋根がついているが、駅から駅側の階段の上り口にかけては、遊園地の日よけのような中途半端なものがついている。雨よけの目的ではない製品らしく、つなぎ目部分に隙間があって、直接雨が降り注いでいるので傘をさして歩く。


手前が産直所「直売所ぶりこ」。奥左が施設本体の入口。中には温泉やレストラン、お土産の売店がある。2007年のリニューアルで宿泊施設もできたらしく、上の階がそれだろうか。さらに周辺にはきりたんぽや白神酵母パン作りなどができる体験施設、キャンプ場、野球場、テニスコートなどがあり、「ハタハタの里」というらしい。産直・温泉・宿泊・食事の施設だけを指して「ハタハタ館」と呼んでいて、道の駅(ではないが)っぽいものと考えてもらえばいいだろう。だから、車で立ち寄って食事や買い物、入浴していく人が多い。

八森といえば、民謡秋田音頭に「八森ハタハタ」と歌われる、魚のハタハタの水揚げの本場。ちょうど漁が始まった時期で、施設の入口では、

1箱3kg1000円で売られていた。本来であれば産直部門で売るべきではないかと思うが、書き入れ時なので、本体の方でも扱っているのだろうか。

日帰り入浴は400円だが、恒例の「北東北の日帰り温泉」の特典で100円引き。
広い脱衣所・浴室でよくある新しい日帰り温泉の構造。普通の浴槽、泡風呂、寝湯、サウナ、露天風呂がある。浴室は木と岩をコンセプトにしたものがあり、週替わりで男女が入れ替わる。この日の男湯は岩。露天風呂はどこにでもありそうな岩で固めた浴槽だったが、木の方では、ハタハタ漁の船をモチーフにした浴槽とのことなので見てみたかった。
泉質はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、ややしょっぱく、薄く緑色がかったお湯に見えたが、クセがない。浴槽が広くて気持ちいい。露天風呂からの景色はただ海しか見えない。アクセントになる岬が見えたウェスパ椿山の方が風景では上。
ハタハタ館隣のキャンプ場から

風呂から出て、外の八峰町農林水産直売所「ぶりこ」へ。ぶりことはハタハタの卵のこと。魚介類や惣菜から野菜(青森産リンゴもあった)を中心に、地元のお菓子も少し置いていた。軽食コーナーにはオリジナルソフトクリームあり。
薄緑色できれい
さるなしソフトクリーム」250円。バニラとミックスもあり。
サルナシはマタタビ科の野生植物で、キウイと近縁。ドリカムの歌に出てきた「コクワ」のこと。
生の果実を食べたことがあるが、キウイよりずっと小さくて表面に毛がなく、キウイを少し青臭くしたような味だった、はず。
ソフトの方の味は、キウイのような味で、酸味は少し。ヨーグルトっぽい味もした。すっきりした味でなかなかイケる。僕はキウイは酸っぱすぎて少し苦手だけど、このソフトは酸味がほどよくて好き。
ほのかに酸っぱくて、さわやかな味という点では、秋田の岩城のプラムソフト、青森の碇ヶ関のマルメロソフトと似た系統だと思う(さるなしがミルク分は多いか?)。岩手や長野にもさるなしソフトクリームがあるようだが、ユニークな素材を使って、かつおいしいと思うので、お試しあれ。

お菓子は地元八森のお菓子屋さんのものをバラ売りしたのが多かった。ハタハタをモチーフにしたものが数種類あり、これを購入。

ぶりっ子最中」よしや製菓舗・105円
子持ちのハタハタをかたどったもなか。ハタハタの形がきれい。もなかとしては珍しい卵の黄身あんが入っているが、原材料には「割栗」とあるので、栗も入っているのか? もなかには、たまにあんこがものすごく甘いのがあるけれど、これは甘さがきつくなくておいしい。もう何匹か買ってくればよかった・・・

ロケーションでは断然ウェスパ椿山、でも、泉質やオリジナルソフトクリーム、手軽さを考えるとハタハタ館かな。
五能線方面へおいでの方は、リゾートしらかみを乗り通して通過するだけでなく、ご紹介したどちらも交通の便・食事などの環境がいいので、1泊してみるのもいいと思います。
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WeSPa椿山

2008-12-04 19:38:02 | 津軽のいろいろ
五能線の旅の帰り、以前から気になっていた深浦町の「ウェスパ椿山」に立ち寄ってみた。
1995年にオープンした観光施設で、町の第3セクターの経営。温泉・コテージ・ガラス工房などがある。施設の中を国道101号と五能線が貫いていて、2001年には「ウェスパ椿山駅」という施設名そのままの駅が開業。現在はリゾートしらかみを含む全列車が停車している-といっても絶対的な本数が少ないので、ご利用は計画的に。
駅の時刻表。
水色の「快速リゾートしらかみ」は運休日あり。全席指定だが、ウェスパ椿山駅周辺では指定席券を購入できる場所がない点も注意。ちなみに、上り最終の20:37では、東能代駅で接続する秋田行きがない。普通列車で秋田に当日中に戻るには、15:01が最終列車になる。(弘前へは下り最終19:44で到達可能)


深浦から上り普通列車で3駅目、20分弱で到着。無人駅なので車掌にフリーきっぷを見せて下車。カーブの途中に駅があり、ホームはベンチを置くスペースもないほど狭く簡素だが、五能線に場違いといっては失礼だけど明るくきれいな駅でバリアフリー対応のスロープもある。

駅名標の英語表記は「WeSPa」と大文字・小文字の区別まで正式表記なのは、さすがJR。秋田の某バス会社なら「Uesupa」とか書きそう・・・
降りて目に飛び込むレンガ色の建物が「物産館コロボックル」。屋根の上でコロボックル達が遊んでいる。向かいに「白神ガラス工房HOO」、正面に総合案内所がある。後ろ側の線路と国道101号の向こうは山になっていて、頂上に風力発電の風車と展望台があり、駅からスロープカーで登ることができる。物産館前には弘南バスのバス停もあり、不老ふ死温泉や奥十二湖(青池)行きのバスが立ち寄るようだが、こちらも非常に本数が少ない。
駅名の通り、この施設のためだけに存在する駅のようで、周りに人家などは見えない。

訪れた時間帯は、列車間隔が珍しく接近していて、滞在時間は1時間。少なくとも温泉に入って、お土産を買いたい。
まずは、温泉へ。案内所の横に海の方への道が続いていて、レストランやコテージ、1リットル1円の温泉スタンドがあって、海沿いに「展望風呂」と言う温泉がある。駅から2~3分はかかる。日帰り入浴は500円だが、「北東北の日帰り温泉」という本の特典で無料で入らせてもらう。休憩所内に無料ロッカーがあり、石鹸類も備え付け。(※追記・リゾートしらかみ利用者やJAF会員は入浴料が割引になるようだ)

浴室は海に面した「ドーム型開閉式展望露天風呂」で、夏場の天気のいい日は、外との仕切りが取り払われるそうだ。今の時期は閉め切りだが、ガラス張りなので、景色は良く見える。
お湯は「鍋石温泉」という源泉名のナトリウム塩化物強塩泉。秋田市内の温泉施設でもおなじみのしょっぱくて体が温まる泉質だ。無色透明だが、日帰り温泉の本には「泉質はそのままに色だけを取り除いてある」旨の記述があったけど、無駄なことをしているような・・・ 秋田のNaCl強塩泉はもう少し塩味が薄く、苦味もあったりするが、ここはとにかくしょっぱい。入った瞬間に傷口がぴりっとした気がした。でも入っていると肌がすべすべしてくるし、浴室の温度もお湯の温度もやや低めで、熱いのが苦手なので快適。景色も岬と沖合いの雲の切れ間から海に日が差して美しい。風呂上りに海水浴後のように体がベタついたのにはちょっとびっくり。軽くシャワーで流した方がいいかもしれない。
休憩コーナーは海が見えてしゃれた感じ。「ウェスパ椿山オリジナル」とかいうカップアイスを売っていたが、今は我慢。
あまり広くないので、夏休みなどは大混雑するらしいが、今は地元のお年寄りが車で入浴に来ていたくらいで、のんびりと入れた。

温泉よりさらに海寄りのコテージの近くで海を眺める。温泉からの景色とほぼ同じ。
プログラムオート F8 1/400

プログラムオート F7.1 1/250 露出-1.7
ここは海に突き出した崖の上にあり、地形的にはおそらく男鹿半島の入道崎や八戸の種差海岸のような「海岸段丘」だろう。岬の先端は枯れ草で覆われていたから、入道崎・種差と同じく、夏は草原になるのだろう。
下の写真の先端部が「椿山」らしい。時間がなく行かなかったが、陸続きになっていて、階段や鳥居が見えた。右側に小さく見える建物が展望風呂。


最後に駅隣接の物産館「コロボックル」に寄る。わかめや魚などの加工品をはじめとする海産物やガラス製品といったここならではの品が多い。お菓子も青森県内ではわりと見かけるものもあったが、「ウェスパ椿山オリジナル」と銘打ったものがいくつかあり、そのうち2つを購入。

生チョコinクッキー525円。お菓子部門で人気ナンバー1だそうだ。
箱に“ゆるキャラ”らしきものが写っている。青いのが「ビートルくん」、ピンクのが「モモちゃん」で、施設内にある昆虫館のマスコットらしい。ビートルくんの後ろに写っているのがスロープカー。

個包装で10個入り。クッキーはサクッとして、生チョコもおいしい。



ミルククリームサンドバウム「ぶなの峯々」630円。
僕はバウムクーヘンが好きというか憧れのようなものがあり、つい買ってしまった。

2枚重ねになっているように見えるが、間に薄くクリームが入っていてくっ付いている。
クリームの存在感はあまりないが、バウムクーヘン自体がしっとりして、おいしい。高級品にはかなわないが、これもおいしい。
どちらも青森とはあまり関連性がないが、お菓子のお土産としてはお薦めできる。ほかにもリンゴやにんにくなど青森県特産品のお菓子も置いてあるので、選択肢は多い。

さて、さっき温泉でアイスを我慢したのは理由があって、物産館で売っているソフトクリームを食べたかったから。

オレンジでも赤メロンでもなく、なんとニンジンソフトクリーム(バニラとバニラ・ニンジンのミックスもあり、いずれも250円)。
深浦はニンジンの産地であり、地元産のニンジンを原料にしているそうだ。味はニンジンベースのミックスジュースみたいな味。カロテンのためかカボチャっぽい味も少しした。味付きソフトは食べているうちに、冷たさで麻痺して味が分からなってきてしまう。
「充実野菜」のようなジュースが飲める人なら大丈夫だと思うが、ニンジンが苦手な人にはやっぱりダメかもしれない。(※物産館は休業日あり)

ちょうど1時間が経過。車体を傾けながら列車が来た。

ホームの狭さに注目。黄色い線の内側と外側が同じくらいの幅。

今回、ウェスパ椿山を見て、弘前市(旧相馬村)の「星と森のロマントピア・そうま」によく似ていると思った。あちらは岩木山を望む内陸でホテルを併設するが、開業年が同じで、第3セクターの経営、温泉の雰囲気や独立した宿泊棟など共通点が多い。ロマントピアのホテルに泊まったことがあるが、なかなか良かったので、椿山にも期待してしまう。

ウェスパ椿山のコテージは1人でも利用できるそうで(1泊2食9000円から)、各棟に温泉が引かれている。夕焼け、波の音しかしない静かな夜、星空のもとで、日常の喧騒から離れてゆっくりするのもいいかもしれない。
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やっぱり五能線

2008-12-03 20:38:46 | 旅行記
大イチョウを見るのが本来の目的だったが、約10年ぶりで2度目の五能線の海沿いの区間に乗車した。
やっぱり素晴らしい車窓だった。よそでそう見られる風景じゃない。
※記事中の所要時間は今回利用した普通列車のダイヤに基づいています。快速リゾートしらかみ(運転日注意・全席指定)ではもう少し時間が短く、小さな駅には停まりません。

秋田県の奥羽本線東能代駅を出発してしばらくは内陸を進む。30分ほどして八森付近から海が見え始める。秋田県最後の駅、岩館を過ぎると、いよいよ海沿いの絶景が続く区間に入る。今日は天気はまあまあだが、波は意外に高くて、冬の海だ。

岩館-大間越間。海より線路が高く、海沿いを国道101号が走る。
プログラムオート F5 1/200 露出-0.3

十二湖-陸奥岩崎間。国道と位置が逆転し、線路が海沿いになり、本当に“海岸線”を走る。
プログラムオート F4.5 1/125 露出+0.3

陸奥岩崎-陸奥沢辺間。このような小さな漁村を時々通る。
雲の切れ間から海に光が差し込んで美しい。後ろの山は白神山地か? うっすら雪化粧していた。
絞り優先 F5.6 1/400 露出+0.3

深浦で列車の乗務員が交代。ここまでの岩館から深浦にかけては五能線の中でも列車密度が特に低い区間。バスでも間に合いそうな数の乗客しかいない。国鉄時代によくぞ廃止にならなかったと思う(代替交通手段がないという理由で廃止対象にならなかったはず)。今やJR東日本の看板観光列車が走るようになって、安泰と考えてもいいのか。
こんな路線の乗務員はのんびりと仕事ができていいなあと思うが、閑散線区なりの苦労もあるだろう。それ以前に五能線を担当する東能代運輸区と弘前運輸区は、どちらも秋田以北の奥羽本線なども担当しているから、そう甘くはない。

深浦辺りは、青森県であっても五所川原や弘前に出るよりも秋田県の能代に行く方が近く、能代市内の高校へ五能線の始発列車に乗って通学する生徒もいるらしい。
土地の人の言葉も津軽弁ではあるが、弘前のものとは違い、秋田弁の要素が混ざっている気がする。

引き続き海沿いを走る。深浦を出て間もなく、よくパンフレットなどで見かける、高い位置から見下ろしたアングルの写真の撮影地を通過。ここはよそよりも岩が赤い。
絞り優先 F5.6 1/250 露出+0.3
行き(上写真)は曇っていたが、帰りは下2枚のように晴れていた。天気によって、岩も海も空も色が違う。
絞り優先 F5 1/800

絞り優先 F5 1/1250 露出-0.3

窓いっぱいに海。
プログラムオート F7.1 1/320 露出-0.3

深浦の前後は艫作・追良瀬・風合瀬・大戸瀬など難読で意味ありげな駅名が多い。(へなし・おいらせ・かそせ・おおどせと読む。追良瀬は十和田の奥入瀬とは別です)
馬が3つの「驫木」で「とどろき」。ここで能代からちょうど2時間。
プログラムオート F6.3 1/125 露出-0.3
駅や集落の構造も似ていて、山が海に迫っていて、狭い平地に小さな集落と国道、五能線が走る。駅舎も簡易なものでホームは1本だけで、目の前に海が広がる。
今日の状態でも、もう数メートル波が高くなれば、線路までしぶきがかかりそうだ。この地形では、冬の五能線が高波で運休しやすいのも仕方なく思える。

千畳敷駅。間に国道はあるが、駅の目の前が景勝地でちょっとした観光地。1792年の地震で隆起し、津軽の殿様が畳を敷いて宴会をしたそうだ。
プログラムオート F5.6 1/100
千畳敷の次が今回下車した北金ケ沢なので、今回ご紹介するのはここまでだが、五能線は鰺ヶ沢からは内陸に入り、岩木山やリンゴ畑を望みながら弘前方面へ向かう。

折り返して帰り道。
陸奥岩崎-十二湖間。上から2つ目の写真とほぼ同アングル。昼と夕暮れで印象が違う。
プログラムオート F5.6 1/200 露出-0.7

同上。岩場から砂浜に変わった。列車は湾のカーブに沿ってゆっくり進む。
プログラムオート F4.5 1/125 露出-0.7

白神岳登山口-大間越間。雲の切れ間から夕日。
プログラムオート F9 1/400

大間越-岩館間。夕日が沈む瞬間は見られなかった。
プログラムオート F7.1 1/250 露出-0.3

時間はかかったが、飽きることはなかった。のんびりとした速度(車両性能・線路状態のためと思われる)も車窓を楽しむのにちょうどいい。東能代で乗り換えた、奥羽本線の電車が、ものすごく都会的に感じてしまった。
個人的には、五能線は、馬の牧場や海岸沿いを走る北海道の日高本線と並んで、のんびりと車窓が楽しめて好きな路線だ。

運休のリスクは高くなるものの、冬の五能線もいい。午後は逆光になるので、海の景色を楽しむのは午前中の方がいいと思う(夕暮れは別として)。また。今回乗った普通列車の車両はすべて扇風機撤去・冷房取付の改造がされていて、夏でも窓を開ける機会が少ないと思われるが、窓を開けると潮の香りよりもエンジンの臭いがすると思うので、これでいいと思う。ガラスもおおむねきれいで写真撮影にもほとんど影響かなった。

途中の「ウェスパ椿山」とあきた白神駅の「八森いさりび温泉 ハタハタ館」にも寄ってきたので、別記事でご紹介します。
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日本最大

2008-12-02 22:13:01 | 津軽のいろいろ
ネットで「青森県深浦町にある日本最大のイチョウの黄葉が見ごろ」という情報を入手した。何年か前から(秋田市内のイチョウよりも見ごろになるのが遅い)気になっていたが、行く機会がなく、2007年は黄葉する前に風が吹いて一晩で落葉するなど、タイミングが難しかったが、ついに行くことができた。

イチョウは深浦町北金ヶ沢地区にあり、最寄り駅は五能線の北金ケ沢駅(地名はヶと小さく、駅名はケと大きく書くようだ)。秋田からは弘前回りの五所川原・鰺ヶ沢経由よりも東能代から五能線に入って、岩館・深浦経由の方が近い。といっても150km弱、奥羽本線回りの秋田-弘前とほぼ同じ距離。乗り換えの待ち時間を含めて全区間普通列車で4時間ほど。きっぷは秋田から北金ケ沢の1つ手前の千畳敷駅までが乗り放題の「五能線パス(B)」3000円に乗り越し分千畳敷-北金ケ沢往復の360円を使用したので、普通乗車券よりも1500円以上得。
五能線の海沿いの車窓はやはり素晴らしかった。別記事でご紹介したい。

北金ケ沢駅の到着直前、右側に大きな黄色い茂みが見えた。これがイチョウだろう。
北金ケ沢は簡易委託駅できっぷの販売窓口はあるが改札・集札業務はしていない。こういうタイプの駅では、車掌がきっぷの回収を行う。乗ってきた列車はワンマンでなく車掌が乗務していたが、ホームに下りてこない。仕方ないので、回収箱にきっぷを入れる。
駅のすぐ能代方向に踏切があり、それを渡ってもイチョウに行けそうだったが、駅の正面へ出てみる。海側が正面、左右方向の道路に商店街というほどでもないが商店や役場の支所などが並ぶ。鰺ヶ沢と深浦を結ぶ弘南バスもここを通る。おそらく「大間越街道」の旧道。
左に曲がってしばらく行くと、「バイパス入口」というバス停があり、「日本一の大イチョウ」という矢印標識も出ているので、左折。跨線橋を渡る。岩木山が見えた。雲で頂上は隠れているが、雪を頂いている。ここから見る岩木山は弘前市街のちょうど裏側になるはずだが、岩木山と海が一緒に見えるというのは、弘前側の感覚にはなく、斬新。

プログラムオート F6.3 1/160

岩木山の反対側に大イチョウ。ここからでも存在感充分。
プログラムオート F6.3 1/100 露出-0.7
跨線橋の突き当りが現在の大間越街道、国道101号線(上の写真でイチョウの樹冠左側の白いガードレール)で、深浦に向かって上り坂になっている。突き当たる直前を右折(上の写真で線路沿いの下り坂の道)すれば大イチョウ。駅から10分ほどで到着。

道はイチョウの先で行き止まりになっているようで、トイレと駐車場が整備されている。車で見に来た人、三脚を構えて撮影する人、タクシーで来て「来てよかった」とドライバーに話す旅行客もいた。飲食物や産直の出店があってもよさそうだが、さすがに寒い時期のためかなかった。
プログラムオート F5 1/160 露出-0.3
落葉が進み、黄葉の最盛期は過ぎている感じ。でも、この“茂み”が1本の木とは思えない、すごい迫力だ。この「北金ヶ沢のイチョウ」は天然記念物に指定されており、高さ31m、幹回り22m、樹齢はなんと1000年以上!

道路よりもイチョウのある部分は低くなっているが、びっしりと落ち葉で黄色いじゅうたんになっている。イチョウの葉は油分があるから、気をつけないと滑る。
下の写真左端に三脚が写っていて、木の大きさが分かる。

プログラムオート F3.2 1/60 露出-0.3

このイチョウの特徴がこれ。
プログラムオート F3.5 1/80 露出-0.7
気根(きこん)といって、幹から空気中に根が出ている。ガジュマルとか熱帯性の樹木ではよく見るが、温帯の木では珍しいと思う。この姿から「垂乳根のイチョウ」とも呼ばれ、母乳がよく出るようにと、信仰の対象として大事にされてきたようだ。

最後に国道に上って海とイチョウを見下ろす。やっぱり大きい。
プログラムオート F6.3 1/100 露出-1.3


プログラムオート F5.6 1/200 露出-1.3
海の向こうに陸地がうっすら見える。50キロほど向こうの津軽半島の小泊のようだ。

滞在時間は1時間。ちょうどいい時間だった。反対方向の列車で戻る。
今年は秋田の街路樹のイチョウも黄葉がきれいだったが、最後に素晴らしいものを見られた。できれば青空に映える黄金色の所を見たかったし、夏の木陰も気持ちいいかもしれない。それに深浦周辺は他のイチョウや杉など有名な巨木が多いので、見てみたい。
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がんばるバナナ虫

2008-12-01 20:03:15 | 動物・植物
※この記事は昆虫のお話です。虫の苦手な方はご注意ください。

ブログを始めたばかりの9月に庭のバナナ虫ことツマグロオオヨコバイを記事にした
その後、草刈りをして環境が変わったこともあり、我が家のバナナ虫たちの多くは、ヤツデの葉に移住した。ところが寒くなってくると、ヤツデの葉の裏にびっしりいたはずのバナナ虫の数は減ってまばらになっていた。
プログラムオート F5.6 1/25 露出+0.3

死んでしまったのかと思ったら、そうではないらしい。バナナ虫は夏に生まれて成虫になり、ほぼ1年が1世代なのだという。そう言われれば、白い幼虫は夏から初秋にかけてしか見かけない。
ということは、姿を消したバナナ虫たちは、どこか風が入り込まない場所で冬越しに入ったのだろう。
日が差してこの時期としては暖かい11月29日、まだヤツデに残ってがんばっているバナナ虫を数えたら5匹。葉を裏返してレンズを近づけると、普通は「横這い」して逃げようとするけれど、寒くて動きが鈍っているのかほとんど移動しない。
プログラムオート F5.6 1/80
寒さに強い体質の個体なのか、できる限り食べて(樹液を吸って)おこうという食いしん坊の個体なのか。バナナ虫にもいろんなヤツがいるようだ。
※雪がちらつく11月30日でも4匹を確認。いつまで居続けるんだろう・・・
※12月4日(晴れて暖かい)は2匹確認。
※12月7日雪が降った翌日(積雪なし)1匹確認。
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