広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田運河干上がる?!

2009-07-07 21:53:53 | 秋田のいろいろ
前も記事にしたが、秋田市で日本海に注ぐ雄物川(おものがわ)は、河口から2.5キロほど(秋田大橋の200メートルほど下流以降)は、70年前に造られた人工の川「雄物川放水路」。
かつては大きく蛇行しており、その跡が雄物川から分流する形の「秋田運河(旧雄物川)」になっていて、分流点には目立たないが「新屋水門」という水門がある。
何度も取り上げている鷺のコロニーのふもとも秋田運河で、放水路ほどではないが川幅は広い。でも、水門付近はだいぶ川幅が狭い(昔は広かったが改修工事で狭くなったのだと思うけど)。
その水門が改築中だ。

工事の詳細は国交省秋田河川国道事務所のサイト(http://www.thr.mlit.go.jp/akita/jimusyo/03-outline/2007/kasen/k02.html)に掲載されているが、「新屋水門は、洪水流の流入防御を目的に本川と旧川との分岐地点にS15年に整備され、現在までの約66年間に渡り、県都秋田市を洪水から防御しており、水門の上を市道が通っています。近年老朽化が目立ってきたため、水門の部材や構造等の診断を行った結果、基礎部分に重大な問題が認められ、大きな出水又は地震によっては、水門が傾斜または転倒する危険性が高いことが指摘されました。新屋水門の背後地は、民家や工業用地が集中しており、洪水防御施設としての機能が不能となった場合、甚大な被害が発生することとなります。」ということだそうだ。

水門の上を通る市道とは、秋田大橋から1つ下流の雄物新橋へ向かう堤防の道のこと。片側には歩道が確保されているが、水門の上だけは狭くて少し怖かった。水門のそばには、ちょうどこの工事を管轄する秋田河川国道事務所茨島(ばらじま)出張所がある。そのサイトには、
 出張所周辺の地図 http://www.thr.mlit.go.jp/akita/barajima/01basho/basho.html
 水門工事の工程 http://www.thr.mlit.go.jp/akita/barajima/05kouji/20/arayasuimonkouji/arayasuimon.html
がある。
水門工事と市道の改良工事を同時に行い、両側に歩道ができるそうだ。工事手順は水門を避けて雄物川河川敷側に迂回する「仮設切り廻し道路」を造り、その間に水門を完成させるようだ。昨年度末に道路ができて水門本体の工事が始まり、今年度末には水門が完成する予定だ。

6月中旬撮影。
秋田大橋側から河口へ向かって
右の柵の向こうが旧水門と道路。仮設道路は大きくカーブしている。
旧水門本体がぽつんと残っていた


どうなっているのかよく分からないが、仮設道路の下をくぐって雄物川本流から水が流れ込む中、工事が行われている。旧水門のゲートは上がっている。
旧水門の手前(本流や迂回路と水門の間)にもう1つ新しめのゲート状のものがある


水を遮る扉ではなく、ゴミを引っ掛ける網みたいなのが付いている。上には操作装置のある小屋や監視カメラがあるから、水門のコントロールタワーみたいなものだろうか。
完成予想図
コントロールタワーは今と同じデザインで、現に制御装置、照明、カメラ、バケツなんかが残ったままなので、使い回すのだろう。

水門本体には「茨島水門 昭和32年3月竣功」とある。新屋じゃなくて茨島? しかも昭和15年じゃないのか?

でもコントロールタワーには「水門の名称 新屋水門」という、通過船舶向けの看板があった。
2つの名前を持つ水門? 場所的には茨島でも新屋でも間違いではないけど。
本流の10分の1もないような川幅
大河雄物川のわずかな水だけが旧雄物川である秋田運河へ流れ込む。雄物川の水の大部分はそのまま放水路で海へ注ぐ。

以上が6月撮影。昨日通ってみると、
古い水門が前回よりも壊され

せき止められている!
本流~道路~旧水門の間は水たまりがあるだけで干上がっている!!

上の方の6月の写真と比べてください
幅数メートルの水路を残した以外は雄物川本流から運河に入る水を止めて、その水路もせき止めた状態にしているような雰囲気。
水門を人が通れる
秋田市街を洪水にしないための水門であり、放水路の容量が大きいから、梅雨時に門を閉じてしまっても問題はないのだろう。運河の水は雄物川のよりも旭川・太平川の水が多いから、鷺のコロニー辺りの運河が干上がる恐れもないが、旭川との合流点まではどうなるんだろう。
カエルの別バージョン、サルの柵がありました
【5月10日追記】その後の様子はこちら

運河沿いの風景。
手前は沼、クレーンのある所が水門、向こうが雄物川。橋は秋田大橋
水門近くに、いわゆる河跡湖(三日月湖)になりかけの通称「三角沼」という流れが淀んだ場所がある。外来魚が住みついていたが、最近は在来の魚類もまた増えているそうだ。
少し下った場所。
大森山が見える。対岸(写真左)は茨島の工場地帯
もうヒマワリが咲いていた。
※三角沼についての2015年の話題
コメント (7)
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続・竿燈合同練習

2009-07-05 15:49:07 | 秋田の季節・風景
先日も紹介した、竿燈まつりの「合同練習」
4日間のうち、後半2日間は秋田銀行馬口労町(ばくろうまち)支店の駐車場で行われた。市役所前庭よりも狭いのであまり期待しないで行ったが、とてもおもしろかったのでご紹介します。

会場は秋田駅から南西へ直線で2キロほど、旭川沿いの旭南(きょくなん)地区。歓楽街川反の南隣になる。現在は市街地の真ん中だが、藩政時代はこの辺りが城下町の外れだったのだと思う。住居表示実施で「旭南○丁目」となった今も、馬口労町、鍛冶町などの旧町名の町内会単位で竿燈に参加する団体が多い。
そういえば、今日の会場の秋田銀行は「旭南支店」とせずに約40年も旧町名の「馬口労町支店」のままなのは何でだろう? 大町支店→茶町支店とか秋田駅前支店→根小屋町支店とか全部旧町名で統一されているのなら分かるけど。

前回も触れたように、本番では竿燈の先端に神社の御幣を取り付ける。祭り終了後に各団体の代表が集まって旭川へ流す「御幣流し」を行うが、その場所が銀行のすぐそばの「刈穂橋」。
刈穂橋付近から下流
この辺は川が蛇行し、河川敷に木や草が茂って自然な感じだが、河川敷へは降りられない。500メートルほど下流の秋田サティ裏で太平川と合流し、さらに1キロ先で秋田運河に注いで旭川が終わる。
対岸から竿燈が見える
今回も19時半で中断し、ろうそくに灯を入れていた。

通常は竿燈を倒した状態で点火し、合図で一斉に立ち上げるが、今回は、点火が済んだ竿燈を銀行の外壁に立てかけている。駐車場が狭いので、全部を寝かせておくスペースがないための措置だろう。
後ろが刈穂橋、奥が旭南小学校・新国道、右が川反
20台も停められない狭い駐車場に7本の大若が集合。

歩道がない片側1車線の狭い道いっぱいにギャラリーがいる。先日の市役所と人数的には変わらなそうだが、ご近所のお年寄りや子供もたくさんいて、さすが竿燈の地元。
月が出ていた
上の写真左端の竿燈の先端に注目。本番では御幣、市役所に来ていた町内は日の丸を付けていたが、
オロナミンCののぼり!
風向きを確認する目的があるようなので、ひらひらしていれば何でもいいんだろう。

今度は提灯に注目。本番では特定の位置の提灯に「七夕」や団体名の文字を入れるなど、決まりがあるようだが、市役所の練習で見た町内では、ありあわせの提灯を付けたのか、配置が乱れていたり、スポンサー企業が混在しているものがあった。今回も、
佐川急便のいろんなロゴや「飛脚」文字が混在

この竿燈(オロナミンCののぼりが付いているヤツ)は特ににぎやか
見ていくと(一部写っていないものも含む)、月星カラー(塗料らしい)、マルハン、けんしん(秋田県信用組合)、協和(下から2段目右端の花のマーク、鉄鋼・建材商社)、大塚製薬、ローソン、東部瓦斯(東部ガス)がある。オロナミンCの旗もスポンサー関係で提供を受けたのだろうか。
「東部ガス」は本社は東京だが、秋田が創業地で秋田市や福島、茨城で都市ガス事業を行っている。ここのすぐ近く、サティの隣に秋田支社がある。「エコウィル」「“部”(破れてる)」「炎に手足が付いたキャラクター(名前不明)」が同社の広告。
そして、最下段、左から2番目に、ローソンの提灯に挟まれて1つだけ黒い不思議なロゴの提灯がある。これは「室」という字を図案化したもの。これがこの竿燈を出している「室町(むろまち)竿燈会」の町紋。本来はこのマークの提灯だけで揃った竿燈があり、それがこの町内の正式な竿燈ということになる。場所としてはここ馬口労町の隣、旭南小学校の辺りらしい。
同会には、公式サイトがあり、それによれば「スポンサーとして、東部ガス 秋田県信用組合 ローソンが協賛しています。」とあるが、大塚製薬などは記載されていない。他の町内から調達した提灯や旗だったのだろうか。

本番では、町紋の提灯とスポンサー広告の提灯が1本の竿燈の中で混在することはないし、1社が竿燈1本全部の提灯に広告をするのが普通だと思うので、こんな風にいろんな提灯が混ざることはない(1つの町内に複数のスポンサーが付くこと自体珍しい)。でもこれはこれで楽しい。練習ならではの光景だ。

前も書いたが、提灯の企業ロゴが、看板やwebサイトのものと色やラインが寸分たがわないのがお分かりいただけると思う。提灯作りは、江戸時代からの伝統の技なのだろうが、時代や文化を超えて「LAWSON」やミルク缶の絵が曲面の提灯に描かれ、ろうそくの明かりで照らされているのは、考えてみるとすごい。
道路側は込み合っているが、脇から駐車場内に入ればまだ余裕。

旭川の対岸に渡ってみると、川面に提灯が映っている。暗めだけどいい雰囲気。

会場に戻ると、さっきより継ぎ竹を増やして、だいぶ しなっていた。
風は弱かったが、こんなに高くなると不安定になって、
倒れる!
と思ったら電線にひっかかった。

本番会場の竿燈大通りは、電線が地中化されているので、祭り期間中はロープを張って、観客に倒れにくいようにしている。でも、ロープをすり抜けて観客を直撃することもあるのでご注意を。竿燈はスリリングな祭りでもあるのです!
昔は、倒れた竿燈の提灯にろうそくの火が着いて燃えることがあったようだが、現在は提灯の構造が改良(風が内部を抜ける?)され、火が消えやすいようになっていると聞いたことがある。少なくとも僕は竿燈が燃えているのを見たことはない。
ぎゅうぎゅう
市役所では広い空間で悠々と竿燈が揺れていたが、こちらは狭くてひしめき合っている。本番は、太鼓の屋台(トラック)があったりして、もっと余裕があるから、これほど密集した竿燈も珍しい。

竿燈が「上手い」条件の1つに、いかにその場所に静止して、保持できるかがある。祭り期間中の昼に「妙技会」という技術競技会が行われるが、直径6メートルの円の中で演技することになっている。今日の会場はそれより明らかに狭い!
そんな条件下でも、あまり倒さずに演技していたが、終了間近に…
バサっ、バサっ、バサっ、バサっ
と1本がバランスを崩した拍子に、周りの3本も巻き添えにして倒れてしまった!
残ったのは3本(倒れた竿燈は灯が消えているのが分かる)
会場の半分以上の竿燈が同時に倒れるという、貴重な瞬間を見てしまった。
本番であれば、観光客から「キャー」と悲鳴が上がるはずだが、今日のギャラリーからは「おおっ!」とどことなくうれしそうな(?)どよめきが起こった。こういうハプニングも楽しむのが秋田っ子?

今日のように城下町で住民の前で披露するのが、本来の竿燈の姿だったはずだ。
そして川面に映った提灯、カラフルな提灯、ひしめき合って倒れる竿燈。どれも初めて見た光景だったけど、今まででいちばん楽しく見た竿燈だったかもしれない。

各竿燈会の皆さんは、あと1か月練習を積んで、本番でも楽しませてくれるのだろう。
コメント (8)
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鷺 子育て中

2009-07-04 21:35:51 | 動物・植物
1か月振りになってしまった、臨海大橋の鷺のコロニー。(前回はこちら
もうちょっと頻繁に行きたい所だが、すっかり木々の緑が濃くなっていた。
葉で巣は見にくくなったが、巣を離れて木の枝にいるものもいて、大きくなった幼鳥を見ることができた。
白いダイサギが多いエリア

枯れ木に営巣した(してしまった?)アオサギは、まる見え

左上が親鳥らしい。巣に止まっている3羽は灰色っぽいから幼鳥だろう。

餌をもらってるところ?
大きさは親と同じくらいでも、まだ自力で餌は獲れないのか。
親鳥が飛んで行く。子供が3羽もいては大変だ。

こちらの巣は、左が親鳥で幼鳥が2羽

やはり餌を与えている?
一方で、
幼鳥がまとまって止まっている枝も
この鳥の親鳥はいくらか手がかからなくなってるのだろうか。
でも、ずいぶん首がねじれてますね
今回はゴイサギは見なかった。
また、運河の水辺に降りて幼鳥が餌を獲ることもあるようだが、見かけなかったので、もう少しうまく飛べるようになってからだろうか。
この次のアオサギの記事はこちら
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竿燈合同練習

2009-07-03 17:30:05 | 秋田の季節・風景
秋田市を代表するイベント「竿燈(かんとう)まつり」まであと1か月。
青森ねぶた、仙台七夕と合わせて東北3大夏まつり(山形の花笠を入れて4大とすることもある)とされ、「祭り(民俗行事)」というより「イベント」化した感も強く、秋田市民からは「ほとんど見に行かない」「参加できない(=見ているだけ)のでつまらない」「うちの地域の祭りの方がいい」という声も耳にするが、僕にとっては“地元のお祭り”だし、美しくかつ力強く見ごたえのある祭りだと思う。

由来はねぶたなどとおなじく、七夕の疫病除けの行事。かつては「ねぶり流し」と呼ばれたが、「ねぶり」とは「眠り=病魔、邪気」のことで、「ねぶた・ねぷた」と同じ語源ではないかと思う。
竿燈は「豊作を願う行事」とされることもあるが、竿燈の形が稲穂に似ていて、秋田が米所なのにちなんだ、どちらかと言えば二次的なものではないだろうか。
なお、常用漢字の「竿灯」が正式表記だった時期もあるが、現在は本来の「竿燈」に戻っている(ATOKでは両方辞書に入っていた)。

元々は各町ごとにそれぞれの地域で数本の竿燈を上げていたようだが、現在は、各町内や企業・学校から200本以上の竿燈が大通りに集結して一斉に上げる。さしずめ「光の稲穂の波」になるが、本来の姿とは少し違うわけだ。
竿燈は100万人以上の観客が来るとはいえ、他の3大まつりほど多くないのは、基本的に観客も演技者も移動しないから、ねぶた(ねぶたが動く)や七夕(観客が歩きながら見る)のように、大量の観客をさばけないのだと思う。また、演技者が体力を消耗するから、日程的にも4日間と短い。


6月頃になると、市内中心部の町内や企業では、夜に駐車場などで竿燈の練習が行われる。練習なので、提灯に明かりが灯らないばかりか、ボロボロの使い古しの提灯を使うことが多いのであまり美しくはないが、秋田市中心部の住民にとっては、夏が近いのを感じる風景だ。
ただし、本番1か月前頃に、「合同練習」として、いくつかの町内が集まって、提灯に灯を入れて練習を行っている。今年も7月1日から4日まで行われている。秋田市役所前での合同練習を見に行った。

19時から始まったようで、山王大通りに面した芝生には、10町内から1本ずつ参加していたようだ。この芝生は、普段は秋田市役所の竿燈会(職員有志で竿燈に出場する団体)の練習場所だが、今日は合同練習に場所を譲ったらしく、市役所竿燈会は玄関前付近でひっそりと練習していた。

竿燈は、演技者(「差し手」という)の年齢に合わせてサイズがあるが、今日はすべて、大人用の一般的な「大若(おおわか)」。高さ12メートル、重さ50キロで竹の骨組みに46個の提灯が付いている。てっぺんに日の丸が付いているが、本番では神社の御幣を取り付ける。

19時半前にホイッスルが鳴って一斉に中断、横に倒して、ろうそくに点火。灯が入ると、本番同様に、ホイッスルを合図に一斉に立ち上げ、次の合図で演技開始。本番では、200本の竿燈の列が一斉に立ち上がるこの瞬間がとても美しい。
最初の合図では立てるだけ(根元は地面に付いている)

次の合図で持ち上げて演技開始
各町名、数人の差し手が交代で、手のひら、腰、額などに50キロの不安定な竿燈を乗せていく。風などでバランスが崩れて倒れることもある。

ゆらゆら揺れる竿燈と、ろうそくの柔らかい明かりが、まさに稲穂のようできれい。
ギャラリーはご近所さんや通りがかりなどがそれなりにいたが、関係者の方が多いくらい。ロープなどもなく、接近して見られる(倒れてきたら自己責任で!)。

太鼓と笛のお囃子を担当するのは「囃子方」。かつては女人禁制の竿燈だったが、今は囃子方は女性も参加でき、むしろ女性の方が多い。
本番ではトラックの荷台を飾り付けた屋台に太鼓を乗せているが、今日は芝生上の一角に各町内の太鼓を並べていた。
本番ではそろいの衣装だが、今回は差し手・囃子方とも服装は自由(はんてんを羽織っていた町内はあった)で、高校の制服で笛を吹く女の子なんかもいてほほえましい。

こういう風に竿燈が横に広がって重なり合う光景は、ビルに挟まれた細長い通りで行われ、人が多い本番ではなかなか見られない。

倒れたり、バランスを崩した勢いで、消えてしまうろうそくもある。本番では点けなおすのだろうが、30分ほどで終わる今日はそのままだった。

竿がずいぶんしなって、提灯が高い位置にあるが、「継ぎ竹」といって、竿燈本体の下に1本120センチほどの延長用の竹を何本か足している(銀色の部分がつなぎ目?)。足すほど難易度が上がり、バキッと折れることもあるが、7本足すツワモノもいるとか。写真は4本くらい足している。
こういう「技」を楽しむには、昼に見た方がいいかもしれない。

光の重なりは瞬間ごとに異なり、全部違う写真が撮れる。

提灯の図案は、各町内ごとの伝統のマーク。企業ロゴのものもあるが、その企業の人たちが実際にやっている場合と、町内についているスポンサーの場合がある。
それにしても1個6000円(つまり竿燈1本30万円弱!)の提灯は職人の手作り。伝統の町内別の図柄も見て楽しいが、企業のロゴマークもまるでカラーコピーしたかパソコンでデザインしたかのように、本物に忠実に描かれているのはすごい技だと思う。後日の記事でも取り上げました

7月2日の秋田さきがけ新報25面には「1、2両日は上通りの町内が市役所庁舎前庭で、3、4両日は下通りの町内が同市旭南の秋田銀行馬口労町支店駐車場で、それぞれ行う」とあった。
記事中の「上通り/下通り」とは初めて聞く言葉だ。どこかを境にして区分けするんだろうけど、どこだろう?
【7月26日追記】竿燈まつり実行委員会に伺ったところ、五丁目橋の横町通りを境にして、北が上、南が下とのこと。かつては上下の町内から世話役を出し、祭りの運営を行っていたらしい。
ともかく、今週の金曜と土曜は旭南地区で見られるようです。こちらで紹介しています

本番の頃はもう真っ暗な時間帯だが、一月早くまだ明るさが残る空に浮かぶ竿燈もきれいだった。
音に驚いたのか、ムクドリが近くの遊歩道の木の中でギャアギャア騒いですごかった。下を歩くと、ムクドリの落とし物の被害に遭う確率が高そう…
【7月26日追記】対策として枝打ち作業が行われた。
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バス停名変更、太平山の雲

2009-07-02 18:00:15 | 秋田のいろいろ
運賃改定後、初のバス乗車。当然のことながら、車内の運賃表示器には新しい運賃が表示されたが、それ以外には特に変更なし。
ただし、新屋方面の路線は、秋田市西部市民サービスセンター開業に伴う3停留所の名称変更も同時に行われ、バス停の表記と車内放送も変わった。

秋田市中心部から新屋に向かう、新屋線と新屋西線の終点(一部は経由してさらに先へ)の「新屋案内所」停留所も「西部市民サービスセンター」に変わったはずだったが--
バスの乗車口のドアが開くと、車外スピーカーから従来は「○○、××経由新屋案内所行きです」と流れていたのも、変わった。聞いてみると「西部サービスセンター行きです」と言っている。
僕も勘違いしたことを前に記事にしたが、この施設の名称は「秋田市西部市民サービスセンター」が正式なので、バスの車内放送は「秋田市」はともかくとして、「市民」が抜けている。電気製品の修理窓口だって“サービスセンター”って言うようにありふれた言葉だから、分かりにくい。
聞き慣れた「新屋案内所」でなくなっただけでなく、間違った名称だから、余計に違和感がある。しかも、それをドアが開く度に聞かされる。

「シミン」の3文字だから、バス停名が長すぎるからではないと思う。それに「秋田市保健所・サンライフ秋田前」、「秋田中央郵便局・社会保険事務所前」なんてもっと長ったらしいバス停もある。
このバス会社おなじみの「分かりにくい案内」の一環なのか、それとも勝手に施設を整理統合して3か所ものバス停名変更の手間と費用を負わされた秋田市に対するアテツケだろうか?
ちなみに、旧西部公民館前の「秋田銀行新屋支店前」、旧新屋支所前の「日吉神社前」の車内放送は問題がなかったと思う。


今度は歩いてバス停の表示を見てみた。まず、新屋案内所は、ポールにバス停名の表示がない(ポールが分かれているので、路線名を表示)ので割愛。
他の2か所は紙がはがされて新しい名前になっていた。
日吉神社前
黄色いシールに文字を印刷して貼っている。旧交通局は透明シールを使っていたが色付きは初めて見た。
ローマ字は「HIYOSHIJINJAMAE」とヘボン式ですか
※日吉を全国的には「ひえ」と読む場合があるが、秋田では「ひよし」が一般的。

スペースに文字が収まるか心配だった、秋銀新屋支店前の下り側。
意外に大丈夫だ
次のバス停名の「元町」が一番極太のフォントなのは何でだろう? 前も書いたが、ローマ字がないのも統一感がない。
向かいの上りは、日吉神社前と同じ
でもこちらのローマ字は「AKITA GINKO ARAYA …」と区切りにスペースが入れてある。だったら日吉神社前も「HIYOSHI JINJA MAE」とするべきではないのかな?

このバス会社の公式サイトでは、任意のバス停を指定して、時刻などをいちおう検索できる。今回の運賃改定では、改定前日の夜にデータを更新するという、気の利いたことをしてくれたが、この3つの停留所を検索すると…
西部公民館前(反転部分)

新屋案内所(反転部分)、新屋支所前(下から4つ目)
いずれも旧停留所名のまま。
ただでさえ、使い方に難のある検索システム。これじゃあ、何も知らない人が「バスで西部市民サービスセンターに行こう」って思っても、調べる術がない。「バスはよく分からないから、JRで行こうかな」ってお客を失いますよ。

おそらくホームページ作成会社に依頼しているんだろうが、運賃改定のデータ更新を頼んだついでに、「バス停名も3つだけだから一緒に更新、お願いね」って頼めば、追加料金なしで更新してくれたんじゃないだろうか。
市民センター開業後、バス停名がなかなか変わらないのは、こうした各種更新作業を運賃改定と同時にやって、効率よくするためだと思っていたのだけど、ホントにこの会社はどっか1か所は必ず抜ける点がありますなぁ~
【10月1日追記】10月1日に他路線の再編等で検索データの更新が行われたのに合わせ、3停留所の名称がやっと変更された。でも「西部サービスセンター」やっぱり「市民」が抜けている。(もっと長い名称のバス停でもそのまま登録されているので、システム上の文字数制限があるわけではなさそう)

雄物川の堤防へ出る。
どんよりした梅雨空。雄物川の水量もやや多い。でも太平山が見えていた。
霞んでいて、写りはよくないですが、


中腹に横長の雲がたなびき、「頭を雲の上に出し」状態。こんな太平山は初めて見た。
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