前も記事にしたが、秋田市で日本海に注ぐ雄物川(おものがわ)は、河口から2.5キロほど(秋田大橋の200メートルほど下流以降)は、70年前に造られた人工の川「雄物川放水路」。
かつては大きく蛇行しており、その跡が雄物川から分流する形の「秋田運河(旧雄物川)」になっていて、分流点には目立たないが「新屋水門」という水門がある。
何度も取り上げている鷺のコロニーのふもとも秋田運河で、放水路ほどではないが川幅は広い。でも、水門付近はだいぶ川幅が狭い(昔は広かったが改修工事で狭くなったのだと思うけど)。
その水門が改築中だ。
工事の詳細は国交省秋田河川国道事務所のサイト(http://www.thr.mlit.go.jp/akita/jimusyo/03-outline/2007/kasen/k02.html)に掲載されているが、「新屋水門は、洪水流の流入防御を目的に本川と旧川との分岐地点にS15年に整備され、現在までの約66年間に渡り、県都秋田市を洪水から防御しており、水門の上を市道が通っています。近年老朽化が目立ってきたため、水門の部材や構造等の診断を行った結果、基礎部分に重大な問題が認められ、大きな出水又は地震によっては、水門が傾斜または転倒する危険性が高いことが指摘されました。新屋水門の背後地は、民家や工業用地が集中しており、洪水防御施設としての機能が不能となった場合、甚大な被害が発生することとなります。」ということだそうだ。
水門の上を通る市道とは、秋田大橋から1つ下流の雄物新橋へ向かう堤防の道のこと。片側には歩道が確保されているが、水門の上だけは狭くて少し怖かった。水門のそばには、ちょうどこの工事を管轄する秋田河川国道事務所茨島(ばらじま)出張所がある。そのサイトには、
出張所周辺の地図 http://www.thr.mlit.go.jp/akita/barajima/01basho/basho.html
水門工事の工程 http://www.thr.mlit.go.jp/akita/barajima/05kouji/20/arayasuimonkouji/arayasuimon.html
がある。
水門工事と市道の改良工事を同時に行い、両側に歩道ができるそうだ。工事手順は水門を避けて雄物川河川敷側に迂回する「仮設切り廻し道路」を造り、その間に水門を完成させるようだ。昨年度末に道路ができて水門本体の工事が始まり、今年度末には水門が完成する予定だ。
6月中旬撮影。
秋田大橋側から河口へ向かって
右の柵の向こうが旧水門と道路。仮設道路は大きくカーブしている。
旧水門本体がぽつんと残っていた
どうなっているのかよく分からないが、仮設道路の下をくぐって雄物川本流から水が流れ込む中、工事が行われている。旧水門のゲートは上がっている。
旧水門の手前(本流や迂回路と水門の間)にもう1つ新しめのゲート状のものがある
水を遮る扉ではなく、ゴミを引っ掛ける網みたいなのが付いている。上には操作装置のある小屋や監視カメラがあるから、水門のコントロールタワーみたいなものだろうか。
完成予想図
コントロールタワーは今と同じデザインで、現に制御装置、照明、カメラ、バケツなんかが残ったままなので、使い回すのだろう。
水門本体には「茨島水門 昭和32年3月竣功」とある。新屋じゃなくて茨島? しかも昭和15年じゃないのか?
でもコントロールタワーには「水門の名称 新屋水門」という、通過船舶向けの看板があった。
2つの名前を持つ水門? 場所的には茨島でも新屋でも間違いではないけど。
本流の10分の1もないような川幅
大河雄物川のわずかな水だけが旧雄物川である秋田運河へ流れ込む。雄物川の水の大部分はそのまま放水路で海へ注ぐ。
以上が6月撮影。昨日通ってみると、
古い水門が前回よりも壊され
せき止められている!
本流~道路~旧水門の間は水たまりがあるだけで干上がっている!!
上の方の6月の写真と比べてください
幅数メートルの水路を残した以外は雄物川本流から運河に入る水を止めて、その水路もせき止めた状態にしているような雰囲気。
水門を人が通れる
秋田市街を洪水にしないための水門であり、放水路の容量が大きいから、梅雨時に門を閉じてしまっても問題はないのだろう。運河の水は雄物川のよりも旭川・太平川の水が多いから、鷺のコロニー辺りの運河が干上がる恐れもないが、旭川との合流点まではどうなるんだろう。
カエルの別バージョン、サルの柵がありました
【5月10日追記】その後の様子はこちら。
運河沿いの風景。
手前は沼、クレーンのある所が水門、向こうが雄物川。橋は秋田大橋
水門近くに、いわゆる河跡湖(三日月湖)になりかけの通称「三角沼」という流れが淀んだ場所がある。外来魚が住みついていたが、最近は在来の魚類もまた増えているそうだ。
少し下った場所。
大森山が見える。対岸(写真左)は茨島の工場地帯
もうヒマワリが咲いていた。
※三角沼についての2015年の話題
かつては大きく蛇行しており、その跡が雄物川から分流する形の「秋田運河(旧雄物川)」になっていて、分流点には目立たないが「新屋水門」という水門がある。
何度も取り上げている鷺のコロニーのふもとも秋田運河で、放水路ほどではないが川幅は広い。でも、水門付近はだいぶ川幅が狭い(昔は広かったが改修工事で狭くなったのだと思うけど)。
その水門が改築中だ。
工事の詳細は国交省秋田河川国道事務所のサイト(http://www.thr.mlit.go.jp/akita/jimusyo/03-outline/2007/kasen/k02.html)に掲載されているが、「新屋水門は、洪水流の流入防御を目的に本川と旧川との分岐地点にS15年に整備され、現在までの約66年間に渡り、県都秋田市を洪水から防御しており、水門の上を市道が通っています。近年老朽化が目立ってきたため、水門の部材や構造等の診断を行った結果、基礎部分に重大な問題が認められ、大きな出水又は地震によっては、水門が傾斜または転倒する危険性が高いことが指摘されました。新屋水門の背後地は、民家や工業用地が集中しており、洪水防御施設としての機能が不能となった場合、甚大な被害が発生することとなります。」ということだそうだ。
水門の上を通る市道とは、秋田大橋から1つ下流の雄物新橋へ向かう堤防の道のこと。片側には歩道が確保されているが、水門の上だけは狭くて少し怖かった。水門のそばには、ちょうどこの工事を管轄する秋田河川国道事務所茨島(ばらじま)出張所がある。そのサイトには、
出張所周辺の地図 http://www.thr.mlit.go.jp/akita/barajima/01basho/basho.html
水門工事の工程 http://www.thr.mlit.go.jp/akita/barajima/05kouji/20/arayasuimonkouji/arayasuimon.html
がある。
水門工事と市道の改良工事を同時に行い、両側に歩道ができるそうだ。工事手順は水門を避けて雄物川河川敷側に迂回する「仮設切り廻し道路」を造り、その間に水門を完成させるようだ。昨年度末に道路ができて水門本体の工事が始まり、今年度末には水門が完成する予定だ。
6月中旬撮影。
秋田大橋側から河口へ向かって
右の柵の向こうが旧水門と道路。仮設道路は大きくカーブしている。
旧水門本体がぽつんと残っていた
どうなっているのかよく分からないが、仮設道路の下をくぐって雄物川本流から水が流れ込む中、工事が行われている。旧水門のゲートは上がっている。
旧水門の手前(本流や迂回路と水門の間)にもう1つ新しめのゲート状のものがある
水を遮る扉ではなく、ゴミを引っ掛ける網みたいなのが付いている。上には操作装置のある小屋や監視カメラがあるから、水門のコントロールタワーみたいなものだろうか。
完成予想図
コントロールタワーは今と同じデザインで、現に制御装置、照明、カメラ、バケツなんかが残ったままなので、使い回すのだろう。
水門本体には「茨島水門 昭和32年3月竣功」とある。新屋じゃなくて茨島? しかも昭和15年じゃないのか?
でもコントロールタワーには「水門の名称 新屋水門」という、通過船舶向けの看板があった。
2つの名前を持つ水門? 場所的には茨島でも新屋でも間違いではないけど。
本流の10分の1もないような川幅
大河雄物川のわずかな水だけが旧雄物川である秋田運河へ流れ込む。雄物川の水の大部分はそのまま放水路で海へ注ぐ。
以上が6月撮影。昨日通ってみると、
古い水門が前回よりも壊され
せき止められている!
本流~道路~旧水門の間は水たまりがあるだけで干上がっている!!
上の方の6月の写真と比べてください
幅数メートルの水路を残した以外は雄物川本流から運河に入る水を止めて、その水路もせき止めた状態にしているような雰囲気。
水門を人が通れる
秋田市街を洪水にしないための水門であり、放水路の容量が大きいから、梅雨時に門を閉じてしまっても問題はないのだろう。運河の水は雄物川のよりも旭川・太平川の水が多いから、鷺のコロニー辺りの運河が干上がる恐れもないが、旭川との合流点まではどうなるんだろう。
カエルの別バージョン、サルの柵がありました
【5月10日追記】その後の様子はこちら。
運河沿いの風景。
手前は沼、クレーンのある所が水門、向こうが雄物川。橋は秋田大橋
水門近くに、いわゆる河跡湖(三日月湖)になりかけの通称「三角沼」という流れが淀んだ場所がある。外来魚が住みついていたが、最近は在来の魚類もまた増えているそうだ。
少し下った場所。
大森山が見える。対岸(写真左)は茨島の工場地帯
もうヒマワリが咲いていた。
※三角沼についての2015年の話題