話題が尽きたとしていましたが、東北六魂祭関連の新たなネタ。
5月31日の秋田魁新報は、本体の外側に別の「特別紙面」1枚を挟んだ構成。【2018年8月25日補足】「ラッピング紙面」と呼ばれる手法。
特別紙面は面数(ページ)を示す箇所に数字ではなくA~Dのアルファベットが振られていた。内側であるB面とC面は見開きで、参加した各祭りの写真が並ぶ。
外側のA面とD面は、
ぶち抜きで1つの写真
会場を俯瞰した大きな写真が1枚だけという、大胆な紙面。
写真のほかは、魁の題字、六魂祭のロゴ、「復興へ 共に歩む」の見出し、写真の解説文があるだけ。
この写真について。
説明文には「30日午後4時38分、秋田市の山王大通り」などとある。
アングルは、パレード会場である山王大通りのうち、会場中央部から東方向。
撮影場所は、秋田市文化会館の上階もしくは屋上だと思われる。
かなりの望遠レンズを使って撮影しているのは確実で、望遠レンズの特性で距離感が圧縮されて遠近感が薄れてしまっているが、手前は県庁西交差点の信号機、いちばん奥に山王十字路を越えたホテルアルファイン秋田の看板の範囲が写っている。
見物客はびっしりと写り、手前の市役所付近にいる(有料観客席?)人は、なんとなく顔も判別できる(断定はできない)。よーく見れば、知っている人が1人か2人いるかも?!
さて、ツイッター上の一部において、この写真にとあるモノが写っていると話題になっていた。その場所にそれが写っているのは、常識的に考えておかしいという趣旨。
言われるまで気づかなかったが、たしかに不思議。
この範囲内なのですが、分かりますか?
見出しの「共」の右上に注目。
?!
高い所から会場を見下ろす、女性と思われる人間が1人いる。
そこには手すりなどはなく、ビルの屋上の縁のような場所にいるように見える。
いくら六魂祭を見る絶好の場所だと言っても、危険じゃないの? でなければ人間じゃない…??
ツイッターでは「すごい所に立っている」という驚きの声が多く、「心霊ではないか」という声がわずかにある。
心霊でないとして(霊にしてははっきり写りすぎている)、ほんとうに危険な場所に立っているのだろうか?
光やレンズの特性、もしくは写真の奥のほうなのでピントや圧縮効果のいたずらで、そのように見えている(例えば手すりが消えて写ったとか)だけという可能性もある。
現地で検証。
文化会館前から撮影したけれど…
地上からでは街路樹や標識類に隠れるし、そもそも300ミリ程度のレンズでは、確認できない。
そこで、謎の人物がいたと思しき付近へ。
その場所は、新聞の写真手前(=西)側から奥に向かって、
3階建て医療機関 - 2階建て雑居ビル(政治家事務所や薬局が入る) - 3階建て報道機関
という配置。
※Googleストリートビューでは、2階建てビルが改装工事中で足場に隠れて、よく見えない状態。
くだんの人物は、3階建て医療機関よりは奥に位置する、2階くらいの高さの黒い「T」型の場所に立っているように見えた。
現場?
反対側から。左ずっと奥が撮影したと思われる文化会館
2階建てビルの正面上部は、縁取りされたように黒くなっている。
報道機関の建物は、道路側に2階建ての黒い部分がせり出した構造。
望遠レンズの圧縮効果により、2つの建物の同じ高さの黒い部分がつながってT形に見えたようだ。
それを踏まえて新聞の写真を見ると、報道機関ではなく、手前の2階建てビルの奥のほうの、道路からやや引っ込んだ位置に立っている可能性が高い。
なお、どちらの建物にも手すりはなく、常日頃人が出入りする場所ではない。
現場を見た限りでは、2つの建物がつながって見えていたという点以外は、新聞の写真で見えた通りの状況であり、写っていた人物は、ほんとうにその状態でそこに立っていた可能性が高い。何らかのトリック(?)は認められなかった。
さらに驚くべきは、この2階建てビルは、上が平らな「屋上」ではなく傾斜した「屋根」になっている。正面側とその少し後ろのわずかな部分だけが平らになっているのだ。
後ろ側(写真右)には傾斜した屋根が
上から見るとこんな感じ。星印の部分に立っていると考えられる
【11日画像追加】新聞の写真に各建物の輪郭を加筆
仮に広い屋上があれば、そこを伝って道路際まで行くのは比較的容易。だけど屋根では、道路際にたどり着くことすら容易ではなさそう。なかなかのツワモノだ。
おそらくここに立っていた
大通り向かい側から
街路樹が茂っていない時に撮影
地上よりは見晴らしは効きそうだけど、怖くてそれどころじゃなさそう。
窓や屋上からゆっくりと見物できるのは、沿道の敷地や建物の関係者ならではの特権であり、他人はうらやましく思うことしかできない。でも、その下の公道上の一般人に影響を及ぼす可能性があるのは、危険で迷惑である。
昨今の事情から、公の場で無人小型航空機「ドローン」を飛ばすことが危険だとして問題視され、六魂祭でも禁止された。それは当然だけど、こんな場所に立っていることも、同じくらい危険かもしれない。
下にいた観客、付近にいた実行委員会・警備関係者は気づいていたのだろうか。気づいたとしても、私有地にただ立っているだけでは、何も言えないだろうけど。
まあ、写真では写っていないけれど、命綱とか足場とか何らかの安全対策をしていた可能性もなくはない。
ところで、同じ写真を小さくして縦位置にしたものが、6月7日付7面「週刊NIE」に再掲載された。
小さくても、同じビルの上の人は確認できる。
さらに、縦位置にしたことで、特別紙面では写っていなかった、手前の3階建て医療機関の屋上も見えた。
ん?
隣には「黒い影」がいるような…
※現地の別の写真はこちら。
※最終的にはこんなことになった。
※2018年1月1日付の秋田魁新報17・18面の平成時代を振り返る年表式の記事「歓喜、涙 紡いだ日々 あきた平成の30年」でも、出来事の1つとしてこの写真が掲載。横長にトリミングしたもので、上は第二庁舎向かいの電光表示のところで切れており、怪しい部分は写っていない。たまたまなのか、意識してカットしたのか。そのため、奥のねぶたはカットされ、ほぼ竿燈と観客だけの写真。
5月31日の秋田魁新報は、本体の外側に別の「特別紙面」1枚を挟んだ構成。【2018年8月25日補足】「ラッピング紙面」と呼ばれる手法。
特別紙面は面数(ページ)を示す箇所に数字ではなくA~Dのアルファベットが振られていた。内側であるB面とC面は見開きで、参加した各祭りの写真が並ぶ。
外側のA面とD面は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/3f/8b6a4fdf72703a6cca4191a5779a5ff5.jpg)
会場を俯瞰した大きな写真が1枚だけという、大胆な紙面。
写真のほかは、魁の題字、六魂祭のロゴ、「復興へ 共に歩む」の見出し、写真の解説文があるだけ。
この写真について。
説明文には「30日午後4時38分、秋田市の山王大通り」などとある。
アングルは、パレード会場である山王大通りのうち、会場中央部から東方向。
撮影場所は、秋田市文化会館の上階もしくは屋上だと思われる。
かなりの望遠レンズを使って撮影しているのは確実で、望遠レンズの特性で距離感が圧縮されて遠近感が薄れてしまっているが、手前は県庁西交差点の信号機、いちばん奥に山王十字路を越えたホテルアルファイン秋田の看板の範囲が写っている。
見物客はびっしりと写り、手前の市役所付近にいる(有料観客席?)人は、なんとなく顔も判別できる(断定はできない)。よーく見れば、知っている人が1人か2人いるかも?!
さて、ツイッター上の一部において、この写真にとあるモノが写っていると話題になっていた。その場所にそれが写っているのは、常識的に考えておかしいという趣旨。
言われるまで気づかなかったが、たしかに不思議。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/7a/21e314729f48f024c0190a3d4b815d8e.jpg)
見出しの「共」の右上に注目。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/b5/c36f191eaf94e0a4728578024d46593d.jpg)
高い所から会場を見下ろす、女性と思われる人間が1人いる。
そこには手すりなどはなく、ビルの屋上の縁のような場所にいるように見える。
いくら六魂祭を見る絶好の場所だと言っても、危険じゃないの? でなければ人間じゃない…??
ツイッターでは「すごい所に立っている」という驚きの声が多く、「心霊ではないか」という声がわずかにある。
心霊でないとして(霊にしてははっきり写りすぎている)、ほんとうに危険な場所に立っているのだろうか?
光やレンズの特性、もしくは写真の奥のほうなのでピントや圧縮効果のいたずらで、そのように見えている(例えば手すりが消えて写ったとか)だけという可能性もある。
現地で検証。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/6c/90f01a15224c7159848c21f22f818b35.jpg)
地上からでは街路樹や標識類に隠れるし、そもそも300ミリ程度のレンズでは、確認できない。
そこで、謎の人物がいたと思しき付近へ。
その場所は、新聞の写真手前(=西)側から奥に向かって、
3階建て医療機関 - 2階建て雑居ビル(政治家事務所や薬局が入る) - 3階建て報道機関
という配置。
※Googleストリートビューでは、2階建てビルが改装工事中で足場に隠れて、よく見えない状態。
くだんの人物は、3階建て医療機関よりは奥に位置する、2階くらいの高さの黒い「T」型の場所に立っているように見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/ee/a5c76ddeb935f6b6801c706a9f708c9f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/14/9ce3730e9a65a7962d9285c8f391fe3f.jpg)
2階建てビルの正面上部は、縁取りされたように黒くなっている。
報道機関の建物は、道路側に2階建ての黒い部分がせり出した構造。
望遠レンズの圧縮効果により、2つの建物の同じ高さの黒い部分がつながってT形に見えたようだ。
それを踏まえて新聞の写真を見ると、報道機関ではなく、手前の2階建てビルの奥のほうの、道路からやや引っ込んだ位置に立っている可能性が高い。
なお、どちらの建物にも手すりはなく、常日頃人が出入りする場所ではない。
現場を見た限りでは、2つの建物がつながって見えていたという点以外は、新聞の写真で見えた通りの状況であり、写っていた人物は、ほんとうにその状態でそこに立っていた可能性が高い。何らかのトリック(?)は認められなかった。
さらに驚くべきは、この2階建てビルは、上が平らな「屋上」ではなく傾斜した「屋根」になっている。正面側とその少し後ろのわずかな部分だけが平らになっているのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/36/ac01b8943ea7f4153bfd9df674b19c3e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/a1/d1d3dae991603d6a7962f3a29cad41e6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/42/2427b7d17d4e83c9f0c113d9012cdd84.jpg)
仮に広い屋上があれば、そこを伝って道路際まで行くのは比較的容易。だけど屋根では、道路際にたどり着くことすら容易ではなさそう。なかなかのツワモノだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/d5/ee6b1b9cc418783dca3ba3deaef2f844.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/3a/c7f177b1ad7f9ab25fcd6fb93d7a5e43.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/61/1470f12532521412f1ff61d629891da1.jpg)
地上よりは見晴らしは効きそうだけど、怖くてそれどころじゃなさそう。
窓や屋上からゆっくりと見物できるのは、沿道の敷地や建物の関係者ならではの特権であり、他人はうらやましく思うことしかできない。でも、その下の公道上の一般人に影響を及ぼす可能性があるのは、危険で迷惑である。
昨今の事情から、公の場で無人小型航空機「ドローン」を飛ばすことが危険だとして問題視され、六魂祭でも禁止された。それは当然だけど、こんな場所に立っていることも、同じくらい危険かもしれない。
下にいた観客、付近にいた実行委員会・警備関係者は気づいていたのだろうか。気づいたとしても、私有地にただ立っているだけでは、何も言えないだろうけど。
まあ、写真では写っていないけれど、命綱とか足場とか何らかの安全対策をしていた可能性もなくはない。
ところで、同じ写真を小さくして縦位置にしたものが、6月7日付7面「週刊NIE」に再掲載された。
小さくても、同じビルの上の人は確認できる。
さらに、縦位置にしたことで、特別紙面では写っていなかった、手前の3階建て医療機関の屋上も見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/2d/f4d086c59ab708500f27b662636ae426.jpg)
隣には「黒い影」がいるような…
※現地の別の写真はこちら。
※最終的にはこんなことになった。
※2018年1月1日付の秋田魁新報17・18面の平成時代を振り返る年表式の記事「歓喜、涙 紡いだ日々 あきた平成の30年」でも、出来事の1つとしてこの写真が掲載。横長にトリミングしたもので、上は第二庁舎向かいの電光表示のところで切れており、怪しい部分は写っていない。たまたまなのか、意識してカットしたのか。そのため、奥のねぶたはカットされ、ほぼ竿燈と観客だけの写真。